概要
SCP財団によって収容されているオブジェクトの1つ。
"MalO ver1.0.0"というモバイル機器向けの無料アプリ(容量は9.8MB)。
開発者や製作会社に関する情報は一切ないため、誰が何の目的で開発したのかは不明。
財団は何らかの方法でストアの審査をくぐり抜けて配布されるようになったものと推測している。
インストールしてもアイコンやショートカットの類は作成されないが、その代わりに3~6時間おきに狼の頭蓋骨のような頭部を持つ不気味な毛むくじゃらの獣人(便宜上SCP-1471-Aと呼称)の写し出された画像が送られてくるようになる。
インストールしてから24時間が経過すると、SCP-1471-Aの写し出されている画像の背景が、端末の持ち主が良く訪れる場所の画像へと変化し、さらに72時間が経過すると背景が持ち主の今現在いる場所へと切り替わり、持ち主のすぐ近くにSCP-1471-Aがいる画像が送られてくるようになる。
さらに90時間が経過すると、アプリから送られてくる画像を介さずとも、周辺視野や反射面(鏡やガラス等)を通してSCP-1471-Aの存在を確認できるようになる。この状態からさらに長時間経過すると、端末の使用者はSCP-1471-Aの存在を完全に視認できるようになるようで、視覚的なコミュニケーションを取ろうとすることが確認されている。
対処法
このアプリは他のプログラム管理ソフトを用いたアンインストールを避ける性質があることが確認されている。つまり、一度インストールしてしまうと絶対に削除することができないという極めて厄介な性質を持っている。
したがって、このアプリをインストールしてしまった場合、端末を使用者から回収し、送られてくる画像を見せないようにする以外に対処法はない。
影響を受けた端末も、エージェントの手で回収されるまでの間、自己アップロード型マルウェアを用いて動作を妨げられる処置が施され、回収後はバッテリーを外されて動作しないようにした上で、識別番号付けがされた後に研究施設45の保管ユニット91にて厳重な保管が行われる。
SCP-1471-A
アプリをインストールした後に送られてくる画像に写っている謎の獣人。
アプリをインストールして90時間以上が経過すると、画像を介さずにその姿を直接目にすることができるようになるが、実体が存在するのか、はたまた端末の使用者が見ている幻なのかは不明。
現時点ではこいつが人間に直接的な危害を加えたという報告はないという。
とはいえ、何もしないからと言ってこんな不気味な姿の怪人が四六時中自分の傍にいたら、それはそれで怖い話なのだが…。
余談
pixivやSNS上に投稿されているイラストのほぼすべてがSCP-1471-Aを描いたイラストである。
本来は、次第に対象者に接近していくホラーチックなキャラ…の筈なのだが、人(特に所謂ケモナー)によっては可愛いと感じられる場合もあるらしく、押しかけ女房のような形で対象者と同棲しているほのぼのとしたイラストも多い。
性別は不明の筈だが、創作作品では♀として扱われることが多い(故にR-18イラストの割合も高め)。
関連項目
SCP SCP_Foundation アプリケーション 獣人