ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

鶴城史之舞

つるぎしのぶ

鶴城史之舞とは、漫画系YouTubeチャンネル『ヒューマンバグ大学』に登場するキャラクター。
目次 [非表示]

俺の名前は鶴城史之舞。殺し屋組織CODE-ELの禄を食む生まれながらの暗殺者だ。


【殺し屋時代】

つまらない…… 俺を困らせてくれる奴はいないのか?


【改心後】

人の恩人をバカにするなよ。下品すぎてお前等、死んだ方がいいかも

CV:小柴大始


公式サイトでの解説編集

CODE-EL最高傑作と言われる現役最強の殺し屋。

トップクラスの暗殺者とトップクラスのアスリートの遺伝子を体外受精し、代理出産で生を受ける。組織内で生まれ育った感情なき殺戮マシーン。

レールが引かれた人生と自分の能力の高さに辟易し、自らを困らせてくれる人間を追い求めている。

自分が選択できない人生だったことにより、組織を裏切る者に対して異常に冷酷。

現在はおにぎり屋。




概要編集

瓜生龍臣のかつて所属した暗殺者組織「CODE-EL」のアサシンで、当時最強とされた瓜生が組織を抜けた後、新たな組織最強の殺し屋として君臨した人物。彼同様にありとあらゆる武器を極めて使いこなし、また相手の技を瞬時に学習し応用するなど内外の他の戦闘者と一線を画す能力を持ち、名実共にCODE-ELの最高傑作と呼ぶべき存在だった。


EL戦争では新トップ銀田栄角率いる銀田派に与し、瓜生が加勢する毛利派と対立。瓜生に対する歪んだ執着心から彼との直接対決を望み、戦争中期にジェイクを殺害し、終盤期にはカリンを誘拐したりと、心身共に瓜生を追い詰めようとした。最終的に瓜生とは、互いに死力を出し尽くす激闘を演じた末に敗北。しかし、瓜生のカタギとしての性分や鶴城の不幸な生い立ちに思うところがあり命はとられず見逃される。


銀田の死と鶴城の敗北によりCODE-ELも空中分解するが、鶴城は後日に瓜生と和解し、改めてその背中を追って暗殺者から足を洗い、おにぎり屋の「つるのおにぎり」を開業。おにぎりの味や鶴城の容貌から当初こそ人気は出たものの、それに嫉妬した同業者からの嫌がらせ、新たな殺し屋派閥から強引な勧誘を受けたりと、中々に苦労が絶えない。だが、こうした苦境に腐らず(また改めて己の罪と向き合い)、お客さんの笑顔の為と己を奮い立たせ、今現在まで懸命に営業を続けている。


先の戦争にて生んだ被害もあり、EL解散後に毛利派が起こした株式会社モーリーとは(ジェイクを殺された因縁から)払拭し切れない溝がありつつも、懸命にカタギとして生きようとする日々の姿勢、そこに込められた贖罪の念を理解され、一定の距離を保ちつつ事実上の協力関係という形でおさまっている。最近はカリンを皮切りに、親しい関係となった一部の面々から「鶴ちゃん」という愛称で呼ばれてもいる。


作中での肩書、本編(EL戦争)での圧倒的な戦闘能力から、登場当初より瓜生や伊集院茂夫と並ぶ作中最強格の戦闘者として認識している視聴者も多かった。ただし、現在は各シリーズに敵味方それぞれで新たな戦闘者が続々登場しており、またアサシン時代の所業を後悔しカタギになるため戦い(特にコロシ)に消極的になっている鶴城の心情もあり、現在は(依然強力ではあるが)一概に最強とは限らないラインに落ち着いている。


基本情報編集

異名CODE-ELの最高傑作
誕生日12月4日
星座射手座
守護星木星
身長187cm(推定)
得意武器特になし(オールマイティ)
メインウェポン特になし(オールマイティ)
経歴CODE-EL袴田班→CODE-EL銀田派→つるのおにぎり 店主






容姿編集

色白で睫毛が長く、女性的な雰囲気が強めの中性的な顔立ちの超絶美形。

髪は黒をベースとし各所に赤いメッシュの入ったミディアムで、左右に一部前髪を残し後ろで団子型に纏めたハーフアップ。瞳の色は暗めの赤で、当初はその人間性からハイライトがないジト目であったり煌々と輝く鋭い眼光を発したりとヤンデレ染みた不敵さを孕んだ薄ら笑みを浮かべていたが、更生して徐々に人並みの感情が芽生えてからはハイライトが入るようになった。


超一流の殺し屋らしく、その顔立ちに反し長身かつ逞しい体つきで、腹筋も綺麗に6つに割れており、金剛力士のような無駄のない体型をしている。髪や瞳の色に合わせてか衣装でも赤や黒を好み、基本は黒インナー(丸襟もしくはハイネック)の上に赤いロングコートや(体格よりややオーバーサイズの)フード付きパーカーを、おにぎり屋では右反面に赤い稲穂柄の入った黒生地の作務衣に赤い前掛けを着用している。また、アサシン時は黒革の手袋や薄灰色のホルスターを装着している。


性格編集

アサシン時代編集

感情を排斥したアサシンの完成形であり、暗殺も善人、子供殺しも嬉々として実行に移す冷酷極まりない人間性をしている。自分の強さや過酷な経験に裏打ちされた異常なまでの虚無感を抱えており、上記のセリフのように自分の退屈を満たしてくれる相手や修羅場を望んでいるペシミスト


瓜生と違い孤児ではなく、組織のために生まれ組織で育った『親を知らない究極のアサシン』と畏怖されている。同時に組織のために生み出されたという出自と組織のために働き仕事をするように教育された副次的なものか「存在意義」というものに固執している部分も見られ、存在意義を果たさない者に対しては怒りと嫌悪感を示し、ときに暗殺対象の親族といった一般人(女子供)にすら向けられることもあった。同じ組織の構成員も例外ではなく「組織の方針に従わない人間は死あるのみ」という過激思想の下、銀田の新方針に逆らったり組織を足抜けしたアサシンらの抹殺任務にも率先して乗り出しており、教え子への愛からその蛮行を制止しようとした教官・袴田の訴えにも一切耳を貸さなかった。特に、組織随一の実力者だった瓜生に対しては当初羨望を向けていたが、足抜けしてメロンパン屋に転身したことでその想いを裏切られたとして一方的な怨念を抱き、EL戦争でも彼との決着を望んでいた。


カタギ転身以降編集

EL戦争最終局面での瓜生との戦いに敗れ、また同じ頃に銀田が横死しELが崩壊したことで、戦後生かされながらも「己の存在意義を失った」と失意に堕ちるが、直後に現れた鵺の一言を参考に後日うりゅうのメロンパンを訪れ、彼の作ったメロンパンの味に涙するほど感激し、また偶然現れたメロンパンの師匠の悪口でこれまでの業行への罪悪感を認識。以降は己の存在意義を「贖罪のため」と定め表社会で生きていくことを誓った。


これによりトップアサシンとしての冷酷無比な精神性、他者の存在意義を問う苛烈な側面は鳴りを潜め、柔軟に物事を捉える温和な性格が形成されていく。また瓜生への憎悪も改めて敬愛へと変わり、彼に倣うように自らも飲食販売を生業とすることを選んだ。おにぎり屋を開店してからは柔和な表情と礼儀正しい振る舞いで接客するようになっただけでなく、商売敵も切実な事情を知った際は怒る瓜生をよそに宥めてみせ、その変わり様には瓜生は勿論、カリンや他の毛利派の面々も驚きつつも好意的に受け入れ、ジェイクを討たれたことから特に鶴城に強い憎悪を向けていたバースも、複雑な心境を抱えながらも一定量認めるようになっていった。


カタギになるため殺しに対しても消極的になり、エルペタスからの加入の強要や襲撃にも最初は矛を収めるよう説得し、相手がそれを蹴って凶行に及んでも無力化に追い込んで命まではとらず見逃そうと努めてはいるが、瓜生を侮辱したり、常連客をぞんざいな理由で傷付け命を奪ったりなど、自身を受け入れてくれた恩人たちに害をなす相手には怒りを顕にし、その報復に動く際には以前のように冷酷な殺し屋としての顔を見せている。また、以前ほどではないが戦闘狂な一面も残っており、報復対象がカブり鉢合わせた伊集院茂夫に対しては、瓜生と互角に渡り合った過去を持つ彼の実力に興味を持ち唐突に襲いかかる場面もあった。


また、生まれ持った才能に甘えない影の努力家でもあったようで、秋元詩郎からは「強さを追求出来たから、おにぎりも追求出来た」と評されている。


イヌワシ接触後編集

瓜生たちや常連客の応援で順調に更生へ向かっているとおもわれた一方で、当の鶴城は、そうした人々の優しさに触れた上で、他者の命を奪っていた過去の行いに対する罪悪感が強まっていたようで、瓜生やモーリーの面々に結果的に依存してしまっている事や、本人も贖罪の意識から始めたおにぎり作りが個人的な「生き甲斐」になっている事に内心悩んでもいた。


そうした中、イヌワシの襲撃を機とする一連の騒動を通し、改めて己の犯した罪の大きさに直面することに。愛息子・鷲尾孝宏を惨殺されたイヌワシの悲痛と憎悪をぶつけられ、悔恨の念から死を以て償おうとその報復の一太刀を受けることを選んだ。結果的に鶴城は長らく昏睡しながらも一命を取り留め、その後に侵入してきたイヌワシとの対話で濡れ衣であったことが判明するも、彼ら父子のような不幸をかつての自身の行為が生み続けてきたこと、また真犯人のエイジについても、その犯行が当時の鶴城への嫉妬が起因していること等、以後もあらゆる面で過去の自身の行いが要因していると責任を感じていた。


しかし、昏睡の間生還を願って声をかけ続けた瓜生たち、エイジのヤサ潜入時に駆けつけたバースと、それぞれの言葉に乗せられた願いもあり、生きて償う意味を真に理解することに。また、その後のエイジとの決着と同時に最期を迎えたイヌワシに哀悼の涙を流すと共に、その生き様を心に深く刻み、己の罪と真に向き合った上で「一生かけて罪を償っていく」事を誓う。


人間関係編集

CODE-EL関連編集

CODE-ELの新トップ。

トップ就任間もなく「依頼者・ターゲットに善悪の区別なく全ての依頼を受ける」ことを掲げ、鶴城はその新体制の先陣として善人殺しの依頼を回されるが、鶴城は「善人殺しなら俺を困らせるモノがあるかもしれない」として合意。以後も毛利公平ら毛利班との意見対立から勃発したEL戦争では銀田派に加勢した。


飽く迄利害の一致程度の繋がりしかなかったが、銀田もまた鶴城と同じく「己の存在意義に対する苦心」、「信用し縋ったものに裏切られた傷心」を重ねた末に狂気に目覚めた経緯を持つ(こちらは実家である銀田家で「兄(嫡男)のスペア」として扱われ、そこから己の存在意義を確立するためELに加入し、当時の組織方針を「社会悪を討つ善行」だと信じたが、とある単独任務でそれが方便である事を悟ってしまう)。


最終局面にて鶴城が瓜生と対戦している間、銀田に毛利と対戦し敗北。その後に自ら高台から身を投げ命を落とした。


袴田班を受け持つ幹部で、鶴城を育てた教官。

全盛期は毛利と双璧をなす実力者で、教官としては最高格とも評された敏腕指導者。また殺し屋ながらも毛利と同じく一定の人情を通そうと努める人格者でもあった。鶴城には自ら磨き上げた刀剣術を伝授し、また人間性の希薄な彼に愛情深く接していたが、同時に一線を越えれば「誰にも止められぬ化け物になる」と懸念していた。


鶴城が上述の銀田の新体制に則り善人殺しを行ったことを受け、師として彼を止めさせようと説得するも想いは届かず刃を交えることに。敗北後は鶴城を悪魔にしてしまったこと、止めてやれなかったことへの自責の念を漏らしながら命を落とした。


毛利班出身。

様々な道具の扱いに長け、その引き出しの多さで相手を翻弄させるのが得意な暗殺者。EL戦争で鶴城と交戦時も、難敵と想定してトラップを事前に用意したりと、普段以上に様々な奇策や暗器を行使するが、当時の鶴城からは「(いつもより)少し楽しめた」と多少の手応えを感じさせるまでに留まり、最期はすべての引き出しを制された絶望のまま惨殺された。


毛利班出身。鶴城以前の組織最強格で、更生してからの鶴城の後見人的存在。

当時“冷徹な殺し屋・死龍”であった瓜生の姿は、組織に生まれた鶴城にとって目指すべき目標、また自身の同族として映り敬愛していたが、彼が組織を足抜けしメロンパン屋になったことに裏切られた想いを抱き、以後は瓜生を実績で上回ることに固執するようになる。


EL戦争では瓜生との直接対決を望み、また彼の大事な物を奪おうと他の毛利派に危害を与えたりなど執拗に攻め立てたが、最終局面で敗北。その後は組織が崩壊するも、後日に瓜生の作ったメロンパンによって生きる希望を教えられ、以降は再び彼の背中を追うようにカタギとして生きる道を選んだ。


なお、瓜生はメロンパン、鶴城はおにぎりと、甘味と塩味で食品として属性が異なるものの、鶴城のおにぎりも瓜生の作るメロンパンと同じく「心に負い目がある分食べた際にアホになる」らしい。


毛利班の紅一点で、瓜生と同じく更生後の鶴城の後見人的存在。

EL戦争終盤期に銀田考案のアサシンのサラブレッド計画の為に鶴城によって誘拐された事がある。元々、当初瓜生と共に貴凛町でのトラブルに対処していた頃から女性の尊厳を踏み躙る犯罪行為(強姦や売春の強要等)を特に嫌っており、彼らに監禁されている際も、ジェイクの件と合わせそのおぞましい計画を批難していた。


戦争終結後は瓜生の意志を尊重して鶴城が生き残ったことを許容し、やや身構えつつも鶴城の来訪も一定受け入れていた。メロンパン屋の客足が遠のいてしまった中ということもあり、「メロンパンを買いに来た貴重な客」「試食の体で高級食材を使ったおにぎりにありつける」などの現金な理由は当初あったものの、瓜生同様、鶴城が徐々に更生する姿に嬉しさがあったのか、いつしか彼を「鶴ちゃん」と愛称付けて呼ぶようになる。その後も鶴城の店での異物混入事件の真相究明に協力したり、EL戦争当時の毛利派に改めて謝りたいという鶴城をモーリーのオフィスに招く手筈を組んだりと甲斐甲斐しく面倒を見ている。


イヌワシとの騒動時も鶴城への心配から酷く取り乱し、意識回復後(特にエイジの件で無断で病院を抜け出してから)は無茶をしないよう釘を刺したり、彼が友人として羅威刃の秋元を紹介してきた際には秋元が鶴城を羅威刃に引き込もうとしてると警戒し突き放したりと、ここ最近は瓜生共々、後見人というより過保護なトーチャンカーチャン化してる節がある。


毛利班出身。

剣術一筋に打ち込んできたEL指折りの剣豪であり、戦争以前より頭一つ抜きん出た実力者として数えられていた。上述のカリン誘拐時に一度交戦するも、鶴城のペースは崩せず煙玉を撒かれ逃げられてしまう。戦友であるジェイクを殺したことに、同じ毛利班の中でも特に強い怒りを抱いており、彼が瓜生によって生かされメロンパン屋に顔を出した際には無抵抗な彼をタコ殴りにまでしていた。その後も鶴城が改心しておにぎり屋を開店した日に押しかけ詰め寄るも、鶴城がジェイクを殺めてしまった事を後悔し誠心誠意を込めた謝罪を受け、複雑な想いを抱えながらも、以降は徐々にではあるが、鶴城を認めようと努めるようになる。


また、そうした払拭しきれない因縁を抱きながらも、鶴城の作るおにぎりの味は(バース自身も食品をあつかう職人として)純粋に認めており、後日の異物混入事件で常連を失った鶴城を気遣い金鳳と共におにぎりを買いに現れたり、またモーリーのオフィスで今後定期的におにぎりを頼むことを決めた際も、後ろめたさから料金を辞退しようとする鶴城に「タダで食うのは道理に合わん」と言い諭した。


鶴城がイヌワシによって瀕死の重傷を負って入院した際には、意識の戻らない彼を前にバースは「おにぎりはどうするんだ!」「死ななかったら許してやる!戻ってこい!」と、涙する他の面々と同じく、言葉に乗せて鶴城の復活を願った。無事意識を取り戻すも、イヌワシの身を案じてエイジのヤサへ向かう鶴城の思惑に気付き、エイジの配下に足止めを食らう彼の助太刀の役目を買い、イヌワシの決着後は傷が開き動けなくなった鶴城を再度病院へと搬送した。


毛利班出身。

他の同期と同じくジェイクの死に悲嘆したが、EL戦争後は(バースの激怒ぶりから返って冷静になったのか)この件で鶴城を憎む様子はなかった。おにぎり屋開店日には「SNSでイケメン店主として持て囃される鶴城が許せない」としょーもない理由を立ててバースに追従し、無抵抗の姿勢で「おもうようにやってほしい」という鶴城を容赦なく殴りつけるも、このときは彼自身の得意技で癖でもある骨折りは行使しておらず、その後にお詫びのおにぎりの詰め合わせを受け取った際にも「私が殴ったからバースも多少スッキリしてますし」と呟いており、いつも通り嫌味を絡めた珍妙な立ち振舞をしつつ、二人の蟠りを払拭しようとしていた模様。


イヌワシ騒動で鶴城が瀕死になった際は、ジェイクのときと同じく涙し、また彼をここまで追い込んだ相手にも憎悪を向けたが、その後は意識の戻らない鶴城を連日見守り続けた。少しでも意識回復のキッカケになればとおもったのか「おにぎり屋を急に休むから街はとんでもないパニックになっている」「地球規模のおにぎりブームが来て今なら億万長者になれるのに休んでいては勿体ない」「死龍が腐ったおにぎりでお腹を壊してしまった」など法螺話を話しかけ続け、鶴城もそれにより夢の中で「おにぎりを作らないといけない」という使命感を覚えたらしく、意識が戻らない中でも手はおにぎりを握る動きをみせた。気付いた金鳳は「おにぎり、また作れるといいねえ…」と涙を堪えるように声を震わせ、回復の傾向が出たことを喜んでいた。


一族の盟約によりEL加入以前より銀田に仕える暗殺者。

EL戦争時は同じ銀田派として味方ではあったものの、智也自身は銀田の下を離れる以前より鶴城のことを「内心いけ好かんとおもっていた」とのこと。これは、自身や他者の存在意義についてこだわる当時の鶴城と、由緒ある暗殺一族「鵺一族」の仕来りに従い個人の意志を捨て“鵺”であり続けなければならない己の境遇が一因していたとおもわれる。


ただ、奇しくも自身も鶴城も「死龍に生かされた」ことから、戦後に未だ彼の真意を悟れずにいた鶴城に一言「瓜生の店に行け」と助言を残した。それ以降目立った接触はないが、単純に間が悪かったのか、もしくは毛利たち(特に当初鶴城に怒り心頭だったバース)の手前、元銀田派である自身らが無闇に接触してあらぬ疑いを持たれぬよう配慮があったためかもしれない。


鶴城と同じ袴田班出身。

EL戦争では毛利派のスパイとして銀田派を内部から撹乱し、ほとぼりが冷めた頃にモーリーに加入した。共に訓練生だった頃、町田は鶴城(…と、もう一人の問題児)には散々振り回されたようだが、現在の更生するため努力する姿は認めており、モーリーのオフィスで再会した際も嬉しそうに声をかけ、鶴城も「その節は本当にごめん」と改めて謝罪を贈っていた。


元EL構成員。

殺し屋としての腕は一流ながら、ターゲット対象外の人物を殺害したり現場に痕跡を残したりと仕事ぶりは杜撰で、上官からの注意もその実力を鼻に掛けてまるで聞く耳を持たなかったため、組織を解雇された経緯を持つ。こうした己の気性が災いしているにもかかわらず、エイジ自身は(当時、瓜生の地位を目指し多くの任務を率先して受けていた)鶴城を「顔が良いから上へのおべっかが利いて仕事が舞い込んでいる」と思い込み、手元に残っていた資産を投げ売って鶴城の顔に整形。以後、鶴城の名を騙ってゲスな事業者に取り入り、高額な暗殺依頼を受けるようになる。後述のイヌワシの被った悲劇も、実はこのエイジの扮した「偽鶴城」の仕業だった。


後に鶴城も、イヌワシと同じく伍代を介して現在のエイジの活動を知ることになり、「俺がいたからコイツ(偽鶴城)が生まれた」と責任を感じ、また腐っても実力は本物だったエイジにイヌワシの力では敵わないと見て、手助けするために二人の決戦の場に駆けつけ、彼の戦術の要である投げナイフを封じさせる形でイヌワシをサポートした。


鶴城と同じく、ELによる遺伝子交配実験の末に誕生したアサシン。

鶴城にとっては兄弟にも幼馴染にも近い存在だが、共に銀田政権時代に御前にヘッドハンティングされる形で組織を去った経緯を持つ。


内、周防はおにぎり屋を開業した鶴城の元を訪れ、おにぎりに込められた努力は認めつつも、暗殺者を廃業したことは好しとせず、同じく御前の傘下に誘おうとする。気分屋気質から何故か唐突に喧嘩を吹っ掛け、しばしトップアサシン同士の攻防を展開するが、鶴城から「(こんなところで)殺し合う気か」と言われるとアッサリ拳を下げ、その後は喧嘩でダメにしたおにぎりの分だけ店の助手(バイト)として丸一日コキ使われることになった


元・ELの女アサシン育成担当教官。

組織を抜けフリーランスとなっていたが、偶然入った居酒屋で秋元と呑んでいた鶴城と再会、そのまま3名で呑むこととなる。お色気ムンムンの外見と仕草に見惚れ、相席の提案にも光の速さで合意していた秋元に反し、鶴城は相席を渋ったり「女相手には鬼みたいだった」等と当時の彼女を振り返り、「(アサシンとはいえ)油断してても女にやられるかなぁ」と鈴宮の実力を疑う秋元には「やばいよ、回避不能だから」と警告しており、彼女の能力を認めている様子だった。逆に鈴宮からは「本物の悪魔だと思ってた」と棘のある言い回しをされつつ、現在の更生した鶴城の姿には何処か嬉しそうにしていた。


解説回でのさゆりの言によると、EL戦争中にいつの間にか組織から消えていたようだが、その経緯は今のところ不明。もっとも、銀田の人心を度外視した新方針、サラブレッド計画など考えられる理由も充分にあり、当時これらの体制を打ち立てた銀田や、それに率先して従っていた鶴城とも何かしら溝があったとおもわれる。


なお、現在はマフィア界隈に「探しもの」があるらしく、この再会の後日、鈴宮は秋元の与する羅威刃が地方半グレ制圧がてらの温泉旅行に出かける話をどこからか知ってちゃっかり同行、そのままミーティングにも参加して目的の組織「痛羽砂(いたわさ)」の誘い出しに一役買うことに。東雲ら他メンバーにも認められた上で羅威刃に正式加入した。



その他編集

瓜生のメロンパン屋の先代店長。

あの鶴城に(ほぼ唯一)心の底から恐れられている、正しく「天敵」と呼ぶべき存在。EL戦争後の瓜生たちと再会し、メロンパンの美味しさに感激していた時、突然現れた彼女に容赦なく独特な悪口を言われたことがトラウマになった模様。


その後、つるのおにぎりの構想が立ち上がって瓜生に報告しに出かけた際にまたも遭遇。やはり悪口で徹底的に蔑まれ落ち込むが、その中にあった飲食業が如何に難しいか説く言葉には「芯を食ってる」と納得していた。


エルペタス所属の、通称“殺し屋専門の殺し屋”。

元々は裏社会とは全く縁のない実業家であったが、その成功を妬む他の経営者の差し金により暗殺者を送られ、愛息子の孝宏を惨殺された過去を持つ。以来、息子の仇を探すため自らも殺し屋となり、殺し屋殺害の依頼を数多くこなすようになった。


自宅の隠しカメラの記録に残る実行犯の姿が鶴城に酷似している事を知ったイヌワシ(および捜査協力した世良)は、それぞれ連日で鶴城を急襲。息子を奪われた憎悪の込もった言葉をぶつけるイヌワシに、過去アサシン時代に(善人殺しの一環で)女子供も容赦なく惨殺していた鶴城は、彼がその遺族だと認識。当時、贖罪の為なら己の死も受け入れる意志があった鶴城は、イヌワシに謝罪すると共にその太刀を全身で受け止めることになる。


その姿に疑問が残ったイヌワシは、後日意識を取り戻した鶴城の元を訪れ、改めて彼が孝宏を殺しているかを確認、生前の孝宏は足が不自由だった事が要点となり(鶴城は障害を持つ子供を殺めた記憶はなかった)、誤解であったことが判明する。鶴城はそれでも、イヌワシのように自分を恨む者はいる筈だと重く受け止めた。また、真の孝宏の仇とおぼしき人物エイジについて伝えるため、贔屓の情報屋伍代千隼を紹介した。ただ、不遜ながらも実力は本物だったエイジにイヌワシでは勝てないとも悟り、彼がエイジのヤサに乗り込むのと同じ日、自身も病室を抜け出してイヌワシに助勢する。途中で傷が開き動けなくなるが、意識を保ってイヌワシの復讐とその最期を見届けた。


イヌワシの死後、その遺体は(モーリーに迎えられた)紫電により世良の下に返され、エルペタスにより葬儀が為されたようだが、後にモーリー・エルペタスが停戦協定を結んだ事でようやく鶴城もイヌワシ、もとい鷲尾父子の墓参りが叶う事に。病室での接触時に生前孝宏が足が不自由であった事を聞いていた鶴城は、二人への手向けとして歩けるようになって喜ぶ孝宏たちのイラストを墓前に残した。


命の恩人。

鶴城がイヌワシに斬られ意識を失い、そのまま(大物を討った功績をハイエナしに現れた)エルペタスのアサシンにトドメを刺されようとしていた所に偶然通りかかり、アサシンたちを蹴散らした上で現場近くの病院まで運んだ。意識を取り戻した後に瓜生たちからこの事を聞かされた鶴城は、店を再開後に彼らの伝手で紅林を招待し改めて感謝の言葉を贈り、「いくらおにぎりをいくらでも食べて欲しい」と自慢のおにぎりで饗した。


そこに偶然、老人を蹴りつける暴挙を働くチンピラが現れ、紅林が真っ先にシメに動いた事で彼の戦闘を目の当たりにする事に。瓜生と共にプロの戦闘者として、紅林のポテンシャルを「組織の訓練を受けずにアレなら誰よりも凄い」と評価した。


EL戦争の鶴城や智也と同じく、ME戦争にて瓜生により命を救われカタギとなった暗殺者一族。

元々は同戦争にてエルペタスと連盟する秋月家の守護の任に就き、モーリーとも因縁を重ねていたが、当主の秋月秀一の身柄をめぐる闘いで瓜生が統領の紫電を制した上で交渉し、カタギとして生きる事を条件にその時生き残っていた一族全員を許した。


鶴城は、このときイヌワシの一連の騒動の渦中にあり、そちらの顛末もエイジの事件終結後に聞くことになったが、雷一族の名はアサシンだった当時に噂に聞いていた様子。また、彼らがカタギの生業に選んだ「雷印のわらび餅」もこのとき見舞いの品として食し、前日の瓜生たち同様に優しい甘味にトロトロフニャフニャに脱力していた。


なお、雷一族はその後モーリーに参画し、海水浴場での海の家営業時に鶴城も紫電と対面する事になった。日没後の花火大会では、紫電は雷電、鶴城はイヌワシと、それぞれ抗争で犠牲となった人物に思いを馳せた。


おにぎり屋を開いてから出来た友人。

半グレ組織「羅威刃」のNo.2で、当初は鶴城を羅威刃に引き入れようと現トップの東雲竜政と共に店を訪れるが、鶴城の提供するおにぎりの味に魅了されると共に、その味から彼がどれだけ職人として真摯に打ち込んでいるかを悟り、本題に移る前に勧誘を断念した。


ただ、秋元は以降も飽く迄おにぎりのファンとして店に通って鶴城と交流を重ね、いつしか呑みに出かけるほどの関係に。ここで改めて自身の正体や当初の目的を明かし謝罪するが、鶴城は己の過去から「別に気にしない」と受け入れ、また表社会からはじかれたならず者の受け皿として羅威刃を盛り上げたいという彼なりのポリシーにも理解を示した。逆に秋元も、鶴城がトップアサシンとなったのも飽く迄組織の敷いたレールに従順だったためだと卑下する言葉に対し、アサシンとしてもおにぎり職人としても追求し続けた努力は本物だと認め、互いに心根を曝け出したことで真の意味で友人となった。

(結果的に、鶴城が瓜生や鈴宮を紹介することにもなった。)


エルペタスの幹部。

殺し屋となったイヌワシの指導を行った人物で、実父を他殺によって失った自身の経験もあってか息子を失ったイヌワシにも特に同情的でもあった。息子殺しの調査にも率先して協力していたが、監視カメラに残された鶴城の容貌を真似ていたエイジをみて、鶴城が過去冷徹な殺戮者であった情報と結びついてしまい(実際、世良はELが銀田の新方針が浸透した頃に任務帰りの若手構成員の惨殺に動いたりと、彼らの行う善人殺しに当時強い憤りを覚えていた)、鶴城が息子殺しの犯人であると確信を持つことに。そして、イヌワシの力では鶴城を倒すことは難しいと見て、彼が動く前日に世良自らが鶴城を襲撃し、腹部や足に大傷を負わせ、息子の敵討を果たせるようサポートした。


しかしその後、紫電によりイヌワシの遺体が返還された際に真犯人がエイジであった事実を含めた事の顛末を知り、ME戦争終結後のモーリー・エルペタス両組織構成員の親睦会に(瓜生に誘われて)現れた鶴城に、世良は改めて謝罪。鶴城も疑われて当然の生き方をしてきたとして受け入れた。


能力編集

戦闘編集

『CODE-ELの最高傑作』と呼ばれているだけに、その実力は極めて絶大

組織で一通りの技術を学んだ後、瓜生やバースなど組織最強格の殺し屋を輩出した毛利と双璧を為す優秀な指導者でもあった袴田から太刀を指導され、かなりの練度まで極めている。基礎的な技術は完璧に習得しており、刀剣術や武術に関しても至高の領域の完成度をほこる。


死龍と同様、「ありとあらゆる武器を極めて使いこなす天才」で、その全てが至高の領域である。当然殺人の方法は数万通り熟知しており、標的毎に最適な殺し方を選んでいるのこと。


反射神経・動体視力・洞察力・観察力・判断力・戦術眼にも非常に優れている。

たとえ初見の技・罠であっても瞬時に看破すると共に分析し、その弱点を見定め手堅く攻略している。また袴田が敢えて教えていなかった軌道が変化する斬撃、瓜生の拳とナイフを織り交ぜた連撃といったそれぞれが鶴城との決戦時に披露した強力な技も戦闘中の僅かな時間で吸収し、オリジナルと同格のクオリティで会得するなど異常とも言うべき学習能力を併せ持つ。

正に『戦闘の天才』と呼ぶべきの能力で、CODE-ELが産み出した殺しの申し子である為か、殺しの才能も有しており、「殺しの天才」と言える程のまさしく極めて絶大な殺しのセンスを有する。


自分と戦おうとする人間は逃走を図る者が多かっただけに追走術も超一級品。隱密行動・情報収集能力も共に超一級品。


優秀なアスリートの遺伝子の影響で超人的な身体能力、特に肺活量が凄まじく、咥えた楊枝や口内に集めた液体(唾や血)、果ては梅干しの種などを高速で撃ち出す妙技を持ち、それも照準を的確に捉え、眼球を破壊する程の威力を誇る。


総じて暗殺者としての技能が非常に極めて絶大的に優秀であり、純粋な戦闘力では作中最強格の一人に数えられる。


料理や商才編集

殺し屋を辞めた後おにぎり屋をやることになった鶴城だが、メロンパンの師匠からパン作りと店の経営方法、その他営業スタイルまでみっちり教育された瓜生、鈴宮に叩き込まれた誘惑術を売り子の業務で活用し成功したカリン、毛利が社長としてバックに付いたことで各々趣味に昂じた商いの開業がスムーズに出来たモーリーの面々と異なり、鶴城は商品のおにぎり作りや開業のための資金繰りや手続き、食材の衛生管理から宣伝まで我が身一つで行っている。これらに以前より覚えがあったのかは不明だが、元々戦闘訓練・実戦双方で異常な程の学習能力の高さを誇っていた為、経緯はどうあれ、鶴城にとってこうした知識や技術も問題なく修得したと推察される。

(開業資金についてはアサシン時代の貯金があったとのこと。)


特に商品であるおにぎり作りの腕はかなり高く、飲食の先輩として厳正に審査しようとした瓜生が「米の硬さ、鮭の塩味、そして絶妙にふんわりと握られた握られた力具合…好き。とてもおいひいです(アホ面)」とべた褒めした程。その後もおにぎりに合う具材について様々な試行錯誤を繰り返し、開店時には具材のレパートリーが500にも及び、梅や鮭といった定番のものから、複数の具材を組み合わせた変わり種、また作画の描写では米に具や調味料を混ぜて味付けしたものも取り扱っている様子。


宣伝活動にも熱心で、開店前には「来てくれないと味は分からない」と予めSNSでおにぎり作りの様子を発信したり、チラシなども自作していた様子。結果的におにぎりより鶴城の顔に反響が出るという想定外の効果が発揮されたが、開店当初から女性客による凄まじい行列を生み、その繁盛振りに引き寄せられる形で以後も老若男女問わず新規客が次々訪れ、おにぎりの味を気に入って再来店するという形で、目論見と結果がややズレつつも成功をおさめることとなった。


その手腕には瓜生や香鈴は勿論、バースや金鳳も嫉妬心を一切隠そうとしなかったほどである。



使用した武器、道具編集

袴田教官直伝の剣術に基づいて日本刀を振るう。更には袴田との死合で袴田の隠し技(奥義)すら会得し、完璧に袴田流剣術を会得した。

凄まじい速さでナイフを振るい、敵対者を問答無用で切り裂く。さらに途中で軌道を変えたり、拳と同時に繰り出したりもできる。

瞬時に雑魚敵を殺害し屍の山を築く程の銃スキルを持つ。その早撃ちの腕前は速撃ちの八隅を遥かに超えており、至高の領域である。

  • 血、爪楊枝、仕込針、唾

全てとんでもない速度で口から発射して武器にしている。

  • 癇癪玉ビンタ

掌に癇癪玉と鉄板を隠し持つ。これで攻撃された場合爆発で重傷を負う。

中国武術合気道を収め、クオリティや練度が非常に高く、まともに浴びせれば人の骨をへし折り時に内臓まで損傷させる。EL本部に乗り込んだ瓜生との死闘では斬撃と拳打のコンビネーション攻撃を一瞬で会得してみせた。


過去編集

出生~変化に飢えた退屈な幼少期編集

鶴城は、CODE-ELの遺伝子交配実験により生み出された組織生まれの産まれながらのアサシンであり、トップクラスのアサシンとトップクラスのアスリートから提供された遺伝子を体外授精させ、代理出産により誕生した経緯を持つ。

(後に、異なるパターンで同時期に誕生した周防律冬馬辰之進がいることが明かされた。)


事実上親である2名の遺伝子提供者は鶴城に会うことはなく、また上官からも組織のために戦い、組織のために死ぬことを使命として伝えられ、「親を知らないアサシン」としての精神性を植え付けられて育つ。暗殺訓練が開始される年代に入ると、他の孤児たちが脱落していくのをよそに、鶴城たち実験成果物の3人はそれぞれ才能を開花させていく。


12歳になると、当時の担当教官に圧勝するまでの実力を身に着ける。周囲の反応からその教官もかなりの実力者で、これまで敗れたのも「死龍以来初めて」だったらしいが、鶴城にとってはこの勝利も組織の敷いたレールの通過点に過ぎず、達成感と呼べるものはなかった。そして14歳の頃、当時組織の最高格の教官と謳われた袴田秀郎の班に配属されることになる。鶴城に才能を見出した袴田は、己の得意とする刀剣術を叩き込むと同時に、受け持つ班で最年少の鶴城にぶっきらぼうながらも愛情深く接していたが、やはり鶴城の心は満たされることはなかった。15歳の頃に暗殺者として初の任務を与えられ、現場に出ることで単調な日常に変化が生じることを期待し、ナイフ一本で複数の護衛を相手取るもまるで歯応えがなく、予定調和のようにアッサリと初仕事を終えることになった。以後も手応えのない任務をこなし、時間が空けば袴田から剣術を学ぶという代わり映えのない生活を送った鶴城は「退屈を感じさせない=自分が困る状況」という認識の下、日常を覆すような「変化」を求めるようになる。要するに遊んでいるのである。



瓜生との因縁、狂気の確立編集

ある時、当時組織最強のアサシンであった瓜生龍臣を目撃する。この頃の瓜生は(シリーズ初期の冒頭で当人が語っていた通り)、標的が悪人とはいえ数々の任務で他者の命を奪ってきた己の行為への負い目に耐えかね人間性を押し殺していたが、鶴城にはその能面のような様相で淡々と標的を殺害する姿が、自身と同じ「冷徹な殺人マシーン」として映り、以降物陰から彼を観察することが習慣となる。

(ただし直接の交流と呼べるものはなく、両者間の会話も、一度瓜生が物陰からジロジロ観察してくる鶴城を鬱陶しく思い牽制した程度に留まる。)


その中で、瓜生が同じ班の同期たち(バースやジェイク)と談話しながら僅かながらも笑顔をみせる姿を目撃し衝撃が走る。他者愛を知らない鶴城は、ただ純粋に友との交流を楽しむ瓜生の笑顔の理由が理解できず「(俺の同族なら)退屈なハズなのに何故笑えるのか」と疑問を抱き、思案の末に「死龍の立場になれば、自分が困る(=笑える)程の特級任務を受けられる」という仮説に行き着き、以後は彼と同じ地位に昇り詰めることを目標に、これまで以上に任務に打ち込むことになる。これにより、自身に回される任務の難易度もどんどん上がっていったが、やはりあのときの瓜生のように笑える程の窮地はなく、ただただ空虚な時間が過ぎていった。…また、こうした難関な任務を数多く請け負っていた事で、問題構成員のエイジからは、彼自身の杜撰な仕事振りや日々の不遜な態度を棚に上げて「鶴城が上からのエコ贔屓を受けて報酬の良い仕事を独占するせいで、自分にお鉢が回ってこない」として嫉妬の目を向けられてもいた。


その後、袴田から瓜生が組織を抜けた事を知らされる。自身の同族がいることへの期待を向けていた鶴城は、この瓜生の選択にある種の裏切りを感じたようで「奴は同族ではなかった」「普通の人間だから笑えた(=殺し屋として才能がなかった)」のだとして、あれだけ追求した瓜生への興味を唾棄し、以後は組織を抜けた瓜生を嘲笑うかのように不敵な笑みを浮かべながら、組織が彼に任せるつもりだったであろう特級任務を率先して請け負うようになった。


師・袴田との対決編集

更に月日は流れ、銀田栄角がCODE-ELの新たなトップに就任。組織方針を大転換し「これからはターゲットの善悪問わず全ての依頼を受ける」と新体制の確立を宣言。幹部の毛利公平や袴田をはじめ、多くの構成員が反発するが、鶴城は「俺を困らせるモノがあるかもしれない」として、その方針の先陣を切って善人殺しの任務を受諾する。しかしそれも、これまでの悪人暗殺任務に比べると護衛の質があまりにも低く、満足には程遠いものばかりだった。寧ろ、ターゲットの子供が父親とは異なる人生を選択する姿を「己の存在意義の放棄」と感じ苛立ちを覚えることもあった。


既に名実共にCODE-EL最強と目されていた鶴城が善人殺しを遂行したことで、当初の表立った反発の声は徐々に収束していく(凡そ、不本意を押し殺して新方針に順応するか、ELを見限り脱退するかに転んでいった)が、尚も毛利は反論を続け、袴田も鶴城がこのままでは「誰にも止められぬ化け物になる」という懸念から、師である自らが愛弟子の暴走を止めようと、剣を携えて鶴城と対峙する。はじめは善人殺しをやめるよう説得を試みた袴田であったが、鶴城は「組織の指示なのだから、それに逆らうなら(袴田も)死あるのみ」と返し、交渉の余地なしとみて苦渋を浮かべながら刃を抜くことになる。


普段の訓練とは異なる「死合い」として、凄まじい気迫と鋭い太刀筋で襲いかかる袴田を前にしても、直弟子として彼の手の内を把握している鶴城は、初手こそ僅かに読み違えて頬にかすり傷を受けたが、その後に続く奇策奇襲は難なく躱し、同時に加齢による太刀筋の衰えも感じ取って直ぐに退屈になり、まともに撃ち合おうとはしなかった。しかし、袴田が鶴城にも伝授しなかった特殊な斬り上げ軌道で鶴城の胸を逆袈裟に捉えて見せたことで、鶴城は久々に体に走る刺激に高揚感を覚え、狂気の込もった笑みを浮かべて袴田への応戦を開始する。そこからは袴田の魔剣とも呼ぶべき卓越した奇襲を味わいながら、自身も着実に袴田に太刀を浴びせる壮絶な削り合いを演じるが、まもなく鶴城はその特殊な太刀筋のパターンを理解し、攻撃を躱すばかりか、今度は袴田を同じ太刀筋で攻め立てるように。袴田も老いによるスタミナの限界と傷の蓄積から、いつしか魔剣も我武者羅に振り回すだけの駄剣に堕ちてしまった。興味が失せた鶴城は、最後に彼から学んだ太刀筋を以て袴田に引導を渡す。そのまま大の字に倒れた袴田は、鶴城の人間性を取り戻してやれなかった無念から涙とともに謝罪を繰り返しながら落命するが、戦前に語った通りの怪物に変貌を遂げた鶴城の耳に届くことはなかった。


過去最強格でもあった師をも制した鶴城と渡り合える程の実力者は、最早組織にはいなかった。そこで鶴城は、かつて見限りを付けた瓜生の存在を新たな標的に定め、今度こそ自身を困らせる存在であることを期待し、今後起こるであろう争乱の中での対戦を望むようになる。






活躍編集

終盤で名前だけ登場。瓜生に致命傷を負わされた雲崎が死ぬ直前に名前を出し、「あいつこそ、バケモノ」と言い遺し死亡した。


ビジュアルと下の名前が公開。「現役最強の殺し屋」であることなど紹介された。


本格的に初登場回。

瓜生を始め毛利に属していた人物を始末するために動く銀田の勅命を受け、嬉々としながら瓜生達の抹殺へ動き始める。


瓜生とのダブルナレーションを担い、なんと動画後半の主役で登場。


南米の巨大マフィア「ロス・ベルドル」に潜入するため催眠ガスに引っかかったフリをしてマフィアの拷問を受けるも大したことがなく、まずは口の中に溜まった血を弾丸のように吐き出してマフィア1人の眼球を粉砕。その後すぐ拘束を解いてマフィアの事務所で大暴れを繰り広げる。


あっという間にマフィア構成員を全滅させてボスの下に辿り着く。ここでも圧倒しボスが奥の手である起爆装置の稼働とすぐ側のシェルターに回避しようとするアクションを自身から目線を切り地面に向けている仕草だけで見抜き、寸勁でボスを撃ち抜き自分が利用する事で躱した。最後は事前に用意した爆弾でアジトやボスを始めとする幹部を全滅した事で世界的マフィアの一組織を単身で壊滅して見せた。


そして銀田から帰国次第、瓜生らを抹殺するよう命令され本格始動していく


南米から帰国し、かつてCODE-ELの毛利派であった暗殺者で現在はカタギとして定食屋を経営している定岡の下に現れる。その目的は本来EL戦争に関係なく、かつて毛利派に所属していた脱走者を始末するためだった。殺意を見せる自身と定岡と交戦になり、攻撃を全て躱し咥えていた爪楊枝で定岡の右眼を破壊し、右肘を極めて最後は包丁を利用して惨殺した。

また、定食代を支払っているシーンが見当たらないことからちゃっかり食い逃げしている可能性もある(店主を殺したから代金を支払う必要がないという考えなのだろうか)。


伊舎堂崇を殺害したジェイクの前に現れる。コモケンが乗る車を襲撃しようとしたがジェイクは伊舎堂から盗んだ石灰で車を守り切りそのままジェイクと一騎打ちになった。


CODE-EL最高傑作vs毛利派 殺しの手品師 絶望に沈む編集

ジェイクはダイナマイトで隙を作り自身に接近するが、斬り合いでは自身が優位に立った。ジェイクは正面切っての戦闘は分が悪いと判断し、小石に見せかけた爆弾を地面に撒き散らし、銃との合わせ技で爆破させる。思わぬ攻撃に腹部と足に爆傷を受け、ジェイクは一気に接近してナイフと暗器でダメージを受けてしまう。


ジェイクは石灰で主導権を握ろうとするも一気に加速して懐に潜り込んで躱し、強烈な蹴りを浴びせる。爆弾戦法や石灰も同じ手は通じないと言わんばかりに対処し優勢に持ち込む。


そこでジェイクは隙を突いてバイクで逃走し、自身もバイクで追走する。カーチェイスのような状況でも銃撃して追い込み、ジェイクはある場所に辿り着き、自身も追いついて再びスタートを切るが、思わぬことが起きる。


ジェイクが3日かけて深く掘った落とし穴に、自身が嵌められた瞬間だった。


落ちた穴の深さから不利を悟り、ジェイクは有利なポジションから銃撃し追い込んでいく。


しかし、数発受けながらも垂直に壁を駆け上がった事でジェイクを穴に引きずり込み、狭い場所での接近戦にもちこむ。


ジェイクは必死で応戦するも、格闘戦で圧倒していき凄まじいダメージを与える。詰め寄ってトドメを刺そうとするが、ジェイクはベルトに仕込んだ鉄の鞭で反撃する。額で受けた事で意識を飛ばされる事なく、超スピードの突きでジェイクの左眼球を破壊する。


ジェイクはダイナマイトで隙を作りナイフを拾って逆転を狙うが、彼の目が死んでいない事からフェイクと看破してあしらい、ジェイクの脇腹に強烈な蹴りを浴びせて内臓の一部を損傷させる大ダメージを与える。落ちていたナイフを拾って歩み寄り、引き出しはまだあると強がるジェイクだが、既に鶴城はジェイクが万策尽きた事を見抜いており、彼の心臓にナイフを突き立て引き裂き、その命を奪った。


鶴城はジェイクとの戦いに満足したように帰路に着き、瓜生との戦いを心待ちにするのだった。


CODE-EL 最高傑作vs毛利派 最強の剣豪&看板娘 底知れぬ強さ編集

鶴城は銀田の命を受け、組織が目星を付けた数か所を歩き回ったところでカリンを見付け、ジェイクを殺められた彼女の戦闘モードを他所にとんでもない提案を行った。それは、


「CODE-ELに戻るならば生かしてやってもいい」と言うものだった。


これは銀田が鶴城を出生するために使用した方法をカリンで行うための計画であり、これを理解して拉致を決行するに至った。鶴城自身もカリンを捕え甚振る事で瓜生らを誘き出し怒りを滾らせるための悪魔的謀略でもある。


カリンはそれを拒否した事で戦闘に発展する。地力は天と地と言っていいほどの自分に分があり、あくまでも殺さずに屈服させようとするも、カリンは頑なに拒絶する。そしてカリンが突進を仕掛けながらフードに仕込んだ暗器とピアノ線で絞殺を試みるも、女性であるカリンのパワーを余裕で振り切り、逆に鳩尾へ強力なパンチを浴びせる。それでもカリンは抵抗するも蓋を開ければ圧勝に終わり、気を失ったカリンを拉致しようとするが、


次に現れたのは、ジェイクの仇討ちに燃えるバースだった。


互いに組織最強の座を関した者同士の戦闘へ発展する。バースの落雷の如き斬撃で胸を裂かれ、異次元の切り合いにもつれ、互いの身体から鮮血が飛び出していく。


バースの怒りを他所に煽って本気を引き出す。突進するバースに口に仕込んだ仕込針でバースの左手を貫通して隙を作った事で変則の袈裟切りと強力な前蹴りのコンビネーション攻撃を浴びせる。


バースは自身の教官であり人格者として知られた袴田を惨殺した事実を出して強烈な殺気を浴びせる。バースは神速の突きを決めて見せるが、貫いたのは自身の左肩であり、カウンターの突きをバースの左肩に意趣返しのように当てた。バースは脇動脈を斬られた事で左腕を機能不全にされて絶望的な状況になってしまった事で王手をかける。


そこでバースはジェイクと言う人間の素晴らしさを語りながら刀を鞘に納め、袴田教官の善意まで踏み躙った怒りを滾らせ、命に代えてもジェイクの仇を討たんとする咆哮を放つ。


嘲るような笑顔を貼り付けながら、バースの凄まじい闘気を感じ取り自身も昂っていくが……


そこでカリンが意識を取り戻しかけた事で、鶴城は元々のミッションであったカリンを拉致する事を優先し、煙幕でバースを封じて彼女を連れて去っていくのだった。


そして、CODE-EL戦争は最終局面へ流れていく。


カリンを拉致して拘束し、反抗的な態度を取る彼女を挑発する。


毛利の策で御前が組織に依頼していたデータや彼が現役時代に御前から受けた依頼資料をマスコミにリークした事で組織が混乱してしまう。侵入してきた瓜生と毛利が銀田の下へ向かう中で現れた。


瓜生との一対一になり、最強のアサシン同士の戦いが今、幕を開けるのだった。


CODE-EL 最高傑作vs毛利派 死龍 最強同士の死闘編集


瓜生と鶴城の戦いの火蓋が切って落とされる。


ライトを活かして隙を狙い瓜生の懐に潜り、かつての師匠で自ら殺めた袴田の剣術を活かしてダメージを与える。袴田の想いを冒涜したようなやり方に怒りを覚える瓜生は本気を出していく。


直線的に突っ込みながら六角手裏剣を投げつけるが、瓜生は躱し落雷のような袈裟切りをお見舞いするが、これをノーダメージで切り抜ける。そこから凄まじい斬り合いに雪崩れ込み、瓜生は前の鵺戦で見せた斬撃と拳打を交えた攻めで体勢を崩してしまい、少なからず斬り裂かれる。実力を認めながらもかつては組織最強と言われた瓜生の強さと自身が置かれた劣勢を楽しむかのように笑みを浮かべる。


再び斬り合いになり、瓜生は剣と打撃で応戦するが、なんとその戦法を完璧にコピーして反撃して見せる。そこに袴田の剣術を交えた一太刀は瓜生を捉え、今度は顔面にパンチを浴びせる。

瓜生を心底認めていたものの、幼少の頃に組織に拾われ育てられたのに簡単に抜けた彼を問い質す。瓜生から返ってきたのは……


瓜生「俺は夢が見つかったんだよ お客さんの人生を日本一のメロンパンで帰るって夢がな」


メロンパン屋の師匠と出会った瓜生は金ではなく人を良い方向に導きたい想いを抱くと共に、それが幸せである未来を見出した事を吐露する。


それを聞いて容易く嘲笑って見せるが、瓜生はそれを一蹴し「組織と言う鳥籠から出られねえ奴には一生わからねえよ」と断罪される。


斬撃と拳打のマシンガンによる応酬を浴びせるも、瓜生からの喰い下がらんばかりのカウンターを浴びせられてしまう。


まだ底を見せていないものの、瓜生と鶴城の死闘は最高潮に達していく。


CODE-EL 最高傑作vs毛利派 死龍 がらんどうな殺人機械と元殺し屋のメロンパン屋……勝利を掴んだ者は……編集


苛烈化していく瓜生との死闘。


変化する斬撃にフェイントを織り交ぜて瓜生の右手を掴み、小手返しで転ばせる。間髪入れずにナイフや指突きを仕掛け、瓜生は躱すものの目尻を切った。瓜生は直線的な攻撃に出てカウンターを狙いながらの戦術に踏み切り、絶好のポジションと状況でトドメを刺そうとする。


しかし、腹を斬られながらも癇癪玉による破裂の衝撃を浴びせる事で、瓜生の頭に炸裂させて大ダメージを与える。瓜生は頭部からの出血が多すぎて右半分の視界を失ってしまった事で優位に立った。


戦局は自身に傾いていき、瓜生を窮地に追いやる。そんな中で親の顔を知らないまま組織のために生きる事を洗脳されるかのように忠誠心を植え付けさせられ、裏切った人間に特別な怨念を抱きながら殺したりもした。瓜生も組織のために生きさせられた事に一定の理解を示すが……



瓜生「他人はテメエじゃねえんだよ。自分がカゴの中にいるからって他人を羨むんじゃねえ、ボケ」



これを聞いて鶴城は初めて明確な怒りの表情を見せた。そして再び、魂をかけた斬り合いに雪崩れ込む。瓜生はガスボンベ数本を後ろに背負いながら上手く誘い出し、引火爆発させる。辺りは火の海となり、互いの服は燃えた事で脱がざるを得なくなり、上半身裸の状態になった。斬り合いにもつれるが、瓜生は履いている靴を豪速で投げつけ、もう片方の靴を左手にはめて突っ込む。迎え撃つように渾身の一突きを浴びせるが、瓜生は靴をはめた左手で受け止め、自分のナイフを奪おうとする。しかし、瓜生のナイフを奪おうと喰い下がり、瓜生は強引に引き抜き左手に刺さったナイフを取るが、蹴りで弾き飛ばす。


互いに武器を捨てた肉弾戦にもつれ、パンチを突き出す。後にそれぞれ片手で双方の髪を掴み、壮絶な殴り合いになり、目突きを狙うが、瓜生は額を差し出した事で逆に突き指してしまう。瓜生が一発浴びせたところで殴り合いに乗っかれないと言わんばかりに左手を放し、寸勁を叩きこもうとする。そこを逃さない瓜生は右フックを浴びせ、強引に寸勁を決めるが、瓜生はこれを凌駕して更に2発浴びせる。


原始の殴り合い、意地とプライドをかけた漢同志の喧嘩。


しかし、瓜生に天秤が傾いていき、何が瓜生を支えているかに迷いと疑問が生まれてくる。


今まで様々な暗殺技術とセンスで数多の命を奪って来た組織の最高傑作は、心の底から攻略法を見出せない困った状況に陥って力が抜けてしまい、瓜生の散っていった仲間の想いや信念を懸けた渾身のパンチを受けた事で膝を付いてしまうのだった。


最早力を絞り出せない状況の自分に対し、瓜生はナイフを拾って特攻し、渾身の斬撃を浴びせる。


戦闘力を奪われ大の字で倒れ伏し、負けを悟ったかのように伝える。


組織を抜けて新しい道を見つけ歩んでいった瓜生に嫉妬と羨望の想いを吐露し、自分も組織の外で生きていたら普通に生きて行けたのかを瓜生に問う。そして瓜生は……


瓜生「夢と希望さえあれば その困難もありがたいんだよ」


どんなに困難な事が続いたとしても夢に向かって必死に進んでいれば必ず乗り越えられる事、それが自分や共に生きる仲間を成長させてくれる事が宝であると諭した。それを聞いて腑に落ちたように、カリンを監禁している檻の鍵を瓜生に差し出し……


「俺は弱い人間だった もし生まれ変われるな……またこの組織に生まれたいな」

「お前のように自分の意志で人生を選……生きる強さ……手にしてみたいから」


親の顔を知らず、組織の命令のままに感情も無く幾多の命を殺めてきた彼の目には、大粒の涙が流れていた。


瓜生も親友のジェイクを殺めた自分を許す事はどうしてもできなかったものの、もしもメロンパン屋に出会わなければ、瓜生が自身のような運命を辿っていた事を悟りながら、殺そうとはせずにその場を去って行った。


かつては組織最強と言われ、新しい夢を見つけ第二の人生を真っすぐに歩んでいこうとする瓜生との闘いや対話を通し、自分の中で何かが変わっている事を心の底から実感するのだった。


そして彼は動くこともできないほど傷ついた中でとどめを打たれることなく1人その場に放置された。彼の敗北を以て、CODE-ELの敗北と瓜生ら毛利グループの勝利が確定するのだった。


EL戦争終結後、うりゅうのメロンパンを食べて困り果てた模様。


瓜生に敗北後もそのまま大の字になって倒れたままでいたが、間もなくその場にが現れる。鵺は、袂を分けたとはいえ生涯の友とも呼ぶべき存在であった元主君・銀田の身を案じ、瓜生たちとは別行動を取り遅れてEL本部に潜入していた。


死亡と報告されていた鵺が生きていることについて鶴城も少々驚いた様子だったが、彼の言葉から同じく瓜生に生かされたことを察し、改めて彼が“死龍”と呼ばれた時代から精神が丸くなったことを感じた。鵺は「もし(瓜生と同じように)変わりたければうりゅうのメロンパンに行け」「申し訳ないと思うなら客になって少しでも店に貢献してみたらどうだ」と言い、間もなくその場を後にした。


ジェイクをはじめ、組織を抜けて平和に暮らしていた元構成員たちを殺めて回っていた手前、行ける筈がないとしていた鶴城だが、去り際の鵺の顔にみえた涙の後から、この助言をした鵺自身も瓜生のように変われた一人だと感じたのか、決着から2ヶ月後、営業を再開した瓜生の店に足を運び、メロンパンを買わせてほしいと注文する。奇しくもこのとき、組織が解散してからの現状を説明するために毛利・バース・金鳳も瓜生の店を訪ねており(逆に助言した鵺は不在)、彼らの竹馬の友であるジェイクを殺した怨敵である鶴城の姿を見た毛利班一同は驚愕。特に戦争当初からジェイクと連携していたバースは凄まじい怒気を放ち、往来の場であることや彼を生かした瓜生の意志を組んでか、刀を捨てて鶴城を殴打。そのままマウントポジションで徹底的にタコ殴りにする。バースや毛利たちの怒りも当然だと理解していた鶴城は、バースの振りかざす拳を一切躱しも防ぎもすることなく受けとめ、間もなくバースから今直ぐ消えるよう告げられると、彼らの気を害したことを謝罪しながらその場を去ろうとした。


しかし、長い休業で客足が遠のき売上が落ち込んでいた瓜生とカリンは、鶴城が客として来たことなら黙って帰すことは出来ないとして呼び止めメロンパンを提供。購入してそのまま二人に促される形で近くのベンチに腰掛けメロンパンを口にした鶴城は、過去はじめてメロンパンを食べた際の瓜生と同様…もしくはそれ以上のリアクションと共にその美味しさに感激し号泣。更にはそこへものすごく都合の良いタイミングで復帰祝いに店に現れたメロンパンの師匠が、鶴城の背負う業の深さを察してか、瓜生に対するものと同じくらい辛辣な悪口を浴びせ始める。丁度、メロンパン効果で浄化状態からこれまでの行いに対する負い目が芽生えていた鶴城は、彼女の悪口オンパレードにベソをかきながら萎縮、瓜生とカリンは師匠の容赦のない罵詈雑言の様子を固唾を呑んで見守っていた。


何も考えられなくなるほど美味しいメロンパンと、その隙に入り込むように胸をえぐってくる師匠の悪口の押収にすっかり困り果ててしまった鶴城は、その後ひどく疲弊した様子で追加で箱買いしたらしいメロンパンを両手にぶら下げながら帰っていった。結果として、瓜生との闘いで味わった敗北と組織解体による絶望、メロンパンによって新たに芽生えた生きる希望、師匠の尊厳破壊レベルの悪口によるこれまでの殺し屋としての矜持の全否定…と、メロンパン職人に転じるまでの瓜生と同じ精神面の土壌が耕される形となった。未だ険しい表情で鶴城を睨みつけるバースをよそに、瓜生とカリンは、彼とは今後関わることはなくとも他者のためにその力を活かせる人間になってくれればと柔和な表情でその背中を見送った。




活躍(第二の人生始動後)編集

以後、モーリーの面々の前に姿を見せていないようで、瓜生はお客さんの前で作中何度目かの「ドンフライ対高山」ネタの引用を切っ掛けにふと鶴城の存在を思い出し、その後の彼について少しだけ触れていた。


上述のメロンパンと師匠の悪口で殺し屋の全否定に至った鶴城は、その真逆の生き方をしようと悩みに悩んだ結果、「殺し屋の真逆は愛」「愛といえばおにぎり(?)」という謎の連想からおにぎり屋を開くという、思案に費やした時間の割に極めて単純な結論に至ったとのこと(公式のX(旧Twitter)によるとわらび餅屋の二択で悩んだとも)。


「種類は多い方がいい」と早速経営に向けた考えを膨らませて意気込んでいるものの、組織で生まれ、これまで殺しのためだけに生きてきた鶴城に(比較的シンプルなおにぎりとはいえ)料理スキルや(フードロス等のコストも含めた)経営の知識が備わっているかは不明。ましてや師匠と長期間ミッチリ修行してパン作りとコスト管理含む経営のイロハを体得した瓜生や、毛利が管理するモーリーの面々のように指導やサポートをしてくれる先達もいない現状、見切り発車による危なっかしさを感じる。とはいえ、袴田やジェイク、瓜生との闘いでも瞬時に相手の攻め手を吸収する高い学習能力を見せているので、多少の失敗も自力でカバー・改善が利きそうでもあり、今後に期待である。

(出店までの準備費用も何処から捻出するのか不明だが、瓜生のパンを大人買いしたり、現在までの数ヵ月間を人生の思案に費やしても特に生活苦がある様子もないので、銀田傘下の時代に相当の資産を築いていた可能性もあるが果たして・・・)


おにぎり屋の構想が立ち上がった後、自身の命をとらずに許してくれた瓜生にはそのことを報告すべきと思い立ち、手作りしたおにぎりを持参して再度うりゅうのメロンパンを訪問。以前メロンパンの師匠に罵倒されたことがトラウマとなり、また彼女が現れないか酷くビクついていたが、瓜生から「師匠はそこまで頻繁に来ない」と説明されて安堵した…かと思ったらまたしても偶然に散歩中の師匠が店を来訪し鉢合わせすることになり、結局再び彼女の悪口の餌食となってしまった。


カリンから同情されて貰ったメロンパンで落ち着きを取り戻すと、本題である「自分も貴凛町で飲食業を始めようとおもう」とその意志を報告し、試作品の鮭おにぎりを瓜生に吟味してほしいと申し出た。先程の師匠からも「飲食業は決して甘くはない」という芯を食った意見もあり、瓜生もまた敢えて厳しくそのおにぎりを吟味しようとするも、米の硬さや具材の塩梅も絶妙で、また鶴城が「優しさを強く意識しながら握った」というおにぎりは絶品で、厳しいプロの意見をぶつけるはずが脱力しきった顔で小学生並みの感想を述べていた。こうした好感触もあり、鶴城はこれからもおにぎりを作る度に味見してほしいと瓜生に頼み、瓜生も「店を出すならウチ(自分の店)の50キロ圏内はやめろ」と評価と嫉妬の入り混じった指示を絡めて承諾した。


その後、新たなおにぎりの具材について思案しながら帰路につく鶴城の前に、アジア最大の殺し屋組織エルペタスのダックスが現れる。彼らはEL解散後にその後釜になるように一気に日本支部の勢力拡大に動いており、ELの元構成員たちを自身らの組織に勧誘して回っており、ダックスもまた、鶴城をエルペタスに入隊させようと誘いをかけてきた。当然、カタギとしての未来を考える鶴城はその気はないと断るも、ダックスは皮肉染みた物言いで尚も勧誘。その言い方が癪に障り、今度は殺気を込めて牽制しようとするが、それはELを見下すダックスにとって許しがたいもので、往来で刃物を抜いて鶴城を殺害しようと襲いかかる。


一瞬で間合いを詰め、ノコギリ状の刃を持つ特殊ナイフ(切られれば断面がズタズタとなり縫合が出来ない)で凄まじい連撃を繰り出すダックスだが、直近までEL最高傑作と称された鶴城の実力はそれも遥かに上回り、一切の動揺無くその瞬速のナイフを躱しながら攻撃をやめるように説得。その平静な態度に益々怒り心頭のダックスは尚も攻撃を続けるため、鶴城は突き出してきた彼の手首をとると、肘の逆関節方向に膝蹴りを浴びせて片腕を破壊。骨が肉を突き破る開放骨折に追い込んだ。


カタギとして生きるため不殺の誓いを立てた鶴城は、骨折の痛みで膝をついて動けなくなったダックスを一瞥してそのまま立ち去ろうとするが、ダックスは敵に背中をみせる甘さから「CODE-EL出身など所詮この程度」と残った左手のナイフで再度急襲。勿論、鶴城はそれも見透かしており、背後からの斬りつけを軽く躱すと、こちらの生かそうというチャンスすら理解できないダックスに呆れながら、頸椎を破壊し殺害した。


みたび瓜生の元を訪問。今回はイクラ入りのおにぎりを2つ持参し、カリンも嬉しそうに頬張っていた。そして先日のダックスから勧誘された一連の顛末を報告。はじめは「お前来すぎだろ」とツッコんでいた瓜生も、こうした情報共有が目的であったことを知ってからは「わざわざすまんな」と報告に来てくれたことに感謝をしたり、鶴城の去り際にはモノローグ内で(ジェイクの件に触れながらも)「少し理解できるようになった」と綴ったりと、彼への警戒も大分軟化している様子。この辺りは鶴城自身が(まだまだ瓜生たちに限定されるが)他者を気遣い行動するようになった心境の変化も大きいだろうが。


奇しくもこの後、電動キックボードで事業展開していた利根川氏を狙う暗殺未遂事件に関わることになった瓜生は、その実行犯でもあるエルペタスのシーズーと遭遇。先日に町田や毛利との話し合いでも名前が上がったことや今回の鶴城の報告も合わせ、エルペタスの動向に警戒を強めていくことになった。


この回でとうとう自身のおにぎり屋「つるのおにぎり」の開店日が決まり、そのことを瓜生とカリンに伝えるためにまたしても来店。このときは(上述の利根川氏の会社が貸し出している)電動キックボードに乗って現れ、希望が宿った柔和な笑顔でオープン日と店舗の場所が記されたチラシを手渡し、食べに来てほしいと二人に伝えた。瓜生もそんな鶴城のすっかり毒気の抜けた姿に嬉しさがあったようで「飲食は継続が一番難しい」「流行りに流されない真の味を作れるかが重要」と飲食業の先輩としてアドバイスを送っていた(そう得意気に語る瓜生だが、鶴城が来る直前まで某有名Youtuber監修のカップ麺に合うメロンパンを作ろうと計画していた)。その他、この日も新作のカラスミおにぎりを持参しており、瓜生は鮭のときとほぼ同じパターンで再び小並感を、カリンは美味しさより高級食材が食べられたことへの悦びだったりと、参考にならない感想しか述べなかったが、鶴城は二人の喜ぶ顔が見れることが嬉しいようで「少し自信がついた」と感謝していた。


また開店日以前より、鶴城は店を宣伝する為に自身がおにぎりを作る様子を撮影しSNSに投稿し続けていたとのこと。一応、商品説明が目的だったようだが、画像に写る鶴城の姿に(主に女性閲覧者の)注目が集まり、開店当日は異様に女性比率の高い長蛇の列が形成され、開店祝いに訪れた瓜生とカリンも呆気にとられていた。肝心のおにぎりについても、梅や鮭といった定番のものから複数の素材を合わせた変わり種まで約500種類を取り扱い、いずれも老若男女問わず好評を呼んでいた。


行列がようやくはけた休憩時間、瓜生たちは初日から忙しそうな鶴城を気遣い、差し入れのメロンパンと軽めのエールのみを贈ってそのまま帰ろうとしたが、そのとき丁度バースと金鳳が凄まじいオーラを放ちながら鶴城の店に現れる。バースは鶴城が自分たちの生活圏に現れないかぎりは問題視しないつもりでいたようだが、今回あろうことか自身らが現在暮らす貴凛町で店を出したことで「ジェイクを殺しておきながらノウノウとカタギとして生きようとしている」として怒りを再燃させていた(一方、金鳳は鶴城がSNS上で「イケメン」と持て囃されていることに対する嫉妬というしょーもない理由であった)。


鶴城は、この開店まで瓜生と交流を重ねたせいか「それだけ憎まれることをした」「気の済むようにやってほしい」と、これまでの非を素直に認め謝罪。予想だにしない鶴城からの真摯な謝罪を受けたバースは、この状況で報復を行うと自分のほうが悪者のようでやりづらくなり、遺憾ながらも謝意を受け入れる他ないと思いかけたが、金鳳は鶴城の言葉に従い容赦のない拳のラッシュを浴びせ始める。相変わらずの空気の読まなさに呆れつつ、結果的に鶴城が痛めつけられたことで溜飲が下がったバースは、しばらくしてから金鳳を制止。その後も鶴城が二人に食べて欲しいと差し出してきた持ち帰り用のおにぎりをバースは最初拒絶しようとするも、またしても金鳳が「おかかが入っている=反省している」という謎理論で受け取ってしまう。こうした相変わらずの変人っぷりで場を引っ掻き回したようにおもえた金鳳であるが、おにぎりを受け取る際に「私が(鶴城を)殴ったからバースも多少スッキリしてますし」と発言し、彼なりにバースの心中を察しての行動であった模様。バースもこのことに気付いて彼の隠れた優しさを見直した様子

…だったが、直後に金鳳は唐突に江田島平八の如く大声量で「組体操」の号令を放ち、EL時代に散々やらされて癖が染み付いている面々は、脊髄反射的に5人用の大技「カシオペア」を形成することになった(同じ班の同年代である瓜生たちは兎も角、世代も所属も異なる鶴城が瞬時に順応しているあたり、おそらくEL全体で恒例の訓練メニューであった模様)。


そんなこんなでバースとの因縁に一応の収束の兆しが見え、以後もつるのおにぎりは数週間に渡り繁盛し、リピーターも増えて順調に経営が回っていたが、ある日を境にパッタリと客足が途絶えてしまう。SNSを更新するためスマホを開くと「つるのおにぎりで買った商品に虫が混入していた」という内容のショート動画が拡散されて大炎上しており、その影響で飲食店サイトでも最低ランクの評価が下されていた。当初、この異物混入を己のミスだと思い込んだ鶴城は酷く気を落とし、(人気ぶりに嫉妬して日々鶴城の店の情報をSNSで追っていた)瓜生が件の動画を発見して心配し店を訪れた際には、まるでELの殺戮兵器だった頃のような冷え切った無表情で瓜生たちを出迎えていた。とはいえ、こうした姿になったのも「迷惑をかけたお客さんへの申し訳無さ」からであり、決して精神まで殺人狂に逆戻りしてしまったわけではないのであしからず。


事情を理解した瓜生は、「一つの小さなミスでも戦場では命取りになる」としてELで備品の安全管理を徹底教育されてきた鶴城が「衛生に人一倍気を遣っていた」というならこんな凡ミスをするはずがないとして、その拡散された動画に疑いの目を向け、情報面の知識に強いカリンに調査を行わせた。結果、同じ投稿主の過去アップした動画の殆どが飲食店に対する批評を題材とするものばかりで、それもわざわざ落ち度を見つけるために来店してイチャモンを付けるという、あからさまなほど炎上狙いの悪質な内容ばかりであった。肝心の投稿主の顔は動画内で確認できなかったが、僅かに映り込んだ服の袖のデザインと、鶴城の店の動画の投稿日以前の監視カメラをハッキングしたことで、ようやくそれらしき男性客を発見。情報屋を頼って素性を特定すると、男の正体は魔獲悪死という半グレ組織の田中という人物で、予想通りフェイク動画の投稿主であった。田中本人を締め上げた瓜生により、鶴城の店のある商店街でサンドウィッチ屋を営む菊田から依頼されて異物混入をでっち上げたことが発覚し、鶴城もその人物が顔見知り程度ながら知人であったため、二人で菊田の店に向かうことにした。


瓜生は、鶴城を見るなり動揺を見せた菊田をクロと見定め問答無用でシバこうとするが、鶴城は冷静にそれを制止した上で、菊田に何故あんなことをしたのかと質問した。菊田はつるのおにぎりが出店したことで、これまでの常連が皆そちらに向かって経営難に追い込まれ、その焦燥感から何とか自分の店に客を引き戻そうとして今回の騒動を起こしたという。瓜生は直接の被害者である鶴城が言うのでシバきは取り止めたものの、半グレの粘着性も知らず結託した軽薄さや、職人のプライドを捨て味の勝負から逃げたことへの怒りを込めて菊田を叱責。その芯を食った言葉を受けて自身の愚かさを痛感し、膝から崩れ落ち猛省する菊田を見た鶴城は(当然ながら殺し屋としての過去の所業を伏せて)自分自身もたくさんの間違いを起こしてきた人間だとして、これからはお互いに心を改めて、ときに切磋琢磨しながらも来店してくれる住民のため愛される味を目指そうと励まし和解した。


その後はカリンにより、例の動画がフェイクであった事実をコメント欄や各メディアに拡散してもらったものの、インパクトの強い情報の前ではこうした訂正も焼け石に水で、客足が戻ることはなかった(一応、鶴城が件の動画が悪意ある捏造であると説明した投稿には、僅かながらも「いいね」や応援コメントが寄せられていた)。物悲しげな表情で落ち込んでいた鶴城の前に、なんとバースと金鳳が客として来店する。バースは険しい表情で「許したわけではない」としつつも、鶴城の作ったおにぎりは美味かったと認め、金鳳と共にそれぞれ5個ずつおにぎりを注文した。バースたちが買いに来てくれるとはおもわなかった鶴城は、思わずその場で落涙してしまっていた。


また、これ以降も新作おにぎりを作っては瓜生の店に試食を頼みに行ったり、新しい具材を考えている事から、客足もある程度は戻ってきている事が窺える。


瓜生に新作おにぎりの試食の願いと雷電にやられた傷を気遣った後、新商品開発を考えながら帰路に着く中、エルペタス構成員3名に襲われる。勧誘されるが断るや否や襲われるが、2名を瞬殺し一人を強烈な殺意を見せて尋問していたところ、世良班の実力者である蜻蛉が現れる。最初は互角に見えたが、元来の実力とキャリアの差をまざまざと見せ付け最終的には圧勝する。


拷問ソムリエである伊集院と手合わせした。


誕生月が同じ六車や渋谷と共演し、新作おにぎりで六車と渋谷をアホにしてのけた。この動画では瓜生と同じく金欠病に悩んでいることが明かされている。鶴城は生まれて初めて誕生日を祝ってもらえることに感涙し、六車は元内縁の妻である平田美智子にフラレたことを思い出して号泣するという展開になった。なお、鶴城は本編も含めて武闘派極道と邂逅したのはこれが唯一である。


エルペタスのイヌワシ愛天雄の紅林が勤務している壱世学園高等学校のOBである政治家を暗殺するために壱世学園に潜り込んだ。そして紅林に見つかり戦闘になったが、この最中に息子の孝宏がいたこと、孝宏が殺し屋の手に掛かったことを紅林に語った。その回想でイヌワシの息子を殺害した犯人のものと思しき後頭部が防犯カメラに映し出されていたのだが、この動画が投稿されてから1時間足らずでこの犯人を鶴城と推測する声が次々に上がっていた。


主な理由としては、

  • 後頭部の髪の形が殺し屋時代の鶴城と似ている
  • 息子の屍を目の当たりにした際、イヌワシは「プロの殺し屋の仕業」と断言しており、CODE-ELの最高傑作とも言われた鶴城が殺したとすると辻褄が合う
  • 銀田栄角の支配下におけるCODE-ELでは、「善人殺しの依頼も引き受ける」というスタンスを取っており、本来何の罪もない筈のイヌワシの息子を手に掛けることになってもおかしくない状況であった
  • 前述の過去の回想で、代議士の暗殺をした際に、代議士とその妻だけでなく、その子供であった幼い息子も容赦なく殺害している(しかも,殺した理由も『代議士になるために育てられたから』と言うあまりにも理不尽かつ身勝手な理由であった)

この時点では確定ではないのだが、このことに関連して公式X(旧Twitter)が「イヌワシが子供を殺された映像…そこに写っていた後ろ姿が…心身共に厳しい展開となるかもしれません」という投稿がされている


エルペタス加入の勧誘を断った元CODE-EL構成員を狩り続ける殺し屋専門の殺し屋イヌワシと勧誘しようとしたエルペタスの構成員を返り討ちにした鶴城が対峙する可能性は高く、彼らが戦うための動機の一つとしてこのような設定が付け加えられたとしても決しておかしくはない。


上述の理由の信憑性を高める要素が出てきた。


モーリー一行の湯治旅行の際、同じ袴田班だった町田との過去が明かされ、町田からは当時と比べて人が変わったと言われた。以前、守若伝説の前編でも守若が袴田班に編入されたシーンで一瞬だけ登場している。なお、町田は鶴城はさん付けで守若は呼び捨て又はくん付けだったので鶴城は町田や守若よりも年長の可能性が出てきた。


香鈴の勧めもありモーリーにおにぎりを持ち込む。その後、エルペタス世良班のトップである世良の襲撃を受ける。世良は鶴城にある程度ダメージを与えられたことに満足して退却。世良の真の目的はイヌワシに鶴城を仕留めさせることであった。


元CODE-EL かつての最高傑作vsエルペタス 復讐の鬼となった男 因縁の果てに...編集

そして、遂にイヌワシと対峙する。しかし、鶴城は過去の所業を悔いておりあえてイヌワシに斬られ敗北する道を選ぶ。


イヌワシが立ち去った後、賞金狙いの二人の殺し屋に狙われたが、飲みに行く途中だった愛天雄紅林二郎西条秀郎がばったり出くわし紅林は殺し屋たちを撃退。鶴城は西条により止血措置を行われ紅林により病院に担ぎ込まれる。そしてモーリーメンバーも駆けつけ瓜生とバースは号泣し金鳳は激しい怒りの表情を見せた。そしてイヌワシにある疑念が浮かぶ…


銀田栄山の計らいで(事務処理に追われている)毛利公平以外のモーリーのメンバーと共に海の家で出店。鵺兄女鵺紫電と初めて対面した。不埒な輩をおにぎりカットにして制裁し放逐した。


皆堂智則の進言を受けた羅威刃トップの東雲竜政と秋元が鶴城の店を訪問。おにぎりを食した東雲らは勧誘を速攻で断念したが、秋元がおにぎり目的で訪問するようになり友人となった。


秋元のアドバイスで客足も戻りおにぎり屋を再び軌道に乗せた鶴城だが、「御前」こと御堂鋼作配下のアサシンになっていた幼なじみの周防律と再会。御堂配下に勧誘されたがモーリーに恩があるとして断った。その後、周防を1日限りのバイトとして雇った。



余談編集

二次創作での鶴城編集

鶴城は作中、どんな困難な任務も軽々とこなせる程の高すぎる実力から、常々「俺を困らせてくれ」と発言していたことから、本サイトやTwitterなどで投稿されるファンアートでは鶴城を困らせるシチュエーション(それも上述のメロンパンや悪口のような、おそらく発言した鶴城の想定外の形のもの)で実際に彼が困惑する姿を描いたイラストが多く投稿されたりと大喜利大会のような様相を呈している。最近は、そうしたシチュエーションのイラストに「困る鶴城史之舞」というタグが着けられることすらある。


そんな反響もあってか、公式でもメンバーシップ限定公開で、当時ミーム流行していた『強風オールバック(byゆこぴ氏)』を題材とする鶴城の歌ってみた動画が投稿された。映像も瓜生シリーズの登場人物らに置き換えられており、(異様に似合う)赤ランドセルを背負った少年鶴城の背後をデフォルメ化した師匠と霊魂になった瓜生が歩いていたり、両脇から芦澤とジェイクが合いの手の手拍子を挟んだり、間奏のカスタネット&トライアングルを(何故かゆっくり化した)鵺とバースが務めていたり…と、鶴城にとってなんとも気まずい人選で編成されている。


…ただ、この動画で一番困惑しているのは鶴城でも視聴者でもなく、キャラクターボイスの仕事を受けたハズがまさかの歌ってみたを収録することになった中の人(小柴氏)かもしれない。

一般公開のショート版はコチラ


関連タグ編集

ヒューマンバグ大学 CODE-EL

強敵 ラスボス 美形悪役 悲しき悪役 - 改心前

贖罪 純粋 いじられキャラ 残念なイケメン おにぎり - 改心後


浅倉潤 - 関西の武闘派極道組織「天王寺組」城戸派の副将。鶴城の登場以前に作中で死亡しているが、演者が同じ小柴氏であることに加え、髪型や中性的かつアンニュイな様相の美麗な顔立ち(こちらは関西弁だが)ブレス多めの語り口調など似た部分が多い。何気にカラーリングも全体的に黒と赤が多めの鶴城に対し、こちらは白と水色を主体としているなど好対照。


似鳥正男 - 天王寺組戸狩派の舎弟。こちらも演者が小柴氏。彼もイケメンの部類だが、鶴城や浅倉に比べ精神的に若く、喜怒哀楽も激しい。平素は陽キャだが、戸狩派の人間らしくゲスと見なした相手には容赦なく無表情かつ淡々とした手際で相手にむごい責め苦を与えるなど狂気的な側面を持つ。


我妻京也 - 東北発祥の半グレ(マフィア)集団「戒炎」のトップで京炎戦争のラスボス。初期は鶴城に近いミステリアスかつアンニュイな雰囲気を持っていた。しかし、うりゅうのメロンパンを食してもキャラ崩壊しない、「愛」の延長線上には「殺し」が存在していること、根っからの冷徹非情と何もかもが改心後の鶴城とは完全に正反対である。

共に料理上手だが鶴城が独学独習なのに対して我妻は千尋からの手ほどきを受けている点が異なっている。


雷電 - 殺人マシンとして育てられた生い立ち、瓜生の関係者を殺害した点が共通する。瓜生と戦った暗殺者の中では異例の「悲しい結末」を迎えたが、上司の秋月秀一が銀田以上の極悪人だった事が最終的な悲劇の引き金だったと言える。


祇園織文 - 暗殺者組織「エルペタス」所属のアサシンで、コードネームはオリオン。「エルペタスの絶対的存在」の異名で知られるエルペタス史上最強の殺し屋。瓜生シリーズにおける「敵組織の武闘派最強枠」だったことが共通している。一方で性格面はほぼ真逆であり、ミステリアスかつアンニュイな雰囲気を持っている鶴城に対して、祇園は社交性溢れる気さくで明朗快活な人物である。

関連記事

親記事

元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣 もところしやのめろんぱんやうりゅうたつおみ

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 133462

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました