概要
黄色い救急車とは、俗に言う都市伝説である。
話の内容は、「頭のおかしい人の前に、黄色い救急車が現れ鉄格子つきの病院へ連れて行かれる」というもの。
概要
今の日本での救急車の色は白と法令で定められており、黄色い時点で救急車とは認定されない。
もちろん、実際に精神科に携わる人で「黄色い救急車」を見た人はいない。
いたとしても、それはあくまでも車体を黄色く染めた、民間の患者搬送サービスの車である。
なお、実際に精神病者を連れて行くときは、自家用車やタクシー等を使用する。
日本では精神疾患だけを理由に自動車運転免許を交付しない規則はないため、自分で自動車を運転する者もいる(運転することで気分が解れ症状が改善する者もいる)。
それらを使用できないときには救急車を使用する。もちろん白い救急車である。
その由来
何故黄色い救急車というのが都市伝説として生まれたのか、諸説がある。
ドクターイエロー説
道路パトロールカー説
映画作品で使われていたのを信じ込んだ説
外国の救急車との混同説
現在有力なのはこの4つであるが、そのどれも信憑性は曖昧なのは言うまでもない。
中でもドクターイエローは新幹線用車両であり、車と誤認するのは無理があるし、日本道路公団(現・NEXCO)などが運用する道路パトロールカーは確かに黄色い緊急車両である。一方の救急車は現在はワンボックスカー系が主流だが、これは1973年の日産・初代キャラバン/2代目ホーミー登場後で、それ以前はトヨタ クラウン・エステートワゴン、日産 セドリック/グロリア・ステーションワゴン、トヨタ ランドクルーザー、日産 パトロール、三菱 ジープ・デリバリワゴンなど3ナンバーステーションワゴンやロングボディの(現在で言うところの)SUVが使われていた。更に豪雪地区などでは走破性確保のため、1987年にハイエース4WDが発売されるまでボンネット救急車は存在した。この為、誤認のきっかけになった可能性はある。
オーストリアやスウェーデン等には黄色い救急車はあるが、勿論普通の傷病者を運ぶのは言うまでもない(日本でいうところの「白地に赤帯の普通の救急車」と同じ)。
特殊な救急車(?)としては、ナチスドイツが優生学に基づいて被差別対象とされた人物を収容するために使った灰色のバス、中国の白黒の死刑執行バスがある。
pixivでは
作者は病気シリーズの中でも一段と病気度の高い作品にこのタグが付けられる
もはや普通の病院じゃ対処できない…と言いたげなタグである。
もはや医学では対処不可能とされるものもあるが。
関連タグ
青い救急車:こちらは色覚障害に対応するため。
赤い霊柩車:山村美紗原作のドラマに出てくる、よく似たニュアンスの車両…って違う、そうじゃない。
ラチェット:実写版の彼はハマーH2をベースにした黄色い救急車に変形していた。