「クルクル・クルマジック!」
概要
ダップの故郷・ハザード星に伝わる不思議な力。5つの車型星座をその力の根源としており、「正義と夢と友情を愛する者」に常人の数百倍の体力を与える。
ダップは、亡き母の言葉を元にこの力を習得しており、記事冒頭に示した呪文を唱えることで、恭介達にカーレンジャーへの変身能力と戦闘能力(が宿っているアクセルチェンジャー(※1))を与え、レンジャービークルやVRVマシンなどのメカニック類にも力を吹き込むことができる。また力を行使する際には、ダップが普段から提げているペンダント(※2)も合わせて発光する。
上記の通り様々な特殊能力を発現する一方で、「力を媒介するダップとカーレンジャーの5人との間に心の溝が生じる」、もしくは「力の根源たる車型星座そのものに何らかのトラブルが発生した」場合、カーレンジャーに力が行き届かなくなり、最悪変身不能に陥る場合もある。
実際に前者については、作中でもクリスマスの予定を巡ってダップが恭介達との距離感を感じ、そこに暴走皇帝エグゾスの奸計までも重なった結果、ボーゾックによってダップが拉致され、さらには「アクマジックパワー」へと転換して悪用されるという事態まで発生している。一方で、この時ダップの救出に当たったVRVマスターはダップに対し、
「クルマジックパワーは、夢の魔法。カーレンジャーとダップの心の絆が、生み出す力なのだ」
「仲間と一緒に見る夢さえあれば、クルマジックパワーに限界は無い」
と、クルマジックパワーの「本質」について説いており、これが一連の事件でのダップ自身、そしてカーレンジャーの窮地の打開へと繋がることとなる。
また後者については、100万年に一度発生するとある現象により、車型星座の守護が弱まった間隙を突き、エグゾスが星座そのもの体内へと飲み込み封印。これによりクルマジックパワーが消失したカーレンジャーは未曾有の危機に追い込まれることとなるが、彼等の乗り込んだバリバリアンの特攻によってエグゾスがダメージを負った結果、車型星座も解放されクルマジックパワーも再度取り戻されるに至った。
TVシリーズの後日談に当たるOV『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』では、シボレナに洗脳されたカーレンジャーを救うべく、メガレンジャーの武器にクルマジックパワーを上乗せする形で攻撃を加えるという、一か八かの手段を敢行。それでも助かる可能性は半々だったが、ダップの「正義の戦士はそう簡単には死なない」という言葉を受けて実行し、無事にその洗脳を解除せしめている。
(※1 作中でのダップのセリフ曰く『カーレンジャーに変身できるのはアクセルチェンジャーの片割れである《アクセルブレス》からクルマジックパワーを引き出しているから』であるため、アクセルブレスや、アクセルチェンジャーのもう一つの片割れにしてアクセルブレスの起動に必要となるアクセルキーを紛失してしまうと、車型星座からのクルマジックパワーが変身者に行き渡らず、変身できなくなってしまう)
(※2 自動車のタイヤを模した形状で、ホイールに相当する部分にカーレンジャー各人のパーソナルカラーに対応した、5色の半球状のパーツが配されている)
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戦隊の超能力の変遷