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伊集院茂夫による猛獣刑(ムベンガ)

しょうがいしゃをれっとうとのたまうれっとうしゅをにくしょくぎょのえじきにする

漫画系YouTubeチャンネル『ヒューマンバグ大学』の伊集院茂夫シリーズに登場する拷問の一つ
目次 [非表示]

『ハンデの中で懸命に生きる人を見下し、身勝手な思想でその命を奪う』

「外道が……この日本に不用なのは貴様らの方だろうが。一片の肉片も残さず、この世から完全に消す」

「その醜悪な獣心に相応しい場所へ、この伊集院が、送り込んでやろう」

永瀬目ェ見えてますかぁ? 目薬代わりのガスバーナー!

亘清女に、ましてや怪我人に手ぇ上げる奴は、男じゃねぇ! そんな奴が国を変えられるかぁ!!


外道の脚は無い方がいい

一緒に来いよ。テメェが積み重ねた罪は重すぎる

汚い寝顔を晒すな、下衆め

ほざいたなコノ野郎。弱肉強食がどれだけ残酷か思い知らせてやる。流川ぁ

で、犠牲になった罪なき人達に申し訳ないと思わんのか?

佐郷「思わないィィ! 今の日本の凋落は弱き人間が生んだのだ! 昔は米国も恐れるアジア最大の経済大国だったのだァァァ!」

あぁ、そう。ところで、この拷問はこんな程度ではないぞ

何故この私が、劣等な貴様を助ける必要がある?

佐郷「お、俺が、劣等だと!?」

そうだ。今まで貴様が虐げてきた人達に比べれば、人間的に遥かに劣った存在だ

確かに彼らは身体が不自由かもしれん。だが、ハンデがあるからこそ、自分の出来る事を研鑽し、生き辛さを知っているからこそ、人に優しく出来る

貴様が掲げる弱肉強食など、所詮は獣の原理…… 人の真価は、弱者に手を差し伸べる事にある。全ての救済制度は、先人が作り上げた叡智なんだよ

後な、彼らに比べれば……五体満足だろうが、性根の腐り切った貴様は、人として完全に劣っている

劣等種などこの世に存在しねぇがな、もし居るとするならば、他人を劣等種などと言う奴だ

発言の責任は取って貰う。国が強くなる為に、魚のクソになれ

対象編集

リハビリ施設の宮下診療所に構成員と共に襲撃し依頼者の息子である正人をはじめとした診療所に居た患者や医者を皆殺しにした、極右テロリスト集団「護国蒼天会」のボス「佐郷」に執行。

概要編集

対象を有刺鉄線で拘束して腹と足を締め上げた状態で体を吊り上げ(これは過去に行った瓢箪締めを応用したものと思われる)、有刺鉄線から流れた血をプールの中に落とす。そして血に引き寄せられて水面に現れた「ムベンガ」に捕食させるというもの。

ムベンガはアフリカに生息する最大2mもの巨体を誇る、ピラニアの比ではないほど獰猛な淡水魚。スイッチによって吊り上げられた罪人を操作することでじわじわとムベンガにその身体を食い荒らさせた。

経過編集

依頼者の葛城は息子の正人が小さい時に夫を交通事故で亡くして以来、正人と二人で暮らしていた。正人は高校時代に遭った交通事故で足が不自由になったが素直で親孝行な人間に成長しこの春社会人になっていた。

一方、裕福な家庭の御曹司として育った佐郷は中学時代に弱肉強食思想に取り憑かれたことで生来傲慢だった人格がさらに歪み、高校時代には足が不自由だった同級生一人を殺害する事件を起こした。事を大きくしたくない学校側の隠ぺいによって表向きには事故として処理され法の裁きを逃れたことで佐郷は自らの歪んだ思想と野心をさらに肥大させ卒業後、同志を集め親の金で「護国蒼天会」という極右団体を結成。日本を再びバブル景気に沸いた昭和末期~平成初期のような経済超大国へと返り咲かせる為、優生保護法を手本にした弱肉強食をモットーに天下取りの野望を抱いた。

護国蒼天会の実態は冷酷無比のならず者集団、ゴロツキでしかなく、自分達の歪んだ優性思想を他者に押し付けて障害者に対する無法な弾圧や粛清を繰り返し、その一環として宮下診療所を襲撃した。昼のニュースでこれを知った葛城は正人を救うために診療所に向かうが正人は佐郷に撃たれて死んでおり、葛城も大火傷を負った。

一命を取り留めた葛城は持ち前のPCスキルを用いてダークウェブを探索し、正人たちを殺害したのは護国蒼天会の仕業と断定。護国蒼天会を探る途中、会の構成員に襲撃されたが天羽組永瀬光一工藤亘清に救出される。

そして葛城は永瀬や亘清と共に伍代千隼に会い、伍代に伊集院茂夫を紹介されて伊集院の事務所に赴いて息子の敵討ちを依頼した。

伍代の手引きで護国蒼天会の政治資金獲得パーティーに潜入した伊集院と流川隆雄は、佐郷の挨拶が終了するや否や行動を起こした。まず、流川が発煙筒をばら撒いて煙幕を形成し、佐郷を守る為に展開していたボディガード達を伊集院が両脚カットして無力化、そしてそのまま佐郷を締め落として捕縛した。

拷問室に叩き込まれた佐郷を流川がブラックジャックで殴り起こすと、その途端に佐郷は聞く価値など微塵も無い戯言を喚き散らし始めた。なので伊集院は佐郷の声帯に親指を突き入れて黙らせ、罪の意識を問うた。しかし、愛国者気取りの腐れ差別主義者でしかない佐郷は「日本を弱体化させた寄生虫でしかない劣等種どもに生きる資格などない」とほざくばかり。キレた伊集院と流川は、容赦無く拷問にかけた。

ムベンガに両脚を完全に食い尽くされた佐郷は命乞いをするが、伊集院は「何故貴様のような劣等な奴を助けねばならん?」と突っぱねた後、「他者を劣等種と蔑む者こそ劣等種」という、この上ないド正論を佐郷に叩き付け、拷問を続行。数時間後、佐郷はムベンガに全身を食い荒らされてくたばった

また佐郷の死後、護国蒼天会は天羽組からシマ荒らし認定され(今回襲撃された宮下診療所が空龍街にあった為)、永瀬と須永陽咲也のコンビに襲撃されて全滅した


モデル編集

作中で言及された優生保護法による痛ましい事件の数々に加え、犯行動機から2016年7月に神奈川県内の障害者施設にて元職員の男が殺戮を行った「相模原障害者施設殺傷事件」や、2021年12月に大阪の雑居ビル内にある精神科クリニックに火を放ち、医師や受診者を大量に焼死させた「北新地ビル放火殺人事件」がモデルと思われる。

これは先述した相模原障害者施設殺傷事件の容疑者にも言える事だが、優性思想を掲げて「劣等」と看做した相手への悪逆非道な蛮行を行なったことや天下取りへの野望を抱いていた点は、ドイツ第三帝国総統だったアドルフ・ヒトラーや彼が率いたナチスにも通じる部分がある(現に、ナチスは障害者を一斉排除する『T4作戦』を計画していた)。

余談編集

護国蒼天会について編集

今回登場した「護国蒼天会」は極右テロリストと半グレ双方の性質を併せ持つ極悪集団。伊集院シリーズに登場する組織の中では蛇咬と共に歴代最悪レベルと思われる。ちなみに視聴者から佐郷の風貌は戒炎No.3である緋田功哲郎に似ているとか何とか言われているが、緋田は仁義外れな面こそあるが佐郷のようにとことんまで性根が腐り切った下衆ではない。


多忙を極める天羽組編集

今回は永瀬と亘清が拷問ソムリエシリーズに初登場したのだが、当時亘清は羽王戦争において速水泰輝野田一小林幸真と共に天羽組の事務所の護衛をしていたはずなのになぜか組の重要任務をすっぽ抜かしてシマ荒らしの粛清を行っていたという矛盾点が発生している。時系列からして、最短で若頭(当時)の阿久津敏朗の葬儀回の最中の出来事とも見て取れる。

ただ、ヒューマンバグ大学の世界は治安が非常に悪く、戦争中でも半グレ組織などがシマに危害を加えることがあるので今回もその類いだと思われる。

今回、伊集院シリーズ4度目の登場となった須永だが、終盤の一コマのみの登場で苦手にしている伊集院との絡みも一切ないという珍しい展開になっている(永瀬も亘清も伊集院との絡みは今回はなかった模様)。ちなみに天羽組は以前、太田黒率いる極左テロ組織をシマ荒らしとして壊滅させた事がある。


ムベンガの提供者登場フラグ?編集

本編ではムベンガは1メートルは越していたと思うが、わざわざアフリカへ買い付けに行ったとは考えにくい為、おそらく伊集院は水族館を経営している人物のツテを借りて館内で一番大きいムベンガを借りたと思われる(ムベンガの食いつきぶりを見る限り、提供先の人物は伊集院の頼みでワザと餌をあげていなかったのかもしれない……)。また別の回では冒頭でピラニアで処刑していたことやカンディルを使ったこともあった為、蟲屋の利平乙無慎太郎の様な危険魚のプロがいると思われる。

関連項目編集

伊集院の拷問纏め 伊集院茂夫

人種差別 極右 選民思想 テロリスト 半グレ

ゴライアス・タイガーフィッシュ 腐れ外道


トリプル焼却滅菌股裂→ムベンガ→液体窒素の足湯


伊集院茂夫による餅つき機:伊集院に処刑された罪人が、今回の罪人と同じく差別主義者な上、今回の罪人以上に無軌道かつ(ある意味では)より醜悪な悪党。


堂馬利信大鳥:傲岸不遜で冷酷非情な性格、愛国者を気取る選民思想の持ち主であることなど佐郷との共通点が多い極悪非道な政治家たち。両者共に佐郷と同じく伊集院の手で塗炭の苦しみを味わされた挙句に惨殺された。


伊集院茂夫と流川流雄による腕ゼリーと麝香牛金的刑:この時の罪人の佐郷利男と護国蒼天会の佐郷は同姓かつ性格などが類似しており視聴者からは血縁関係を疑われている。


伊集院茂夫による人間レトルト食品の刑:こちらも「相模原障害者施設殺傷事件」がモデルの一つになっていると思われる。またこちらの悪党も餅つき刑と同じく佐郷以上に醜悪な思想の持ち主。


太田黒:こちらは極左テロ組織のリーダー。佐郷とはまた違った意味で手段を選ばない面があり、佐郷と同じく率いていた団体が天羽組に滅ぼされた共通点がある。とは言え人間としては佐郷とは比べ物にならないほど崇高で、まさに革命の戦士とも言える人物であり最後まで自らの思想信条を貫き殉じた。


城戸丈一郎浅倉潤:佐郷のような腐れ差別主義者共に虐げられた天王寺組城戸派の面々。ただし城戸は父親、浅倉は城戸から精一杯の愛情を受けたため救いようのない外道に落ちなかった。


戸狩玄弥室屋柊斗:こちらは出身地や身体的特徴で差別を受けた天王寺組戸狩派の面々。ただし戸狩は大嶽徳史、室屋は戸狩との出会いで人生を変えることが出来た。


小湊圭一野島翔龍本雅幸:佐郷から見れば粛清対象な人物。小湊は生まれつきの身体障害(厳密には奇形)、野島と龍本は組織間抗争の果てに障害を負った。また小湊も城戸らと同じく差別主義者たちに虐げられた過去がある。


エルペタス:株式会社モーリーエルペタス戦争を繰り広げている殺し屋組織。「日本を再び強くする」という理念こそ同じだがカタギへの対応など蒼天会とは真逆。ただし、高齢者へのテロ行為に手を染めていた元構成員の時透柚貴のように、愛国心が暴走して佐郷と大差ないレベルの外道に堕ちてしまう者も稀に出現してしまう模様。

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