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ノリシロン-12

のりしろんつえるぶ

ノリシロン-12とは、特撮テレビドラマ『激走戦隊カーレンジャー』に登場する巨大ロボの一体。本記事では、作中に登場した他のバリエーションについても併せて取り扱うものとする。
目次 [非表示]

スーツアクター福沢博文

登場話数:第37話「恐怖の大宇宙ハイウェイ計画」、第38話「バックオーライ!?イモヨーカン人生


概要編集

暴走皇帝エグゾスが、宇宙暴走族ボーゾックに与えた巨大ロボ。全宇宙の悪者向けに出版している情報雑誌『宇宙ランド』の組み立て式付録でもある。読みは「ノリシロントゥエルブ」だが、ガイナモは「ノリシロンエルブ」と呼ぶ。

二本ののような角と胸にある「12」の文字が外見上の特徴で、主武装は赤いと、胸のハッチの奥の内蔵式ビームランチャー。さらに加速装置も搭載されており、作動の際には歯が光るという、どこかで見たような演出まで盛り込まれている。また、特徴的な作動音を発する。

前述した性質上、実際に発売されている雑誌付録のペーパークラフトのように、台紙から切り取り線に沿って切り離し、各部位に割りピンをはめ込んで完成させるようになっている。劇中ではグラッチがせっせと組み立てて完成したが、この組み立て工程が描かれたのはノリシロン-12のみであり、他のバージョンは最初から完成状態で登場している。


完成後、エグゾスとガイナモの指示を受けたゼルモダが操縦し、地球に送り込まれると出動したサイレンダーの攻撃を加速装置で回避し圧倒。さらにボーゾックに連戦連勝し調子に乗りまくっていたカーレンジャーが操るVRVロボとも交戦し、当初は攻撃をわざと喰らってカーレンジャーたちをますます調子づかせたが、ビクトリーツイスターをサイレンダーを盾にして回避し、武器である斧を使った必殺技「ノリシロン暴走斬り」でVRVロボを一転窮地に追い込んだ。

・・・と、ここまでは完全にカーレンジャーを圧倒していたノリシロン-12であったが、組み立ての際にグラッチが右腕の割りピンをしっかりはめ込まなかったため、土壇場で右腕がもげてしまい、形勢不利を悟ったゼルモダの判断で一時撤退。グラッチは帰還後、エグゾスからお仕置きの電撃を受ける羽目になってしまった。


その後は巨大化したPPチープリを援護すべく再出撃したが、戦闘中にPPチープリの若返りパックの誤射を受け、元の付録に戻ってしまった上になぜか爆発四散するという締まらない最期を迎えた。


ノリシロン-最終(ファイナル)編集

登場話数:第46話「突然失効!?変身パワー」


「最終最強ロボット」という触れ込みの強化型。

初代との差異として、カラーリングは銀色で統一され、胸部のマーキングも「最終」へと変更。武装も斧のほかに一対のランチャーが追加され、最大の必殺技として、ノリシロン版ビクトリーツイスターともいえる「ファイナルツイスター」を繰り出せるようになった。

さらにそれ以外にも、口からは突風「ファイナルタイフーン」、両足でのキック攻撃「ファイナルキック」、両目からの怪光線「ファイナルフラッシュ」といった多彩かつ強力な技も駆使している。


ゾンネットがボーゾックを去ったことで悲しんでいたガイナモが、エグゾスに促される形でゼルモダ、グラッチと共に乗り込み、カーレンジャーに戦いを挑む。

Vガンの連射を斧で防御し、上述した三つの必殺技で圧倒。トドメとばかりにファイナルツイスターを繰り出すも、すんでのところでVRVファイターに分離されチャンスを逃してしまう。

その後はファイナルツイスターを手当たり次第に乱射するも、VRVファイターの連携の前に劣勢に追い込まれてしまう。


オメェら! 5対1だぞ! 卑怯だとは思わねぇのか!?

「勘違いするな! 俺達は1の力を5分割して戦ってるだけだ!」


とまぁこんな感じの舌戦も合間に挟みつつ、カーレンジャーが再びVRVロボに合体しようとしたことで再び勝機が生まれ、合体完了の瞬間に攻撃しようとしたがあっさり対応されてしまい、最後はビクトリーツイスターとの撃ち合いに押し負け大破。脱出装置などという気の利いたものが備わっているはずもなく、ガイナモ達は自力での脱出を余儀なくされた。


一方、この戦いの裏では「100万年に一度酒樽座の流す酒で大宇宙が赤く染まり、全ての星座が酔っ払う」という現象が起こっており、エグゾスはこの時を狙ってカーレンジャー達の力の源である「5つの自動車の星座」を取り込むことに成功している。言ってしまえば、このノリシロン-最終はエグゾスの真の目的を覚られないための時間稼ぎ、捨て駒に過ぎなかったのである。


ノリシロン-増刊編集

登場話数:OV「激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー


SSスタタンゾとバラモビルの援軍として、エグゾスが送り込んだ機体。カラーは赤で統一され、パイロット不在でも自律行動が可能となっている。他のバリエーションとは異なり斧は持っていないが、伸縮自在の角と放電で攻撃する。


VRVロボとオーレンジャーロボと2大ロボを放電で苦しめたが、そこにサイレンダーが割って入ったことで逆転。角を伸ばして攻撃したところをスーパークラウンソードで折られてしまい、サイレンバルカンを受けて大破した。


関連タグ編集

激走戦隊カーレンジャー

暴走皇帝エグゾス 宇宙暴走族ボーゾック


バリンガーZ:当初第46話に登場するはずであった巨大ロボ。大人の事情によりノリシロン-最終が代打を務めることとなった

ゴースト怪人:『バトルフィーバーJ』に登場する敵怪人の一体。こちらもノリシロン-12と同様に、戦隊サイドが調子に乗っている時に現れ一度は敗退に追い込んだ、という共通項を有する


装甲巨神Zナイト:同作に登場するマリンカイザーが、ノリシロンの元ネタではないかと指摘する向きもある

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