『傍若無人に生き……自分の欲を満たす為、無関係な人の幸せを踏み躙る』
「人の心身を食い物にする悪鬼どもが……ならばこの伊集院が、地獄へ送り返してやろう。史上最悪ともいえる絶望と共にな」
『この私に代わり身などという姑息な手段は通じない…… 貴様らを待つのは、確実な死だ』
守若「おぉ、ヤベェのが来たぞ。伝説の男佐古ぉ、シバいてこい!」
佐古「も、守若の兄貴! あのお方は絶対にダメです…!」
「貴様はただの遊びだろう。私は違う……」
「依頼者の恨みと怨嗟を背負っているのだ…… さあ、二発目だ」
「目覚めには、熱めのシャワーがいいだろう?」
「それが答えか、外道が。望み通り地獄を見せてやる。る・か・わぁ……」
「当たり前だろう…… この液体は、濃硫酸なのだから」
「お前らのアドバイス通り、逃げられねぇように両足を無くしておいたよ」
「確か、ダルマみたいになったなら、動画で数字取れるんだよな?」
「数字を取れば生かしてやるかもよ?」
流川「カメラ持ってきました! 撮影しましょう! 動画タイトルは『ダルマ兄弟の漫才』です! はい、どうぞ!」
「再生数12回だ…… 何だこれは? 舐めてんのか」
「女の子達もよぉ、やりたくねぇ企画だったに決まってんだろ。テメェらはその中で数字を課したんだろうが。お前らがやった事と、同じだろうが」
「今まで散々人を食い物にしてきたんだ。最後くらい食われろよ。クソ野郎は本物のクソになるべきなんだよ。さあ、死んでくれ」
対象
依頼人の飯島洋子を始め多くの女性に悪趣味なビデオへの出演を強要していた、性犯罪系の半グレ「白虎」の加瀬と水元に執行。
依頼人に至っては「せっかくの新車でのドライブを台無しにした」というしょうもない理由でハネムーン旅行中の依頼人と、その婚約者である俊哉を暴行して拉致し、婚約者を人質にして依頼人にビデオ出演を強要。挙げ句ビデオの再生数が稼げないとなると用済みとばかりに婚約者を殺害し、命からがら脱走した依頼人の左目を奪った。さらに身代わりの債務者を自首させ、罪からも逃れていた。
概要
椅子に括り付けたターゲットの両脚を底の浅い空の水槽に入れ、そこに酸化作用の非常に強い熱濃硫酸を注ぎ込み、ターゲットの両脚を溶かす。
続いてターゲットの「女をダルマにしていれば逃げられず、もっと再生数を稼げたのに」という戯言を叩き返す形で両肩をスレッジハンマーで破壊(流川曰く「肩パンの上位互換」)。ターゲットをダルマ状態にした挙句、最後は飢えた鼠の餌にするというもの。
未実装だった強酸刑を取り入れ、さらにそれにダルマ刑と猛獣刑を組み合わせた地獄の拷問処刑である。
経過
京極組の守若との頭突き比べに勝利し、罪人二人を確保して拷問室に叩き込んだ伊集院達は、早速罪人二人を煮え油のモーニングシャワーで叩き起こし、悔恨の念は無いか問うた。しかし当然ながらそんなものはある筈もなく、罪人二人は口々に「俺らの前をチンタラ走っていたのだから当然の報い」「手足を叩き切っておけば逃げられもせず、再生数も稼げた」と悍ましい戯言を撒き散らすばかり。罪人二人はマジギレした伊集院達によって「こいつらは人間ではない」と断じられ、早速拷問にかけられた。
先ほどの戯言を丸々叩き返される形で濃硫酸とハンマーで四肢を完全に破壊され、逃げられなくなった罪人二人に対し、伊集院は連中が被害者達にしたように「再生数を稼げれば生かしてやる」と『ダルマ兄弟の漫才』を強制し、流川がそれを撮影。心身共に困憊状態の罪人二人にまともな漫才など出来る筈もなく、三日かけて再生数はたったの12だった。そのつまらなさは撮影した流川も「面白くないです!」と罵ったほどで、無論伊集院は罪人二人を「舐めてんのか?」と責める。罪人二人は「やりたくもないのにやらされた企画だった」と弁明するが、それは罪人二人が食い物にしてきた女性達の心境そのものだった為に、伊集院は「お前らがやった事と同じだろうが」と論破。
当然ながら二人は許される事なく、ロクに身動きも出来ない状態で鼠が出てくる囲いの中に叩き込まれ、丸一日かけて大量の鼠にその身を食い尽くされた(ちなみに最後の命乞いをしても論破された時には、鼠も一緒に伊集院の狂気に怯えていた)。
その最期は、罪なき女性達を食い物にしてきた下衆共に相応しい物だった。
事件のモデル
依頼人と被害者が新婚旅行中に襲われ、依頼人の旦那である被害者が殺されたという類似点から『エクアドル邦人銃撃事件』だと思われる。この事件の被害者夫婦はタクシー乗車中に強盗に襲われ、被害者である夫はクレジットカードの暗証番号を教えないなど抵抗したため(被害者である旦那が英語は得意でも、エクアドルの公語であるスペイン語が得意でなかったのも災いしてしまった模様)、3発の銃撃を受けそのうちの1発が右胸にあたり即死。嫁の方は腹部と脚を撃たれたものの急死に一生を得た。後に被害者を殺めた犯人は逮捕され禁錮35年の懲役。また、被害者の嫁は帰国した後夫との間の子を妊っていたことが発覚し、殺されてしまった旦那は子供のことを知らずに命を落としてしまったという悲劇に見舞われてしまった。
余談
今回は京極組も白虎討伐に動いており、ターゲット以外の構成員は、京極組の高砂と守若によって全員始末された。
全てが終わった後、京極組組長の五十嵐が直々に、伊集院に対する守若の無礼を本人に代わって詫びる電話がかかってきた模様(伊集院自身はそんなに気にしていなかったが)。
また今回の件で伊集院は守若から「関わりたくない相手」認定され、その後再び守若が伊集院と共闘した回では本人曰く「(罪人を引き渡さないと)親父に怒られるから譲ってあげる」という発言をしており、そこから察するにこの事で五十嵐から大目玉を食らった可能性が高い。
今回は以前行ったガロット刑の時と同様、拷問した罪人の様子を映した動画をネット上にアップしていたが、前回同様伊集院達がこの件について後に警察からの取り調べや逮捕どころか、何らかの影響を受けた様子は全く無かった。たった12回という再生数も踏まえると、伊集院が罪人を確実に追い詰める為に、敢えて閲覧を制限するなどして再生数が伸びない細工をした可能性もある。
まぁ、仮に普通に見れたとして、四肢を破壊された男二人が嫌々漫才を行う姿など極めてニッチな層しか見ないだろうから、最初から大した再生数など期待出来る筈もない。(しかも、肝心の漫才も漫才をしているシーンは無いものの最初の自己紹介という別に笑うところではない所ですら流川に「面白くない」と言われてる時点でお察しである)
また、今回の罪人達は騙した被害者達をいずれ口封じの為に殺すつもりだった為、万が一再生数を稼げたとしても、例の如く「クソ野郎との約束なんて守るわけねぇだろ」と約束を反故にされ、結局殺されていたと思われる。
今回の罪人達の所業には伊集院も余程腹が立ったのか、いつもの拷問開始前の「流川」呼びが、今回はドスの効いた迫力のあるものとなっている。
金子と成田のどっちがどっちか並に瑣末な事だが煽り運転をした方が加瀬、守若がノリで惨殺しようとした方が水元である。
なお、前の回で麻木がまだ死んでおらず生き地獄を味わっているため、今回の回で事務所に拷問部屋が2つ以上あることが判明した。
ちなみに、この回が2周年記念の回である(運営にその意図があったか否かは怪しいが)。
今回から新しくエンドカードが用意されており、伊集院、流川、伍代、エマ、利平はもちろん、利平の同業者の蓮見紀次や乙無慎太郎、ソフィア回以降から全く加担していない氷室や杭打ち回から一切の登場のないハッカーもメンバーとして入っている。
なお、このこともあってか「今回の依頼者に対する動画をハッカーが削除に協力すべき」という声もある。
ちなみに守若と伊集院が頭を互いにぶつけるシーンのメイキングが松本宇豆氏から投稿されている。
尚、この話に登場する婚約者の顔を天王寺組の戸狩玄弥の身体に貼り付けた「鋼鉄の俊哉」なるネタが存在する。詳しくはその婚約者の項目を参照。
関連タグ
伊集院茂夫による炭火責め:1周年記念回かつ50回目。その為か伊集院がいつも以上に大暴れしている。
伊集院茂夫による餅つき機:佐古が登場した回であり、こちらでも伊集院に睨まれて失禁している。
伊集院茂夫による引きずり回し:守若が再び伊集院と共闘する話を描いた今作の続編にあたる回。
乙無慎太郎「伊集院殿…あの子怯えてました いじめないで下さいね」