概要
第10話よりオーレンジャーが使用する、対マシン獣用の巨大ローラー型兵器。
直径2.5mのタイヤ型の本体と、「ジャイアントシューター」と呼ばれる発射装置からなるもので、本体内部にメンバー1名が搭乗し、「ジャイアントローラーシュート」の合図で射出された本体は、1分間に1万回転しながら猛スピードで走行。目標を捕捉した後「アタック」の合図とともに、搭乗したメンバーによるコンソール操作で本体全体が赤く発光し、その状態で目標目掛けて突撃する。目標までの距離が2,000m以内であれば確実に命中し、これを撃破せしめる。
凄まじい威力を発揮する反面、搭乗したメンバーが目標直撃の際巻き添えを食わないよう、寸前に本体内部から脱出する必要がある。その難度もまた非常に高く、実際にバラリベンジャー戦でオーブルーが使用した際、適切なタイミングでの脱出に失敗し、変身解除に至るほどのダメージを負う格好となった。こうした事情もあり、作中においては脱出のための技術を会得しているオーレッドの専用武器として、事実上扱われている。
また、ジャイアントシューターには移動能力は一切備わっていないため、通常はスカイフェニックス内部に格納され、使用の際にはオーレッドからの指令により出動した同機がこれを空輸、現場へと投下する必要がある。格納状態でも、オーレッドが本体内部に搭乗しスタンバイすることも可能で、この状態から投下し着陸と同時に本体を射出する「ジャイアントローラースカイシュート」は、巨大化状態のマシン獣にもダメージを与えるほどの威力を発揮する。
備考
本放送当時に発売された玩具は、本体をシューターにセットし、シューター側のハンドルを回して本体に勢いをつけた後、スイッチでロックを解除することにより勢いよく本体が飛び出すという、ジャイロ効果を利用したダイナミックなアクション玩具として考案されている。本体並びにシューターの他、的となるバラノイア幹部の人形3体(バッカスフンド、ヒステリア、ブルドント)が付属する他、別売りのパワーブレスのストレージクリスタルをハンドルに装着できるなど、一応の他商品との連動性も備えている。
玩具の開発は野中剛が担当。コンセプトとして、かつてポピー時代に発売されていた、オートバイスタントを再現した玩具「チャレンジマシーン」のイメージが念頭にあったと後に語っており、前述した商品仕様については実現に至らなかったものの、『パワーレンジャー』シリーズでの海外展開も見越してのものであったという。
本商品のようなジャイロ効果を利用したギミックを持つ玩具としては、本作とほぼ同時期に『仮面ライダーシリーズ』の関連商品として発売された、ライダーマシンを射出する「ダッシュバイカーセット」なども存在する。
「巨大なタイヤに乗り込んで相手を轢き潰す」という兵器であるため、TCG『レンジャーズストライク』で本装備がカード化された際は「う~む、この兵器、戦う交通安全としてはイマイチ推奨できないぞ。」とのフレーバーテキストが付されている。
関連タグ
タックルボーイ:U.A.O.H.が開発した、タイヤ型の形態を持つ武器。商品開発上、ジャイアントローラーの発展型として考案され、実際にジャイアントローラーと同様に転がしての遊びを前提としたものとなっているが、一方で作中での扱いとして、専用のシューターによって射出されるジャイアントローラーとは異なり、こちらは他の巨大ロボによって転がされるという形を取っており、なおかつこれ自体が巨大ロボとしての側面も備えているという相違点も有する
機動馬ガレオパルサー:「星獣戦隊ギンガマン』に登場するバイク型兵器。レッド専用の必殺武器かつ敵に高速突撃する共通点があるが、敵に突撃しても搭乗者はダメージを負わないという相違点がある。
アインラッド:『機動戦士Vガンダム』に登場する兵器の一つ。ジャイアントローラーと同様に巨大なタイヤ型の機体で、内部に別のモビルスーツを搭乗させる形で運用される点でも近似したものとなっている