ヒューマンバグ大学のシリーズである「元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣」と「京極の轍」に登場した人物。
CV:ヤシロこーいち
概要
現在は壊滅したアサシンギルド「CODE-EL」の袴田班で教官を務めていた。弟子には鶴城史之舞・町田寅泰・守若冬史郎・さゆりらがいる。
かつては毛利班の教官だった毛利公平と双璧と言われた実力者だった。
銀田政権下でトップアサシンとなった鶴城の説得を試みるが決裂し、鶴城に戦闘を挑むが、老化にも勝てず、圧倒的な力を前に一方的な展開となる。
切り札だった「奥義」も鶴城に会得され、それをモロに食らい敗れる。
最期は鶴城の暴走を止められなかった事を涙ながらに詫びるが、その声は鶴城に届かなかった。
容姿
白髪混じりの初老の男性で、登場した限りではCODE-ELの長老格だったと思われる。
性格
ぶっきらぼうだが男気溢れる温かい性格であり、社会性と人間味の乏しかった組織時代の守若や鶴城の行く末を心配していた。
当人の人格と技術指導では毛利に匹敵する名教官だったが、無骨な性格が災いしてか情操教育においては毛利に一歩及ばず、守若と鶴城に人の心を教える事が出来なかった。
また、融通が利かない部分や正義感が強過ぎる場面も散見され、銀田栄角の指示による善人殺しにも強く反発し、少年だった守若を差別していた伯母に対しても、激しい怒気をぶつけた。
命を落とす覚悟で鶴城に挑んだのも、自身が鶴城を育てたけじめを付ける為だったと思われ、組織を離反して毛利達に助けを求めれば、生き永らえた可能性もあるが、彼の性格から、組織に忠節を誓った信念を曲げる気はなかったと思われる。
教官としての資質
故人ではあるが、毛利公平と並ぶ優秀な教官で、その手腕は最高格と評される程。その評価に違わず鶴城や町田、守若といった指折りの実力者を育て上げた。
守若の繰り出した蟷螂拳は高城蓮太郎や遊馬大介そして我妻京也を破る決定打となり、間接的ではあるが京羅戦争と京炎戦争における京極組の勝利に貢献した。
また、守若は田宮道三から免許皆伝を受けた我妻を破っている事から、古流武術・中国武術などを問わず、引き出しは田宮を上回っていたと考えられる。
活躍
銀田の組織改革もありさらに歯止めが掛からなくなった鶴城を止めるために鶴城と戦うも自身の老いと鶴城の桁外れの実力の前に劣勢となり、斬撃を食らって絶命した。
父が殺人罪を犯したこともあり伯母に酷く冷遇されていた当時8歳の守若を引き取る。この時、父親が何者であっても幼い守若に罪はないと言い切った上で不当な差別をした伯母らは人として最下等と断じた。
のち守若がメインとする格闘技である蟷螂拳を叩き込む。その一方、袴田からも「人心を解さねば壁に当たる」と言う忠告をするが、当時の守若には理解出来ずCODE-EL内で揉め事を起こしてしまう。
そして守若は因縁を吹っ掛けた同僚アサシン2名を半殺しにした事件が原因で遂にCODE-EL首脳陣も守若の粛清を考えるようになった。そして袴田は守若に人の心を与えられなかったことを悔い詫び守若に組織を抜けて父親との再会するように勧め、守若もこれに従った。そして守若は後にもう一人の人生の恩人である五十嵐幸光と出会うことになる。
町田寅泰の回想シーンでのみ登場。守若と町田の喧嘩を「やめんかぁ!」と止めていた。
関連タグ
毛利公平…かつて袴田と双璧と言われた毛利班の教官。現株式会社モーリーの社長。
田宮道三…我妻京也の師匠。守若VS我妻は袴田と田宮の代理対決とも言える面もあった。
和泉錦之助…神城組の協力者の剣豪。袴田よりも遥かに年長で田宮と同世代と思われる。老いに勝てなかった袴田と違って老いても盛んである。
袴田慎二、袴田(元警官)…両者とも伊集院シリーズに登場した外道。袴田秀郎と同姓だが、戦闘力・精神性のいずれも袴田秀郎には到底及ばない。
西条秀郎…紅林二郎の腐れ縁で「愛天雄」の一員(現在在籍しているかは不明)。下の名前が同じ。なお彼も瓜生シリーズに登場したことがあり紅林と共に鶴城を間一髪で救助した。