概要
東京都大田区の町外れに社屋と整備工場を構えており、天馬総一郎が社長を務めている。「ペガサス」という社名も、彼の苗字に由来したものである。
株式会社とはいえ、そこまで大した規模を有する訳ではなく、実態としては町工場レベルの零細企業であり、業務内容も自動車の修理や雑用が主体となっている。このような規模ゆえに、「夢の車」を作ることを約束に雇われた恭介たちも、実際に作らせてもらえたのはその模型のみ、なおかつカーレンジャーとして戦うのを拒絶する理由に持ち出されるほどの薄給ぶりであり、恭介に至っては初回も含めて度々退職に及ぼうとするなど、5人からは少なからず不満を持たれている有様である。
もっとも、職場環境が劣悪かというとそういう訳でもなく、社長の総一郎は5人を旅行に連れて行ったりと社員の福利厚生にはそれなりに気を遣ってはいるようで、また恭介とも度々喧嘩しながらも何だかんだでノリツッコミのようなやり取りを繰り広げてみせるなど、決して険悪な関係ではないことが窺える。
そんなペガサスへ、地球に降り立ったダップが姿を現したところから物語は動き出す。彼のクルマジックパワーによって、社屋の奥にカーレンジャー基地とそこに繋がる扉が作られ、(半ば強引に)カーレンジャーに選ばれた恭介達は、ヒーローとして地球を守る傍ら会社勤めも続ける日々を送り始めたのである。
その後も秘密基地の存在、それに自分たちがカーレンジャーであるという事実を、総一郎には秘匿したままこの二足のわらじを履くような日々を過ごしてきたが、物語最終盤ではボーゾックの侵入に遭って基地内部に爆弾を仕掛けられ、社屋ごと爆破されるという憂き目に遭ってしまう。
幸いにして、VRVマスターが極秘に作っておいた非常用の地下室のおかげで、恭介達やダップは辛くも難を逃れており、暴走皇帝エグゾスとの最終決戦の後、社屋も元通り修復され恭介達も再び会社員としての暮らしを続けていることが、最終回のエンディングにて確認できる。
備考
『海賊戦隊ゴーカイジャー』にて恭介が登場した際、嘘か真か「劇団員」を自称していたが、その時点でも彼や他の4人がまだペガサスに勤めているのか、そもそもペガサス自体が存続しているのかは全く言及されずに終わっている。それもこれも浦沢脚本なので、あまり深く考えないのが吉・・・なのかもしれない。
社屋外観のロケ地には、東京都江東区新木場に所在する欧州車専門の修理・整備工場が使用されている。工場自体は現在も存続しているものの、社屋の方は増築などもあって放送当時の面影は残されていない。
関連タグ
スクラッチ社:『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に登場する企業の一つ。ペガサスと同様に、戦隊メンバーが社員として所属するという共通項を有する一方、こちらは戦隊メンバーであることが会社側に知られており、会社側もヒーローとしての活動を積極的にバックアップしているなどの相違点も有している。また『魔進戦隊キラメイジャー』で陸上選手を1人サポートし、所属する戦隊の組織の支援もしている。
トゥモローリサーチ 浅見グループ シティガーディアンズ:いずれも『未来戦隊タイムレンジャー』に登場する企業。このうちトゥモローリサーチは戦隊メンバーが勤務しているという点でペガサスと共通しているが、会社の規模はペガサスに輪をかけて零細という違いも見られる。
シロクマ宅配便 フェズントコンサルタント:いずれも『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する企業。何の因果か、後者に勤務するメンバーが劇中でカーレンジャーを意識した怪人に変貌したことがある
スマートブレイン ユグドラシルコーポレーション 幻夢コーポレーション 飛電インテリジェンス ZAIAエンタープライズ:いずれも平成期以降の仮面ライダーシリーズに登場する企業。実態はどこもお世辞にもホワイトとは言い難い