「すまねぇ、役立たずで・・・ボンバー・ザ・グレート命!」
CV:千田義正
登場話数:第35話「過激な爆弾野郎」
概要
マシン帝国バラノイアが開発したマシン獣の一体。
その名の通り、マンモスの姿を模した重量級の個体であり、見た目に違わぬ怪力を活かした肉弾戦を得意とする。武装として牙状の左腕を振るい、これをミサイルのように飛ばすこともできる他、額のランプから光線を放つことも可能である。
元々はブルドントの配下であったが、ボンバー・ザ・グレートの台頭に伴いアチャとコチャと共に鞍替えし、彼とともに新たなバラノイアを築くことを目指している。その証として、左腹部にはボンバーのトレードマークが記されている他、右手には「ボンバー・ザ・グレート命」と大書された幟を手にしており、これも戦闘における武器として活用された。
記事冒頭に示した断末魔ぐらいしか目立った台詞がないとはいえ、当初から巨大な姿で現れたマシン獣としては珍しく人語による意思疎通能力も備えているが、実際に当初から巨大なサイズで建造されたのか、共に寝返ったアチャ・コチャによってあらかじめ巨大化させられたのかまでは、作中でも特に言及されていない。
作中での動向
皇帝バッカスフンドが非業の最期を遂げ、その仇討ちに燃えるブルドントのミサイル攻勢までもが、オーブロッカーの迎撃により不発に終わる中、月面基地にはバラノイアの皇位簒奪を目論むボンバー・ザ・グレートが出現。ブルドントを残ったミサイルに括り付け、やはり地球へと発射するという暴挙に出た。このミサイルもオーブロッカーによって叩き切られ、幸か不幸かブルドントも一命を取り留めたのだが・・・あろうことかその斬り落としたミサイルの弾頭部が、偶然にも付近を走行していた一般家族の車両に突っ込むというアクシデントが発生してしまう。
即座に爆発には至らなかったとはいえ、乗っていた家族のうち娘のルミが弾頭部に足を挟まれ身動きが取れなくなっており、さらに処理に当たった桃により、弾頭部に搭載された起爆剤が化学変化を起こしていることまでもが判明する。爆発まで1時間しかない切迫した状況の中、直ちに本格的な処理にかかろうとしたオーレンジャーはしかし、顔見世のため乱入してきたボンバーの猛攻に晒されるのみならず、彼の軍門に降ったバラマンモスの襲撃までも受ける羽目になってしまう。
桃による処理が完了し、車内からルミを救出するまでの時間を稼ぐべく、残る4人がブロッカーロボで立ち向かう中、これに相対したバラマンモスは自慢の怪力で彼等を圧倒。車両を安全な場所へ移そうとしていたイエローブロッカーに対しても、左腕の牙を発射して追い討ちに及ぶなど窮地に追い込んでみせた。
幸いにして、その攻撃の弾みで手放した車両はレッドブロッカーがキャッチしひとまず事なきを得たものの、そのショックで桃は気を失ってしまっており、バラマンモスもまたレッドブロッカーに矛先を変え、これを押し潰そうと迫った。しかし、すんでのところで目を覚ました桃が、傷付きながらも爆発まで残り3秒というところでミサイルの処理を完了。ほぼ同じタイミングで、バラマンモスの猛攻に耐えきれずレッドブロッカーが押し倒され車両も潰されるも、ギリギリのところで桃とルミは無事脱出に成功した。
これにより桃が戦線復帰したことで、5体のブロッカーロボはオーブロッカーへと再合体を果たし、バラマンモスもツインブロッケンソードで牙や幟を次々叩き斬られるなどたちまち優位を覆された末に、止めのツインブロッケンクラッシュで切り捨てられるに至った。
備考
デザインは阿部統が担当。コンセプトとして「玉乗りしているゾウ」が掲げられており、AT-ST(『STARWARS』)のような二本足のロボの上に球状の腹部を乗せ、その両脇から生えている両腕とで手足のテイストを統一しつつも、一番上に乗っかる頭部だけがゾウの作り物・・・というイメージが志向されている。
デザイン画稿では両腕とも牙状とされているが、造形の段階で幟を握らせる都合上右腕のみ形状が変更された。
CV担当の千田は、スーパー戦隊シリーズへは前年の『忍者戦隊カクレンジャー』に続けての参加となるが、複数の役柄を兼ねていた前後のシリーズ作品とは異なり、本作ではこのバラマンモスのみを担当する格好となった。
関連タグ
マンモス仮面 マンモスコング マンモスシンカ ジクウマンモス 冥獣人ベヒモスのベルダン:いずれもスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する、マンモスモチーフの怪人達
守護獣ジュウマンモス キシャモス:スーパー戦隊シリーズの他作品に登場する、こちらはマンモスモチーフの巨大戦力達。いずれも戦隊側の戦力として扱われている
ゾウネジレ:『電磁戦隊メガレンジャー』に登場する敵怪人の一体。バラマンモスとはCV担当を同じくする他、「ゾウ目の生物がモチーフ」「怪力自慢」「片腕が牙状になっている」といった、複数の近似点を備えている