「冥土の土産に教えてやる。俺の名は、殺し屋ジェイク」
概要
世界的に有名な殺し屋集団「CODE-EL」に所属している一流の暗殺者。実際、久我以外で紅林が本気で戦っても倒せなかった数少ない相手の一人であり、数多くの修羅場をくぐってきた小峠をして「明らかに類を見ない強敵だ」と評していることなどから、「一流の暗殺者」としての実力の高さが窺える。様々なシリーズに超強力な敵キャラクターとして登場していたが、瓜生シリーズが戦争編に入った頃に仲間キャラクターとなった。
人物
容姿
見た目は短い金髪の優男、野田曰く「コーヒー豆みたいで男前」で金鳳曰く「日サロ」。
褐色の肌をした外国人(恐らくアフリカ系)で、黒いスーツにダークブルーのYシャツを着用。首には金のネックレスを付けている。
性格
主な一人称は「僕」で、しばしばおどけて「僕ちゃん」とも言う。一見飄々とした性格の男だが実態は残忍かつ狂気的な性格で紅林からも相当人を殺してると勘づかれるほどである。殺し合いの際にも軽口を叩くなど自信と余裕のある所を対戦相手に見せ付けることが多い。凄まじい直接戦闘能力を持つが暗殺に拘る傾向があり、顔を見られた相手は躊躇なく殺そうとする。しかし、その一方では自信過剰ゆえの油断によるものか意外に間抜けな所もあり、対戦相手の誘導作戦にあっさり引っかかって敗退したことが少なくとも2回ある(2022年3月23日付および7月30日付の動画)。
元同僚のカリン同様、感情の摩耗具合はCODE-EL構成員の中でも比較的弱い方で、劇中ではヘラヘラと笑ったり、自らの危機には青ざめたり、諸事情あったとはいえ殺し屋としての姿を目撃したであろう幼女を殺さずにいるどころか拾って養育するなど人間味は強い。その幼女こと毛利仁美はしっかりと保護しておりより安全な瓜生のもとに預ける選択をすると言ったように大事にしている。恩師にして仁美の父親である毛利には強い恩義を感じており銀田栄角が仕組んだ毛利殺害未遂には怒りを見せている。
実力
空気感
今まで数多くの修羅場をくぐってきた小峠が「背筋に悪寒が奔った」と感じ、小峠に同行していた天羽組最高戦力の一人である野田でさえも警戒感を露わにするほど、並々ならぬ異様なオーラを纏っている。作中ではそのオーラが暗青色で表現されており、この色からも彼の冷酷非情な性格が読み取れる。
戦闘スタイル
天性の殺しのセンスを持ち、あらゆる作業を効率化する。暗器を握った拳で相手に攻撃するというのが基本スタイルだが、状況に応じてワイヤーのようなもので相手の首を絞めたり、口に含んだ酸で相手の視力を一時的に奪ったりといった攻撃手法も組み合わせることで相手を確実に殺せる状態に追い込む。
また、相手から攻撃された際は、体を攻撃の軌道に対して水平になるようにしたうえで少し背中をそらす(このとき両腕は背中の後ろに移動させる)といった奇妙な方法で相手の攻撃をかわす。これで回避出来なくても手で頭をガードしたりそもそもの耐久力が高いといったように総合的な防御能力が非常に高い。
なお、彼の奇妙な避け方は元殺し屋の瓜生龍臣も習得しており、骨砕きの金鳳との戦いで披露している(詳しくはコチラの動画を参照)
また、かなりの打たれ強さもあるようで、紅林の本気のパンチを受けても立ち上がったり、あの野田からのアイスピックの滅多刺しで穴だらけになっても絶命しなかった。
瓜生や香鈴からも「昔から要領が良い」と言われるほどに仕事の進め具合は迅速かつ合理的で準備の良さも天下一品である。過去の戦闘経験から新たな必殺戦法やリスクヘッジのために必要な道具を予め用意したりと向上心から来る戦術の幅広さも強みである。
使用した武器、道具
- ナイフ
ヒューマンバグ大学における近接戦の標準装備。小林のごときナイフ捌きを誇る。
- 暗器
- ピアノ線
瓜生戦で使用。瓜生曰く「一撃必殺のナイフ」…ナイフ?
- テーザーガンと液体
活躍
暗殺依頼の一環でとある企業家の娘を駅のホームから転落させて見せしめに殺そうとするも、紅林に救出されてしまう。その後、紅林に後を追われていることに気づいた彼は、仕事の邪魔をした紅林を殺すために逃げるふりをして路地裏へと誘い込む。そして、紅林と少し会話をした後、暗器を握った拳で紅林に攻撃を仕掛け、ダメージを与え続けるも、彼もまた紅林の強烈なパンチを腹に食らってしまう。しかし、その直後に紅林が打った本気のパンチは余裕でかわしたうえで紅林を背負いながら絞殺することを狙うも、紅林に髪を握られたことで隙が生じ、逆背負い投げを食らい、そのまま紅林の本気のパンチを食らう。が、しかし、この本気のパンチすら左手でガードして耐えきってしまう(もっとも、彼の左手はお釈迦になったが)。体制を整えた彼は紅林に再び攻撃を仕掛けようとするも、警察が来る気配を察知すると、「お兄さん面白いねぇ。今度会ったらキッチリ殺すから。」と言い残して逃走する。なお、その後に駆け付けた刑事からは、彼と戦ってなお生きているというだけでひどく驚かれた。どうやら、彼に見逃されなければ紅林が殺されていた可能性もあった模様。
- 2月8日付の動画(状況整理)
- 3月22日付の動画(状況整理)
国際指名手配中の武器商人ウルモフ暗殺のため半グレ組織「爆瑠苦」のアジトに侵入していたところ、別件で「爆瑠苦」の粛清に来た天羽組の野田と小峠に出くわし、野田と衝突することになる。野田の(ある意味卑劣な)攻撃をすべてかわしながら圧倒的な戦闘力で彼を着実に追い詰め、ついには彼の視力を奪うことに成功したものの、とどめの一撃は彼の山勘で防がれてしまう。その直後、野田が戦闘中にこっそり床に撒いていた電気を通しやすい液体(恐らくナトリウムと酸を混ぜた液体)による水たまりの存在、そして野田が手に持っていた電気を帯びた特殊なアイスピックを見た瞬間、野田の真の意図に気づいたが、時はすでに遅し、野田が電気を帯びたアイスピックを床に落としたために液体を通じて感電し、気絶してしまう。その後、あらかじめ感電対策をしていた野田(もっともこの電撃では野田本人も一時的に気絶するほどのダメージを負ってしまったが)が起き上がり、とどめのアイスピック連撃を食らって死亡した…
と思われたが、抗争後に派遣された天羽組の死体処理班が到着した時には、本来そこにあるはずのジェイクの死体がなぜか消えていた…
冒頭で少し登場。やはりCODE-ELに所属していたことが確認されている。
4年に一度の宴らしく、殺し屋ピンクの隣に座っていたが、彼はぼやいていた。
「飯じゃなくて金くれよ」
冒頭で少し登場。瓜生や小林が子供の時からCODE-ELに所属していることが確認された。その後、瓜生が任務を完遂して帰還した後に、金鳳と共に壁に寄りかかっていた。
- 7月30日付の動画(瓜生龍臣)
瓜生が須藤を抹殺した後は拾ったピンク髪の少女と共にうりゅうのメロンパンに赴きメロンパンと命を要求してきた(当然メロンパンのみ渡された)。かなり込み入った事情がある模様。
- 10月1日付の動画(瓜生龍臣)
組織を乗っ取り改悪した銀田栄角の方針に正論で異を唱えた毛利が蜂の巣にされる事件が発生される少し前に毛利の娘である毛利仁美を保護していたことが発覚。前回登場した際にピンク髪の少女を保護していたことの真相はこのとおりで仁美はジェイクにかなり懐いていた。
バースと共にうりゅうのメロンパンに赴き仁美を瓜生に明け渡しバースと共にメロンパンを食べて別れる。その後広い場所に単独で赴き銀田派の殺し屋「死音のフレイ」と交戦、フレイは鉄笛という護身用に改造された笛に更にブレードと銃を取り付けるという改造を施しておりこの改造をフルに活かして斬撃、真上への回避、油断していたところへ射撃という様々な手を用いてジェイクを攻撃し鉄笛からの射撃をかわしたジェイクをピストルグローブで脇腹を撃つ…しかしジェイクは過去に野田がとった作戦を今度は自分で実践しており電気を通しやすい液体を出血のどさくさに紛れてフレイの足元に流し水溜まりをテーザーガンで撃ってフレイを感電死させた。野田はこの作戦で自分もダメージを食らっていたがジェイクは絶縁服と絶縁靴のメーカーが良かったのかノーダメージだった。
- 11月29日の動画(瓜生龍臣)
- 12月14日の動画(瓜生龍臣)
細山田を殺害して北村の所に向かうが既に北村は殺害されており瓜生と共に銀田の邪悪さに怒りを燃やした。
- 12月14日の動画(瓜生龍臣)
- 12月24日の動画(瓜生龍臣)
組織でもトップレベルの暗殺者である薬師丸に追われた瓜生から事前に援軍として呼ばれた。そして、瓜生達を逃した後そのまま薬師丸の戦闘に発展する。所属するグループは違えど薬師丸が合気道の達人である事は事前に把握しており拳銃で応戦するも、薬師丸の高い身体能力と森林の中と言う銃弾が当たりにくい状況と時間が経てば追手が増える事を考え接近戦に切り替える。しかし、薬師丸の合気道を混ぜた殺人武術と日本刀を挿した義手により苦戦する。それでも徐々に彼の戦闘スタイルに慣れてきたジェイクは、ワイヤーと発電機による感電攻撃や強力な前蹴りによって形勢逆転。一気に勝負を終わらせようとするも、ピンクの援軍によって再び窮地に立たされる。(この時、毛利を裏切り芦澤を殺したピンクに、ジェイクの怒りは頂点に達した。)
次の瞬間ジェイクはダイナマイトを投げつけたが、ピンクによって簡単に蹴飛ばされてしまい、次に自身にダイヤマイトを数本巻き付けた状態で特攻を仕掛けた。しかし、ステロイドで筋力を強化したピンクがタックルでこれを阻み、ジェイクを崖から投げ落とした。
…だが、いくら待てども爆発は起きない。状況を不審に思ったピンクが見たのは、ワイヤーで降りるジェイクだった。ダイナマイト自体が偽物であり、特攻からの返り討ちを見越してジェイクが撤退するための一手だった。こうしてジェイクは重傷を負いながら瓜生の下に戻る事ができた。(去り際にピンクに対して「お前だけは許さない」と殺気を放って言った。)
余談
CODE-ELメンバーなのか?
彼が所属している世界的な暗殺集団について視聴者の中には、かつて瓜生龍臣が所属していたCODE-ELのことを指しているのではないかと考える者もいる。
その後、5月6日付の瓜生シリーズで、彼が実際に所属していたことが判明。
死体は天羽組の処理班が到着するまでに消えており、ジェイクが生きている可能性が浮上した。ただし組織の予測が当たっている場合は任務に失敗した殺し屋は組織から消されてしまう為、彼が生き残るには穴だらけにされた体を引き摺って追手から逃げなければならず、その可能性はかなり低い。組織が証拠を消す為に死体を回収したか、まだ生きていた彼を粛清して回収したかのどちらかだろう。
その後公式Twitterでバースやジェイクが瓜生の首を狙いに来るとのことで…
なんと彼は野田名人の23連射から生き残っており、それどころか組織から粛清されることもなく復帰した。野田からのアイスピック滅多刺しから生き残ったのは彼が二人目(一人目は京極組に協力していた悪徳議員の山添で、一般人だったため命までは奪われなかった)である。
(もっと言えば23連射というのは1秒間に叩き出した数の事であり、下手したら100発や200発ぶち込まれてもおかしくないのである。)
暗殺対象はホントに善人だけなのか?
作中で銀田栄角が実権を握るまでは組織全体で「暗殺対象は悪人に限る」「個々の殺し屋に依頼を受諾するか否かの選択権を保証する」という方針だったことが明かされた。
しかし、「初登場回で何の罪もない女性(とある企業家の娘)を暗殺しようとしたことと組織の方針に矛盾が生じているのでは?」と考える視聴者もいる。
ただ、これに関しては「ターゲットのとある企業家が悪党で、紅林が守った娘も実は悪人だった」と考えれば矛盾は解消される(尤も、この時はまだ設定が固まっていなかった可能性も考慮すべきである)。紅林はジェイクに殺されかけた女性を「罪もない女の子」と言っていたが、これはあくまで紅林の感想でしかなく、本当に何の罪のない女性だったかは現状不明である。
また、仮に殺されかけた女性の方が悪人でなかったとしても、親に当たる企業家が悪人だったためにジェイクが「親が悪人ならその娘も悪人に違いない」と早とちりしてしまった可能性もある(実際、親だけ悪党だが娘は善人というケースはある)。
いずれにせよ、そもそも善悪の観点から論じるなら殺人はいかなる理由があれど明らかに悪の側であるため、「標的が悪人だからと言って殺されても仕方ない」というのは非道徳的・非倫理的な考え方であるのには変わりない。
加えて、ジェイク視点では殺しかけた女性が悪人(おそらく)という認識だが、紅林視点では何の罪もない女性と認識されている時点で、皮肉にも敵対している銀田栄角のポリシーである「片方から見れば善人でも、片方から見れば悪人なんてことはよくある話だ」を体現してしまっていることになる…
その後、公式Twitterによるとトップが悪に染まった際に指示に従って感性が狂ったとされており、初登場の時点で銀田が組織内で強い影響力を持っていたため善人を狙った可能性がある。
関連タグ
ヒューマンバグ大学 CODE-EL
瓜生龍臣 - かつては「最強の殺し屋」として裏社会で名を馳せた元暗殺者。
久我虎徹 - 京極組所属の武闘派極道。紅林とほぼ互角の実力を誇り、未だに決着がついていない。
河内組の龍本 - 河内組所属の武闘派極道。紅林が本気を出しても倒せなかった相手の一人。