「テメェら、敵対組織の奴か!?なら殺す!」
概要
海堂がリーダーを務める半グレ組織「空龍ファイナルズ」の構成員でおそらく副将格だと思われる。
「ムカついた」という理由や名前を知ってるという理由で発砲することから裏社会では「狂犬長野」と呼ばれている狂人。
人物
容姿
金髪に染めたと思われるツーブロックの髪型で、くすんだ茶色のジャケットを着用している。
ズボンは弾丸の鉛色を思わせる浅い藍色である。
性格
些細なことですぐに銃を発泡する極めて凶暴な人物で、前述の通り狂犬と呼ばれている。彼もやはりなどヒューバグの悪役半グレの例に漏れず、極道を「時代遅れ」と評して軽蔑している。
また意外にもお祭り好きという陽気な一面もあり、雇い主の村雨慎太郎が自宅でパーティーを開くと提案した時には笑顔で快諾している。
能力
彼の武器は超人的な早打ちであり、モブ敵程度が相手ならば一瞬のうちに3発も撃てる実力を誇る。彼が上述のような性格でも裏社会で名を売って生き延びて来たのは、この早撃ちで喧嘩相手を一瞬で制圧してきたことが大きいため。
しかし、それに特化した代償か、発砲する切っ掛けが怒りに任せて…という状況が多いことも相俟って精度は大したことがなく、作中の超人たちには全く通用しなかった。また拷問時には金属バットを使う。
活躍
初登場回。伊集院に自分が狙われていることを察知した村雨慎太郎が金と利権で彼を雇い、護衛として配下に置いた。
ある夜、村雨の提案により彼は村雨の愛人の自宅で催される総勢4名のパーティーに招待された。この話に乗った長野は村雨について行くが、途中で伊集院に遭遇。彼からは「長野さん、拳銃の腕が素晴らしいそうですね」と(リップサービスで)評価を受けたが、これを挑発だと受け取った長野は冒頭の啖呵を切りながら銃を抜いた。
しかし伊集院がさらに圧倒的速さで銃を抜き、眉間に銃口を突きつけられてしまう。その瞬間の伊集院の冷酷な視線を感じた長野は死を覚悟したが、伊集院の温情で命までは奪われなかった。
しかし直後、「次に拳銃を撃ったら絶対に見つけて脳味噌ブチ撒けるぞ」という強い口調の脅しを受け、骨の髄までビビらされ敗北した。
再登場にして最後の登場回。初登場時に名前が明かされず不明だった彼の所属組織は「空龍ファイナルズ」だったことが判明した。
伊集院に敗北し逃走した長野だが、その後も悪事から足を洗う気は毛頭なく、天羽組お抱えの風俗店のオーナーである倉田重信を拉致して拷問し店の利権を乗っ取った挙句、倉田を殺害する暴挙に出た。
このことで天羽組に目をつけられてしまい(証拠が揃わなかった事に加え、警察も動けなかった)アジトにカチコミを仕掛けられ小峠や野田一と対峙する事となる。
彼は伊集院に負けた事が裏社会に知れ渡っており、小峠から「今は伊集院の旦那に泣かされた負け犬」と挑発されたことで一気に頭に血が上り、封印していたはずの拳銃を取り出し二人を目掛けて発砲する。しかし長らく使っていなかった上に冷静さも欠いた状態で撃った弾が当たるはずもなく、3発の弾丸を全て回避されてしまう。
直後、野田は長野のこめかみに自身が発明したアイスピックに見せかけた爆弾の「アイスピックアドバンス」を突き刺す。それだけで致命傷だったが、追い討ちで数秒後にアイスピックアドバンスが大爆発。彼は頭が原型を留めないほど無残な姿となって死亡。奇しくも伊集院に脅された通り「拳銃を撃ったがために脳味噌をブチ撒ける」顛末となった。
なお、リーダーである海堂もこの後小峠に殺害され、ファイナルズは滅亡した。
「テメェ!俺の前でその名前を出すんじゃねぇぇ!!」
「逆らったら撃っちゃうぞぉ」
「随分と派手にやってくれるじゃねえか、時代遅れのヤクザがよぉ!」
「むかついたからバンバラバンバンバーン!」
「俺の前で奴の名を言うんじゃねえ!ブッ殺ぉぉぉぉすっ!!」
「舐めるのもいい加減にしやがれ!死ねええええ!!」
余談
ヒューバグファンならご存知の通り、伊集院は後に登場した瓜生龍臣と共にバグ大二強と称される実力者で無敵の戦闘力を誇る。故に「伊集院が相手なら負けたって恥ずかしくないのではないか?」という疑問が一部のファンから出ていたが、これに対して長野を演じたヤシロ氏が「裏の界隈で伊集院を知らない上に手出ししたことで、信用がなくなった」とX(旧Twitter)上で回答している。
関連項目
森川、成田、日村 - 彼とだいたい実力が同じと思われる銃使いの半グレたち。成田と日村は伊集院に直接拷問されて死亡。
間宮恭平 - 羅威刃の幹部。上位互換だが彼も命中率の低さに定評がある。
上堂新一 - 戒炎の幹部。長野や真宮のさらなる上位互換。ここに挙がったメンバーで唯一近接戦闘用のナイフも使い、銃無しでも十分強い。
タンタン - 裏神の幹部。長野や真宮や上堂のさらなる上位互換。
山田康生 - CODE-EL銀田グループの中位ランカーの殺し屋。長野や真宮や上堂やタンタンのさらなる上位互換。
久我虎徹 - 京極組の構成員。同じく伊集院と対峙して敗北した人物。長野と違い外道ではない上に心が折れ無かった。のち彼と再戦を果たしており(勿論やられたが)伊集院自身も久我を評価している。
羽柴和成、如月、秋元詩郎 - 前者二人は愛天雄のツートップ、後者は羅威刃の現副将。三人とも伊集院シリーズ初登場時に長野と同じく外道の護衛をして伊集院と対戦し敗北している。ただし伊集院から評価されている点など長野とは異なっている。
白武利光、金子と成田(ガソリン兄弟) - 3人とも京極組仁義外れの構成員。長野と同じく、伊集院に敗北している。伊集院回では断罪対象と関わっており、断罪対象を捕縛しに来た伊集院を襲ったが、返り討ちに遭っている。その後、懲りずに悪事を働いた結果、別のシリーズの人物(白武は永瀬光一、金子と成田は瓜生)に抹殺される展開も長野と共通している。