『親に寄生し……歪んだ欲望のままに未来ある命を弄ぶ』
「死ぬだけでは許されない…… 貴様には終わることのない煉獄の苦しみが必要だ」
『今回、あの男の力を借りて、究極の絶望と恐怖を作る』
東雲「アンタは裏社会で厄災とまで言われる男だ。いずれ頂点に立つ身としては、一発やっとかねぇとな」
「テメェが麻木か、この野郎」
「今度は俺がお前を攫ってやる。簡単に死ねると思うんじゃねぇぞ」
「蓮見、流川……始めるぞ」
流川 「はい! 簡単に死ねると思うなよお前!」
蓮見「これだけクズだと、良心が痛まなくていいね」
麻木「待ってくれ! 待って! 痒い! 痒いィィィッ!」
「『痒い』で済んでいる内が花だぞ」
「お前さぁ、今日まで飯食わせてやったけど、今日から長い時間かけて、餓死してもらうから」
「お前みたいな寄生虫が飼っていいのは寄生虫だけなんだよ。全身食われてハエが身体から出て行くから楽しみにしとけ」
「あと、餓死するかしないか、ギリギリのラインで生かしてやるから、なるべく長く生きてくれ。応援してるぞ」
流川「これは……壮絶でしたね」
「まだまだ苦しむべきだった。後は、閻魔に引き継ごう」
蓮見「良い実験結果を頂きました、伊集院さん」
標的
勝手に女子高生を見下し拉致、強姦した挙句餓死させるという蛮行を親の金で何度も異常性癖を理由に行い、5人の女子高生を餓死させた上級国民気取りの醜男「麻木勇作」に執行。
概要
伊集院の協力者であり寄生虫研究の権威である蓮見紀次の協力のもと、「女を壊すのがライフワーク」「男から女を引き剥がしたときに女が発する『助けて』ってセリフがマジ笑える」と宣った外道の命乞いを嘲笑い、「『助けて』って言う人間が笑えるってテメェが言ってたんだろうが」と戯れ言を丸々叩き返して誅戮した拷問を発展させたもの。
人が入る大きさのアクリルケースに罪人を閉じ込め、無数の蚊の餌食にするところまでは同じだが、蓮見の協力で全ての蚊には「ヒトヒフバエ」というヒトの皮膚に寄生し肉を貪る寄生虫の卵が仕込まれており、罪人の皮膚でヒトヒフバエの幼虫が孵化し、その肉を食い荒らすというもの。
更に伊集院は罪人が被害者を飼い殺しにして餓死させたという経緯から、餓死するかしないかのギリギリのラインで死ぬまで生かし続けた。
経過
伊集院達は麻木の居所を掴めなかったものの、元羅威刃傘下の半グレ集団「豪流魂」が麻木に雇われて警護を請け負っていたが、離反者を許さない3代目トップの東雲に襲撃されて皆殺しにされたという話を伍代から聞いた。その経緯から「東雲ならば麻木の居所を知っているだろう」と、早速東雲を見つけ出して交渉。
その結果、東雲は伊集院に「情報が欲しけりゃ俺とどつき合え」と要求。無論東雲と伊集院の実力には天と地の差があり、東雲はぶちのめされて気絶した挙句に叩き起こされ、情報を吐くことになった(しかし、その後は東雲が伊集院に再戦を誓い、伊集院は「有用な情報を仕入れたらいつでも来い」と言った)。
東雲の情報を頼りに二人は宅配業者を装い油断した麻木を締め落としてを確保し、拷問室に叩き込んだ伊集院は麻木を尋問するものの、例の如く麻木に後悔の念は全くない上に、「俺は選ばれた上級国民なんだよ! 下々の奴らを飼って何が悪い! その女はよぉ! 返して返してやるって言ったら自分から奉仕したぜ! 帰れるわけねえのに馬鹿だよな!」とほざく始末。キレた伊集院達は早速拷問を開始した。
全身で数百匹の蛆虫が蠢く悍ましさから麻木は命乞いをするが、当然そんなものは聞き入れられるはずがなく、「社会の寄生虫であるお前が飼っていいのは寄生虫だけ」と意趣返しの言葉を叩きつけられ、餓死するかしないかのギリギリの極限を味わった挙句、三ヶ月後に全身からハエを出して惨死した。だが伊集院は麻木の下衆っぷりから「もっと苦しむべきだった」と漏らしていた。
今回の登場人物
- 麻木勇作(あさぎ ゆうさく)
今回の罪人。高等遊民を自称するニート。
勝手に他者を見下し家畜のように扱う常軌を逸した鬼畜。
努力嫌いで大学受験に失敗(こんな鬼畜な奴はどこの大学も拒むだろうが)して引き篭り、親の財を食い潰して生活していたので当初は両親に社会復帰を促されていたのだが苛烈な家庭内暴力を起こし手に負えないと用意された村雨町のマンションへと家から追い出された。
しかしこれは、良心の呵責や監査というリミッターのない外道を野に放つ事に他ならず、その結果とある裏サイトの「女子高生監禁」という動画の内容を麻木は親の金を用いて現実のものにしてしまった。
しかも犠牲者は5人と言われていたが、奴の室内には6人目の女子高生が息絶えていたという最悪な結果に。
最終的に上記の拷問で全身をヒトヒフバエに貪り食われて3ヶ月後に大量のハエを生み出し飢餓の極限状態の中でくたばった。
- 麻木の父親
麻木の異常行為を必死に擁護していた政治家。一時は妻と共に社会復帰を促すも逆にDVに走るなど手のつけられない麻木に対して完全に匙を投げてしまい、結果ヤサであるマンションと半グレ雇用の資金を与える羽目になり更にはサツにも鼻薬を嗅がせて圧力をかけていた。結果伍代に悪事を全てリークされサツとの関係性も含めて痛い腹を晒されたのが原因で芋づるで叩かれるのを恐れたサツから掌返しされたと言わんばかりに逮捕された。ちなみに彼を拷問対象にしなかった理由はこの手の権力者親にしては一度は社会復帰を促すなど少なからず良心の呵責が見られた事や、彼も麻木から暴力を受け資産を悪用され続けたと言うある意味被害者な一面があった事からそれが情状酌量になったのだと思われる。
- チンピラ
路地裏で水無瀬を殺そうとした金髪と黒髪の男性2人組で、とある半グレの末端構成員。
水無瀬を殺そうとするが、介入した流川に片脚を破壊された上に「正直に白状せねばもう片方の脚も破壊する」と脅され、「政治家の息子(麻木勇作)から『水無瀬を殺したら、大金をやる』というダイレクトメールが届いた」と白状した。
- 水無瀬(みなせ)
今回の依頼人。7年前に薬物中毒者による事故で夫を失っている。
娘の涼子と2人で暮らしており、女手一つで彼女を育てた。
ところが自分の誕生日に涼子が行方不明になり、その2年後に涼子が山奥で遺体となって発見された。
裏の社会で娘の情報を探している途中、チンピラ達に襲われそうになるが、流川に助けられ、チンピラや伍代から事件の真相を聞かされた。流川の紹介で伊集院の元に訪れて麻木の抹殺を依頼した。
- 水無瀬涼子(みなせ りょうこ)
今回の被害者。女子高生。失踪当時高校1年生。
食欲旺盛であり、特に母親の作るご飯が好き。
母親の誕生日にプレゼントを用意していたが、麻木に誘拐される。2年間監禁された末に餓死した。山奥で発見された際、遺体はガリガリに痩せており、足も棒のように細くなっていた。
今回のゲストキャラ。「斧の東雲」の異名を持つ羅威刃の3代目トップ。
今回の事件に加担した豪流魂の外道の所業にブチギレて豪流魂を狩っていた。麻木を抹殺するため伊集院が接触し、その時に情報と引き換えに一騎打ちを望む。
だが相手が相手なため一撃で倒されてしまい、最後は情報を提供していつか再戦することを望んだ。
寄生生物を用いた拷問で伊集院が招集する寄生生物の権威。
麻木の所業を知っており、容赦なく麻木の体にヒトヒフバエの幼虫を植え付けた。
モデル
複数の女子大生を拉致監禁していたという点から「北海道・東京連続女子高生拉致監禁事件」の犯人と思われる。
この犯人は監禁していた女子高生に対し「ご主人様」と呼ばせるよう強要したり、麻木と違って顔がイケメンだったことからマスコミから「監禁王子」と呼ばれていた。
余談
罪人の嫌われっぷり
堂馬利信の時ほどではないにせよ、「簡単に死ねると思うなよお前!」と流川がキレていつもの敬語口調が崩れている。
しかも今回の罪人は、羅威刃の幹部かつ残党である東雲にすら「吐き気のするクソ外道」と唾棄される程の醜悪な外道だった。依頼人の娘には2年間、他の被害者を含めると累計10年近く地獄を味わせている。
今回は直腸スコープを超えた長期間に及ぶ拷問となったが、伊集院は被害者達が受けた2年~10年に比べ、麻木が苦しんだ3か月は余りに短すぎると反省していた。
また刑法39条?
今回の依頼者の夫はヤク中による暴走で轢かれて亡くなったというどこぞの天才(笑)と同じかそれよりもタチの悪い人物によって事故死した設定であり、(当時は拷問ソムリエの概念が存在していなかったのか)この男は1カットのみでそれ以降一切出ていない。
恐らく過去回の例からして無能(もしくは政治家の圧力)な司法のせいで刑法39条が適用され無罪となってしまい、今ものうのうと暴走を繰り返している可能性がある。
3か月も続くのか?
アクリルケースの中で「蚊が繁殖→ヒトヒフハエが卵を産んで体内に入る→羽化したヒトヒフバエが蚊に卵を産む」というループが続いたようだが、蚊が吸血をするのは繁殖期のメスだけで他は植物の汁などを吸い、オスは一切吸血しない為血液だけでは繁殖できない。しかもアクリルケースの中には産卵場所となる水が一滴も見当たらない。
ヒトヒフハエも媒介に必要な蚊がいなくなるため、どちらも寿命が尽きてしまえば繁殖できずに終わり(この時点で終わっても煉獄の苦しみは続くだろうが)になりかねない。またアクリルケースの大きさからして2時間ほどで酸素が尽きてしまうだろう。
動画で描かれていないだけで定期的に水や植物を入れたり、換気したりしていたのだろうか?
似たようなエピソード
ヒューマンバグ大学では過去の動画で息子がニートである権威を持つ人物が描かれていた回が存在する。
こちらは殺す発言を頻繁にしていたが実際に手をかけていないものの、息子を野放しにはせず、自らがケジメをつけるため息子を惨殺。その後は警察へと出頭したという真逆の対応を取っていた。
関連タグ
伊集院茂夫による虫の餌:虫を使った拷問であり、ふざけた論理を吐く外道に対して伊集院が「なんだコイツは人間か?」と評する展開が共通している。そして今回の拷問の元ネタでもある。
伊集院茂夫による爆竹祭り:こちらもニート男が断罪対象の回であるが、拷問室以外で拷問を執行している、麻木と違い顔がイケメンである事などが相違点。
伊集院茂夫による猛獣刑(鮫):今回同様に断罪対象が自分が上級国民であると勘違いしたドラ息子であることが共通している。なおこちらは資産家の息子であり、かつ社長(ただし駄目経営者)という点がことなる。