曖昧さ回避
- 都市伝説「メリーさんの電話」に登場する女性の霊。もしくは人形。本項で記述。
- 童謡に出てくる羊の飼い主の女の子 → メリーさんの羊
- その他 → メリー
- 横浜市にて90年代まで活動していた娼婦。晩年の白塗り、白ドレス姿の老婆としてよく知られる。こちらは「横浜のメリーさん」と呼ばれることが多い。
概要
とある少女が引越しの際、「メリー」と名付けられた古い外国製の人形をやむを得ず捨ててしまった。
その夜、少女のもとにいきなり電話がかかってくる。
「私、メリーさん。今、ゴミ捨て場にいるの」
少女は気味悪く思い電話を切るが、すぐにまたまたかかって来て
「私、メリーさん。今、郵便局の近くにいるの」という風に言われ、その後電話がかかってくるたびメリーさんの現在地がどんどん自分の家に近づいてくる。
ついには「私、メリーさん。今、あなたの家の前にいるの」という電話が。
思い切って玄関のドアを開けるが、そこには誰もいない。
そして再び鳴る電話。
「私、メリーさん。今、あなたの後ろにいるの」
以上がこの都市伝説の概要。話をメリーさんから最後に掛かってきた電話のくだりで締め、
「余韻の恐怖」を表現するのが基本であるが、振り向いたら殺される、というところまで語られたりもする。
その他にも細部にバリエーションがあり、
例としてはしばしばメリーさんの正体が人形ではなく人間として語られることもある。
ちなみにホラー映画「学校の怪談」の冒頭で、上記と全く同じようなシナリオで一人学校に残っていた職員が殺されてしまうという場面がある。
その時振り向いた際に後ろに居たのは人形ではなく、ハロウィンのジャック・オ・ランタンにそっくりに穴をくりぬかれたスイカで、その後「死体の血が全部抜かれていた」という噂が生徒間に広まっている。
職員室内にある多くの電話をそれぞれ毎回違う個体を鳴らし、廊下に設置されていた公衆電話にさえ電話をかけてきた。
対処法
1.全てのドアの鍵を閉める
2.電話に出ない。
3.壁に背中をくっつける。
4.シュークリームを与える。
5.後ろに回られても振り向かない。
6.背後を取られたらメリーさんの背後に回り込む
7.出入り口以外の場所から逃げる
8.逆探知を行い確保する
尚、同じく電話を使用する都市伝説の女性霊として「リカちゃん」が存在し、メリーさんと彼女を自身の背後にてダブルブッキングさせることにより、相殺するという方法というかネタがある。
オチを変えたジョーク
掲示板などのコピペで、話のオチを変えたジョークが多数存在する。そのため、ある意味では萌えキャラ化していたりもする。
- 体に違和感を感じていたが体調を崩した程度に思って意に介さず、そのまま一日を過ごす。翌日の朝に携帯の留守電を聞いて背後の気配を確認した後で大学に向かうところを後ろを半泣きでついて行く少女の姿が目撃される。
- 舞台が高層マンションで、たどり着くまでにメリーさんはダウンしてしまう。
- 舞台が上海の超々高層ビルディングで相手が147階居住フロアいるため階段の途中でダウンしてしまい、相手はヘリコプターで脱出してしまう(ただしこの時助かったターゲットは、後日ベテランの別のメリーさんに始末されている)。
- メリーさんはそのまま通り過ぎてしまう。何年後かに「ハバロフスクにいる」という便りがある。
- 扉を開けてもらえず、涙声で「あけてよぅ…」と電話をかけてくる。
- 携帯にかかってきた際に電車の扉を背に乗り込んでいた為メリーさんが泣きながら電車をホームで追いかけて転び「きっと貴方の所に行くから~!」と泣きながら叫び昔の恋愛物語のようなラストで終わる。
- 携帯がかかってきた際に壁に凭れかかって座っていた為壁に埋まってしまい「お願い、出してぇ……」と泣く、または潰されて消滅する。
- 「今、貴方の家の前にいるの」のくだりの直後、家を間違えていた事が発覚。その後何軒かの家の前でトライしてみるも完全に道に迷っており、挙句の果てには「迎えに来てぇ…」と泣きついてくる。
- 「今、貴方の家の前にいるの」のくだりの直後、ターゲットは別荘のマンションに居る事が発覚。しかもオートロック式&最上階のダブルコンボで、オートロックをすり抜けるも今度はエレベーターも点検中で階段で最上階まで辿り着いた。しかし辿り着いた先もターゲットは壁に背を向けてたのでやむを得ず正面突破を試みるも返り討ちにあってしまった(このターゲットは後日、八尺様とタッグを組んだメリーさんにリベンジされた)。
- ターゲットが凄まじく暴力的で怖いもの知らずな危険人物で、最初の電話で「ア゛ァ゛!?」とキレられて釘バット持参で迎撃に出てきたためメリーさんのほうが逃げ出す(ちなみに、ターゲットはこの後逆にメリーさんに電話をかけ、「どこお゛んね゛ァ゛ゴラ゛ラ゛ラ゛ーッ!!」「にげんじゃネーッ!!」と凄んでいた。しかもアニメでは日笠陽子or玄田哲章の声で)。こればっかりはあまりにも相手が悪すぎた。
- ターゲットがフリーダムな星人で、電話の内容を全て「電話番号誰に教えてもらったの?」などとポジティヴに返されるどころか相手宅に来訪、侵入すると同時になぜか相手もメリーさん宅に来訪、侵入され、巻き返して相手の後ろに立つものの「僕も君の後ろにいるよ」とメリーさんのパンツを被って後ろに回られる。こちらも相手が悪すぎた。
- 新宿駅、梅田駅などのダンジョン駅で迷子になる。こちらは人間でもなり得るから困る。
- ターゲットが背後に立たれることを嫌う有名な暗殺者だったため返り討ちに遭ってしまう
- 逆に背後を取られてしまう
「私、メリーさん。今、あなたの後ろにいるの」
「ドーモ、メリー=サン。ニンジャスレイヤーです。私は今オヌシの後ろにいる」
- 持ち主の元に向かう途中迷子になり、しかも持ち主は飛行機を使わないとたどり着けないところにいたため空港に行かざるをえなくなり、それでも場所が分からず最終的には持ち主に今いる場所の写メを送ったがその写真は持ち主のいる家をバックにしたものだった。その結果、持ち主の方が「お前の後ろだー!」と叫び立場が逆転した。
- 人形が持ち主の後ろに回ったとたんフェニックス一輝に体を貫かれたり、人形の代わりに持ち主の後ろに立ち抱きつく。このオチは同じくジャンプ漫画のとある漫画で掲載されている。
- 「今、あなたの後ろにいるの」「俺もいるぜ!」「お前だけに、いいカッコさせるかよ」「正義超人は、おまえだけじゃないんだぜ」「コーホー」「みんな・・・」 と、正義超人たちが大集合してしまい、そのまま7人の悪魔超人に戦いを挑む展開に。
また、とある児童文学では電話に出た直後にその場をすぐ離れ、向こうが諦めるまで連絡がある度に方々を逃げ回る、という荒業で難を逃れるオチがあった。
関連イラスト
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ウツロマユ…2周目以降の隠し要素として登場
*今から電話をするから出てね*…(古明地こいしの怪ラストワードでメリーさんがモチーフ。)
SCP-1471 - 通信用媒体を駆使して徐々に相手に接触していこうとする等共通点が多い。ただし、こちらは近くにいるだけでターゲットに危害を加えたりはしない。