冥土の土産に教えてやる…… 俺の名は“殺し屋ジェイク”
公式サイトでの解説
『殺しの天才』と呼ばれたCODE-EL毛利派の構成員。
天才肌で何事もそつなくこなし、これまであらゆる難しいミッションを飄々とクリアしてきた。
爆弾や暗器などを巧みに使いこなし、ナイフや銃の扱いにも非常に長けている。
現役最強と呼ばれる殺し屋 鶴城 史之舞との激闘の末、戦死した。
概要
世界的に有名な殺し屋集団「CODE-EL」に所属している一流の暗殺者。実際、久我虎徹以外で紅林二郎が本気で戦っても倒せなかった数少ない相手の一人であり、数多くの修羅場をくぐってきた天羽組の小峠華太をして「明らかに類を見ない強敵だ」と評していることなどから、「一流の暗殺者」としての実力の高さが窺える。
『紅鬼伝説_元ヤン紅林二郎』に初登場して以来、様々なシリーズに超強力な敵キャラクターとして登場していたが、瓜生シリーズがEL戦争編に入った頃に仲間キャラクターとなった。
瓜生らと同じく孤児である。
人物
基本情報
異名 | なし |
---|---|
本名 | 不明 |
殺し屋ランク | トップランク |
メインウェポン | ナイフ、拳銃、暗器、ダイナマイトなどを併用 |
経歴 | 孤児(推定)→CODE-EL毛利班のアサシン→毛利グループ 戦闘員 |
容姿
見た目は短い金髪の優男、野田一曰く「コーヒー豆みたいで男前」で金鳳智曰く「日サロ」。
褐色の肌をした外国人(恐らくアフリカ系)で、黒いスーツにダークブルーのシャツを着用。首には金のネックレスを付けている。
性格
主な一人称は「僕」で、しばしばおどけて「僕ちゃん」とも言う。一見飄々とした性格の男だが実態は残忍かつ狂気的な性格で紅林からも相当人を殺してると勘づかれるほどである。殺し合いの際にも軽口を叩くなど自信と余裕のある所を対戦相手に見せ付けることが多い。凄まじい直接戦闘能力を持つが暗殺に拘る傾向があり、顔を見られた相手は躊躇なく殺そうとする。しかし、その一方では自信過剰ゆえの油断によるものか意外に間抜けな所もあり、対戦相手の誘導作戦にあっさり引っかかって敗退したことが少なくとも2回ある(2022年3月23日付および7月30日付の動画)。
元同僚の投擲の香鈴同様、感情の摩耗具合はCODE-EL構成員の中でも比較的弱い方で、劇中ではヘラヘラと笑ったり、自らの危機には青ざめたり、諸事情あったとはいえ殺し屋としての姿を目撃したであろう幼女を殺さずにいるどころか拾って養育するなど人間味は強い。その幼女こと毛利仁美はしっかりと保護しておりより安全な瓜生龍臣のもとに預ける選択をすると言ったように大事にしている。恩師にして仁美の父親である毛利公平には強い恩義を感じており銀田栄角が仕組んだ毛利殺害未遂には怒りを見せている。
とはいっても他のメンバー同様その本質は冷徹なアサシンそのものであり、暗殺や戦闘の際はたとえ相手が一般人であろうと容赦なく殺しにかかる。作中では一般人の女性を線路に落として殺害しようとしたり、裏社会の人間では無い紅林を目撃者という理由で殺そうとしていた。
感情豊かで毛利班の中で最も明るいムードメーカーである彼だか同時に最も暗殺者らしい人物であるとも言える。
食へのこだわり
理由はわからないが昼食では必ず米を食べると決めているらしく、EL戦争によりアジト生活をしていた際は他のメンバーが瓜生特製メロンパンを食べていた中、彼だけ白米を食べていた。
なお、初登場回で「(紅林のパンチを食らって)昼のロコモコ(米料理)を吐きそうになった」と述べていることから、前述のこだわりは初期から一貫している設定だということが窺える。
実力
空気感
今まで数多くの修羅場をくぐってきた小峠が「背筋に悪寒が奔った」と感じ、小峠に同行していた天羽組最高戦力の一人である野田でさえも警戒感を露わにするほど、並々ならぬ異様なオーラを纏っている。作中ではそのオーラが暗青色で表現されており、この色からも彼の冷酷非情な性格が読み取れる。
戦闘スタイル
天性の殺しのセンスを持ち、あらゆる作業を効率化する。暗器を握った拳で相手に攻撃するというのが基本スタイルだが、状況に応じてワイヤーのようなもので相手の首を絞めたり、口に含んだ酸で相手の視力を一時的に奪ったりといった攻撃手法も組み合わせることで相手を確実に殺せる状態に追い込む。
また、相手から攻撃された際は、体を攻撃の軌道に対して水平になるようにしたうえで少し背中をそらす(このとき両腕は背中の後ろに移動させる)といった奇妙な方法で相手の攻撃をかわす。これで回避出来なくても手で頭をガードしたりそもそもの耐久力が高いといったように総合的な防御能力が非常に高い。
なお、彼の奇妙な避け方は元殺し屋の瓜生も習得しており、金鳳との戦いで披露している(詳しくはコチラの動画を参照)
また、かなりの打たれ強さもあるようで、紅林の本気のパンチを受けても立ち上がったり、あの野田からのアイスピックの滅多刺しで穴だらけになっても絶命しなかった。
瓜生や香鈴からも「昔から要領が良い」と言われるほどに仕事の進め具合は迅速かつ合理的で準備の良さも天下一品である。過去の戦闘経験から新たな必殺戦法やリスクヘッジのために必要な道具を予め用意したりと向上心から来る戦術の幅広さも強みである。
また相手から奪った武器や道具を即座に使いこなす等の芸当も行っている。
瓜生も天才と認める戦闘センスと全身に仕込んだ暗器、それらを使いこなしありとあらゆる状況に対応することから、公式からは「無限の引き出し」を持っていると称されている。
使用した武器、道具
- ナイフ
ヒューマンバグ大学における近接戦の標準装備。小林幸真のごときナイフ捌きを誇る。
- 暗器
拳に握って使うブレード。漆黒加工を施しより見えにくくしてある。瓜生戦では紫色のバグ・ナウを使用。
- 拳銃
ヒューマンバグ大学における遠距離戦の標準装備。ナイフや暗器と比べると使用頻度は少ないが、使わせればかなりの射撃能力を誇る。
- ピアノ線
絞殺用の道具。いつの間にか配置して敵の首に巻き付ける。
- ワイヤー
敵に絡めつけて動きを抑える。さらに通電式であり、敵に絡みつけてから感電させる。
- ジャマダハル
瓜生戦で使用。瓜生曰く「一撃必殺のナイフ」…ナイフ?
- テーザーガンと液体
野田戦でやられた作戦を自ら再現したもの。いつの間にか敵を感電させやすくして気がついた時には感電死させる。
- バイク
主に移動手段。腕前も瓜生からプロレーサー並みと評されているほど優れている。
- ダイナマイト
EL戦争にて高頻度で使用。導線がカットされておりすぐに爆発する。さらに状況次第では精巧に作られた模造品の方を使う。
- 石灰
目潰し用として鶴城との戦闘時に使用。元々は伊舎堂崇の所有物だったが、彼を殺した後に拝借した模様。
- 小石型爆弾
文字通り小石に偽装させた爆弾で、暗所にばら撒かれると視認が困難。爆弾として敵にダメージを与えられるうえに、仮に回避されても硝煙を煙幕として利用することも可能な優れもの。
- 鉄製ベルト
ジェイクが着用しているベルト。いざという時は取り外して鉄製の鞭として利用することも可能。不幸にも、鶴城史之舞との戦闘ではほとんど役に立たなかった。
活躍
- 2022年2月1日の動画(紅林二郎)
初登場回。暗殺依頼の一環でとある企業家の娘を駅のホームから転落させて見せしめに殺そうとするも、紅林に救出されてしまう。その後、紅林に後を追われていることに気づいた彼は、仕事の邪魔をした紅林を殺すために逃げるふりをして路地裏へと誘い込む。そして、紅林と少し会話をした後、暗器を握った拳で紅林に攻撃を仕掛け、ダメージを与え続けるも、彼もまた紅林の強烈なパンチを腹に食らってしまう。しかし、その直後に紅林が打った本気のパンチは余裕でかわしたうえで紅林を背負いながら絞殺することを狙うも、紅林に髪を握られたことで隙が生じ、逆背負い投げを食らい、そのまま紅林の本気のパンチを食らう。が、しかし、この本気のパンチすら左手でガードして耐えきってしまう(もっとも、彼の左手はお釈迦になったが)。体制を整えた彼は紅林に再び攻撃を仕掛けようとするも、警察が来る気配を察知すると、「お兄さん面白いねぇ。今度会ったらキッチリ殺すから。」と言い残して逃走する。なお、その後に駆け付けた刑事からは、彼と戦ってなお生きているというだけでひどく驚かれた。どうやら、彼に見逃されなければ紅林が殺されていた可能性もあった模様。
- 2022年2月8日付の動画(状況整理)
野田と衝突したことが北岡隆太から語られた。公式Twitterによると組の最強戦力ともいえる野田とも壮絶な戦いになったらしい。
- 2022年3月22日の動画(状況整理)
野田が初めて窮地に追い込まれてしまい、かなりの大けがをしている模様で、ジェイクには傷一つも付いていないところから、最強の武闘派狂人極道でも相手できるほどの力を持っていることがわかる。
- 2022年3月23日の動画(小峠華太)
予告通り『華の天羽組』にて再登場。国際指名手配中の武器商人ウルモフ暗殺のため半グレ組織「爆瑠苦」のアジトに侵入していたところ、別件で「爆瑠苦」の粛清に来た天羽組の野田と小峠に出くわし、野田と衝突することになる。野田の(ある意味卑劣な)攻撃をすべてかわしながら圧倒的な戦闘力で彼を着実に追い詰め、ついには彼の視力を奪うことに成功したものの、とどめの一撃は彼の山勘で防がれてしまう。その直後、野田が戦闘中にこっそり床に撒いていた電気を通しやすい液体(恐らくナトリウムと酸を混ぜた液体)による水たまりの存在、そして野田が手に持っていた電気を帯びた特殊なアイスピックを見た瞬間、野田の真の意図に気づいたが、時はすでに遅し、野田が電気を帯びたアイスピックを床に落としたために液体を通じて感電し、気絶してしまう。その後、あらかじめ感電対策をしていた野田(もっともこの電撃では野田本人も一時的に気絶するほどのダメージを負ってしまったが)が起き上がり、とどめのアイスピック23連射(もっと言えば23連射というのは1秒間に叩き出した数の事であり、下手したら100発や200発ぶち込まれてもおかしくない)を食らって死亡した…
と思われたが、抗争後に派遣された天羽組の死体処理班が到着した時には、本来そこにあるはずのジェイクの死体がなぜか消えていた…
このためジェイクが生きている可能性が浮上した。ただし組織の予測が当たっている場合は任務に失敗した殺し屋は組織から消されてしまう為、彼が生き残るには穴だらけにされた体を引き摺って追手から逃げなければならず、その可能性はかなり低い。組織が証拠を消す為に死体を回収したか、まだ生きていた彼を粛清して回収したかのどちらかだろうと見られていた。
その後公式Twitterがバースやジェイクが瓜生の首を狙いに来るとツイートしたことで生存が確定し、野田のアイスピック滅多刺しから生き残った二人目の人物(もう一人は京極組に協力していた悪徳議員の山添だがこちらは一般人だったため命までは奪われなかった)となった。
- 2022年5月6日付の動画(瓜生龍臣)
冒頭で少しだけだが今度は『元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣』に登場。以前からCODE-EL所属ではないかと言われていたがこの回で確定した。
4年に一度の宴らしく、殺し屋ピンクの隣に座っていたが、彼はぼやいていた。
「飯じゃなくて金くれよ」
- 2022年7月1日の動画(瓜生龍臣)
冒頭で少し登場。瓜生や小林が子供の時からCODE-ELに所属していることが確認された。その後、瓜生が任務を完遂して帰還した後に、金鳳と共に壁に寄りかかっていた。
- 2022年7月30日の動画(瓜生龍臣)
性犯罪者の須藤にカチコミを仕掛けに来た瓜生に横槍を入れに来る。30億の懸賞金目当てに右手にジャマダハル、左手にいつもの暗器による凄まじい格闘戦を見せるが瓜生の攻撃を後ろに避けた先がなんと窓だったためビルの外に転落してしまう(もちろんこれはジェイクを窓の位置まで誘導して転落させる瓜生の作戦であった)。
瓜生が須藤を抹殺した後は拾ったピンク髪の少女と共にうりゅうのメロンパンに赴きメロンパンと命を要求してきた(当然メロンパンのみ渡された)。かなり込み入った事情がある模様。
- 2022年10月1日の動画(瓜生龍臣)
この回からは味方キャラクターとしての登場になる。
組織を乗っ取り改悪した銀田の方針に正論で異を唱えた毛利が蜂の巣にされる事件が発生される少し前に毛利の娘である毛利仁美を保護していたことが発覚。前回登場した際にピンク髪の少女を保護していたことの真相はこのとおりで仁美はジェイクにかなり懐いていた。
日本刀のバースと共にうりゅうのメロンパンに赴き仁美を瓜生に明け渡しバースと共にメロンパンを食べて別れる。その後広い場所に単独で赴き銀田派の殺し屋「死音のフレイ」と交戦、フレイは鉄笛という護身用に改造された笛に更にブレードと銃を取り付けるという改造を施しておりこの改造をフルに活かして斬撃、真上への回避、油断していたところへ射撃という様々な手を用いてジェイクを攻撃し鉄笛からの射撃をかわしたジェイクをピストルグローブで脇腹を撃つ…しかしジェイクは過去に野田がとった作戦を今度は自分で実践しており電気を通しやすい液体を出血のどさくさに紛れてフレイの足元に流し水溜まりをテーザーガンで撃ってフレイを感電死させた。野田はこの作戦で自分もダメージを食らっていたがジェイクは絶縁服と絶縁靴のメーカーが良かったのかノーダメージだった。
- 2022年11月29日の動画(瓜生龍臣)
メロンパンの師匠に危害を加えられたことでブチ切れ戦争に参戦する覚悟を決めた瓜生をバースと共に迎えた。そして、毛利が生きている可能性があることや銀田に反発している幹部がいることを伝えた。
- 2022年12月14日の動画(瓜生龍臣)
東山がアポをとった反銀田の幹部である北村に会いにいくため瓜生と共にとある屋敷に向かうが既に北村は殺害されており組織きってのスナイパー細山田の狙撃に襲われる。回避したと思われた弾は跳弾でジェイクの頬を掠める。流石に状況が悪過ぎたため瓜生をあえて狙わせジェイクは細山田の位置を補足する作戦に出る。細山田がいる階を特定したジェイクは今度は自分が囮になりレーザートラップじみた細山田の弾幕を掻い潜るも細山田はジェイクに挑発された通り眉間を狙ったヘッドショットを決める。なんとかナイフで防いで瓜生が細山田の背後に回るまでの時間を稼ぎ切った。
細山田を殺害して北村の所に向かうが既に北村は殺害されており瓜生と共に銀田の邪悪さに怒りを燃やした。
- 2022年12月14日の動画(瓜生龍臣)
昏睡状態になっている毛利を見て、「このまま戻らなかったら辛いねえ」と不安を漏らした。
- 2022年12月24日の動画(瓜生龍臣)
小森健二からピンクの襲撃にあったことを聞き、それによって芦澤恒彦が死んだことを悟り、瓜生やバースと共に悲しい表情になった。その後、小森と共に病院に向かい、カリンを襲撃しようとした刺客達を(たった1人で)撃退した。
- 2023年1月27日の動画(瓜生龍臣)
組織でもトップレベルの暗殺者である薬師丸旭に追われた瓜生から事前に援軍として呼ばれた。そして、瓜生達を逃した後そのまま薬師丸の戦闘に発展する。所属するグループは違えど薬師丸が合気道の達人である事は事前に把握しており拳銃で応戦するも、薬師丸の高い身体能力と森林の中と言う銃弾が当たりにくい状況と時間が経てば追手が増える事を考え接近戦に切り替える。しかし、薬師丸の合気道を混ぜた殺人武術と日本刀を挿した義手により苦戦する。それでも徐々に彼の戦闘スタイルに慣れてきたジェイクは、ワイヤーと発電機による感電攻撃や強力な前蹴りによって形勢逆転。一気に勝負を終わらせようとするも、ピンクの援軍によって再び窮地に立たされる。(この時、毛利を裏切り芦澤を殺したピンクに、ジェイクの怒りは頂点に達した。)
次の瞬間ジェイクはダイナマイトを投げつけたが、ピンクによって簡単に蹴飛ばされてしまい、次に自身にダイヤマイトを数本巻き付けた状態で特攻を仕掛けた。しかし、ステロイドで筋力を強化したピンクがタックルでこれを阻み、ジェイクを崖から投げ落とした。
…だが、いくら待てども爆発は起きない。状況を不審に思ったピンクが見たのは、ワイヤーで降りるジェイクだった。ダイナマイト自体が偽物であり、特攻からの返り討ちを見越してジェイクが撤退するための一手だった。こうしてジェイクは重傷を負いながら瓜生の下に戻る事ができた。(去り際にピンクに対して「お前だけは許さない」と殺気を放って言った。)
「バーカ! 引っ掛かったぁ! 僕ちゃんが自爆とかするわけないじゃーん! だって自分大好きなんだもーん!」
「今日は逃げる。だがなピンク……お前だけは絶対許さねぇ」
- 2023年3月24日の動画(瓜生龍臣)
終盤にて登場。金鳳がピンチに陥っていたところを発見し、伊舎堂と交戦する。ジェイクはゴーグルで目を保護しながら伊舎堂をナイフで斬りつけ、そのまま斬り合いへと発展する。更に粉塵爆発攻撃を回避しながら早撃ちで伊舎堂の脇腹を抉る。そして銃弾を回避しながらとどめを刺そうとした所、粉をばら撒かれそれが爆発してしまう。しかしギリギリ直撃は避け、また同じ攻撃を仕掛けられた途端にダイナマイトを投げつけ、爆発させる。そしてその粉塵が伊舎堂の所へと流れ込み、ジェイクはジッポライターを投げつけて、伊舎堂は爆発に巻き込まれて一気に意識をほとんど刈り取られた。そして伊舎堂はなすすべもなく、そのまま射殺された。
そして重傷を負った金鳳を闇医者へ運ぶようコモケンに指示して他のメンバーも同様に逃しながら自信はアジトへと向かおうとすると…
CODE-ELの最高傑作である鶴城史乃舞がバイクですぐそこまで迫って来ていた。
鶴城にいち早く気付いたジェイクは銃で鶴城の走行を妨害し、コモケン達を鶴城の銃の距離から離すことに成功する。
そして伊舎堂との闘いで負ったダメージを残したまま、鶴城に立ち向かうのであった。
毛利派 殺しの手品師vs銀田派 最高傑作 脅威と絶望
- 2023年3月29日の動画(瓜生龍臣)
ジェイクはダイナマイトで鶴城の懐に潜り込んで斬り合うも、その中で正面切っての戦闘は分が悪いと判断し、小石に見せかけた爆弾を地面に撒き散らし、銃との合わせ技で爆破させる。鶴城に腹部と足に爆傷を与え、ジェイクは一気に接近してナイフで切り裂き暗器でダメージを与えていく。ジェイクは石灰で主導権を握ろうとするも鶴城に躱されて強烈な蹴りをもらってしまう。鶴城は爆弾戦法や石灰も同じ手は通じないと言わんばかりに対処し優勢に持ち込む。そこでジェイクは隙を突いてバイクに跨った。金鳳とコモケンを逃がすまでの時間稼ぎは完了しており、後は我が身大事で逃げる事もできた……。だがジェイクは逃げずに鶴城を倒す事を選択した。
「この鶴城をここで殺ればウチの人間が殺される可能性は格段に下がる、だがら逃げるんじゃねえぜコイツを俺のフィールドに引きずり込む」
覚悟を決めたジェイクはフルスロットルで発進し、鶴城もバイクに乗り込み追走する。カーチェイスのような鬼ごっこの後にジェイクはある場所に辿り着き、鶴城も追いついて再びスタートを切るが、思わぬことが起きる。
ジェイクが誘き寄せたのは、3日かけて深く掘った落とし穴であり、鶴城を逃走に見せかけて罠に嵌めたのだった。
落ちた穴の底にいる鶴城にジェイクは有利なポジションから銃撃し追い込んでいく。しかし、垂直に壁を駆け上がった事で鶴城に穴に引きずり込まれ、狭い場所での接近戦にもつれる。
必死で応戦するも、格闘戦では鶴城の方が格上であり、凄まじいダメージを負ってしまう。詰め寄る鶴城にジェイクはベルトに仕込んだ鉄の鞭で反撃するも、意識を飛ばすには至らず、突きで左眼球を破壊されてしまう。ジェイクはダイナマイトで隙を作りナイフを拾って逆転を狙うが、ジェイクの目が死んでいない事からあっさりフェイクと看破されてあしらわれてしまった。その直後、脇腹に強烈な蹴りを浴びせられ折れた肋骨が内蔵に刺さり致命傷を負う。
落ちていたナイフを拾う鶴城、引き出しは無限にあると強がるジェイクだが、この状況でどんな引き出しがあるのかと問われ気づく。
「引き出しが……もう……何も無い……」
最早自分には残された手段も引き出しも動く力さえ残されておらず、「無限の引き出し」と言われた彼の策は最強のアサシンの前に全て尽きてしまっていたのだ。
自信をへし折られた彼にできるのは絶望と恐怖に満ちた表情を浮かべただ震えるだけだった。
(鶴城「ジェイク……意外と楽しかった。さあお別れだ」)
「チクショオオオオオ!」
そして鶴城により容赦なく深々とナイフで貫かれ絶望の叫び声を挙げながら遂に倒れた。
死ぬ直前ジェイク脳裏には幼い頃に瓜生らと訓練や生活を共にした記憶が蘇る。錯乱した意識の中、仲間らと過ごした幼少期に意識が退行。
「毛利のおじさん……瓜生くん……みんな……とても眠いんだ……起きたら……また遊ぼう……ね……」
毛利や瓜生達に子供の頃のように呼びかけながらにこやかな笑顔でその命を散らした。
こうして「少し楽しめた」と薄ら笑いを浮かべながら立ち去る鶴城をよそに、楽しかった頃の思い出に浸ったまま孤独に絶命するという哀しい最期を迎えるのだった。
彼の死には悲しみの声が多く、毛利の娘である仁美からは非常に好かれており、ジェイクとの結婚を夢見るほどであったため、仁美を心配する声も多かった。
- 2023年4月5日の動画(瓜生龍臣)
瓜生とバースが駆け付け、遺体となったジェイクを見て大粒の涙を零した。
後にアジトに運ばれ、亡骸を見た毛利達は深い悲しみに暮れ、葬られた。
瓜生とバースは悲しみを力に変えるかのように銀田派を狩るために動き出し、バースは薬師丸と交戦する。そして、自身が遺したダイナマイトはバースに勝利を与える事になった。
余談
暗殺対象はホントに悪人だけだったのか?
作中で銀田栄角が実権を握るまでは組織全体で「暗殺対象は悪人に限る」「個々の殺し屋に依頼を受諾するか否かの選択権を保証する」という方針だったことが明かされた。
しかし、「初登場回で何の罪もない女性(とある企業家の娘)を暗殺しようとしたことと組織の方針に矛盾が生じているのでは?」と考える視聴者もいる。
その後、公式Twitterによるとトップが悪に染まった際に指示に従って感性が狂ったとされており、初登場の時点で銀田が組織内で強い影響力を持っていたため善人を狙った可能性が高い。
こういった矛盾はのちのちに登場したエルペタスにも見られる。
関連タグ
瓜生龍臣 - かつては「最強の殺し屋」として裏社会で名を馳せた元暗殺者。
久我虎徹 - 京極組所属の武闘派極道。紅林とほぼ互角の実力を誇り、未だに決着がついていない。
龍本雅幸 - 獅子王組の舎弟相談役。元武闘派極道で紅林が本気を出しても倒せなかった相手の一人。
伊舎堂崇 - ジェイクとも紅林とも戦った銀田グループのアサシン
相良颯誠、秋元詩郎 - 肋骨を折られた後、それが内臓に突き刺さり、最後に切り裂かれるという似たような敗北の仕方をしている。さらに、前者はこれにより死亡した点や登場時の印象が悪かったが仲間側になり視聴者からの人気が高まった点、卑怯な手段や策略を好む点が、後者は敗北に至るまでに激しい戦闘があった点や戦闘における策の引き出しが多い点が共通している。