ジクウマンモス

じくうまんもす

ジクウマンモスとは、特撮テレビドラマ『鳥人戦隊ジェットマン』に登場する敵怪人の一体。

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目次 [非表示]

1 概要

2 作中での動向

3 備考

4 関連タグ

「まんまと現れたな！お前達に楽しい時間旅行をさせてやる！！」

CV：神山卓三

登場話数：第26話「僕は原始人」

概要

グレイの手によって生み出されたバイオ次元獣の一体。

直立歩行のマンモスに似た出で立ちの怪物で、頭頂部にアナログ式の時計、額に7セグメントのカウンター、そして鼻の先に砂時計と、様々な形で時計にまつわる要素が盛り込まれているのが特徴。

主要な能力として、額のカウンターから「タイムスリップビーム」を放つことが可能で、これを浴びせた相手を任意の時代にタイムスリップさせる効果を発揮する。この能力を用いてジェットマンを原始時代に飛ばすことで、ジェットイカロスも呼べない彼らを巨大化状態で一網打尽にするという作戦に出た。

この他にも、マンモスらしくその重量を活かした突進攻撃や、鼻からのガス噴射、目からの光線も得意としており、宝石を食べることで栄養を摂取するという特性も備えている。

作中での動向

誕生後、市街地にて人々を襲いガス噴射でビルを破壊していたところにジェットマンの妨害を受けるが、あくまでもこれは前述した作戦のための陽動行為に過ぎず、目論見通り現れたジェットマンにタイムスリップビームを見舞って原始時代へと送り込むことに成功する。

・・・のだが、その過程でイエローオウルからウイングガントレッドの一撃を食らって頭にこぶができるほどのダメージも受けており、自身も原始時代へと赴いたとはいえしばしの間洞窟内で宝石を貪っての回復を余儀なくされた。

こぶこそ残ったままとはいえ、宝石の摂取でエネルギー100%となったジクウマンモスは、当初の予定通り巨大化しジェットマンを本格的に潰しに掛かる。

単身立ち向かった雷太がクロスチェンジャーを紛失していたこともあり、これを難なく窮地に追い込んでみせるも、そこに変身した他の4人も駆けつけ、頭のこぶをジェットハンドカノンで集中攻撃されたため、そのダメージによって次元の裂け目が生じるというアクシデントが発生。ジクウマンモスはこの裂け目を通って20世紀の東京へと逃げ出すが、これによりジェットマンの現代への帰還をも許す格好となってしまった。

当初の目論見は挫かれたものの、原始時代での生活を謳歌していた雷太が現代への帰還を躊躇していたこともあり、巨大戦では5人揃わないままのジェットマンを圧倒。ジェットスワローを捕えるなど一時優位に立つが、そこに遅れて現代へ戻ってきたイエローオウルがジェットオウルに搭乗、繰り出してきた岩石落としのダメージでジェットスワローを取り返されてしまう。

これにより、ようやく合体を果たしたジェットイカロスとの白兵戦にもつれ込み、当初こそ持ち前のパワーで圧倒せしめるも、ジェットイカロスがグレートイカロスへと合体したことでその優位も崩され、バードメーザーによって敢え無く撃破されてしまったのであった。

備考

バイラムにしてみれば、ジェットマンを原始時代に送った時点で本来の目的である「地球侵略」を妨げる存在が消失し、思う存分に侵略活動を展開できたはずである。ここでの誤算はその目的のための手段にすぎない「ジェットマンを倒す」ことに拘泥し、彼等にとって唯一の現代への帰還手段であるジクウマンモスをわざわざ原始時代に送り込んだという一点に尽きよう。ここでも「ジェットマン打倒」が自己目的化した弊害が浮き彫りになっているのである。

挿入歌「悲しきグリナム兵」の歌詞の中には、「トケイジゲン」なる次元獣の名前が登場する。ある意味ではジクウマンモスが、それを形を変えて実現した存在といえるかもしれない。

デザインは野口竜が担当。デジタル・アナログ、それに砂時計と、時間にまつわる要素をストレートかつふんだんに盛り込むデザインの考え方は、かつて野口が参加していた『デンジマン』や『サンバルカン』の頃と全然変わっていないと後年のインタビューにて振り返っている。デザイン画稿には原始時代を意識してなのか、得物として石斧めいた武器も描かれているが、こちらは造形には至っていない。

CVを担当した神山は、第10話に登場したヌードルジゲン以来の参加であり、続く第27話にてヌードルジゲンが亡霊として登場した際にも引き続きCVを担当、変則的な形ながら2週連続での出演となった。