概要
初登場は『明日郎前科アリ』。明治元年生まれの16歳。
文明開化の申し子を名乗る洋装の少年で、アメリカへの密航失敗により小菅集治監(刑務所)に3か月拘置されていた。身寄りが無かったため、同時に出所した悪太郎(メイン画像中央)と行動を共にすることとなる。
塚山商会の由太郎とは逮捕前に知り合っており、アメリカ行きの夢を語っていた。
実は外国人との混血で、地毛は金髪。刑務所にいた頃は人目を引かないように黒く染めていたが、賊長と悪太郎の戦闘の際に油を浴びて染墨が落ち、ハーフであることが発覚する。「娼婦が横浜の異人との間に作った子」と賊長は推察しているが信憑性は不明。
その外見故に差別を受けていたため、日本から「逃げ出す」ために渡米の夢を抱いていた。
賊長が緋村剣心により倒されると、由太郎の斡旋で悪太郎共々神谷道場に入門する。その際、悪太郎に「明日郎」の名を与えた。
『北海道編』では明日郎と共に北海道に向かう。
初日に剣心の正体を知って脱走した久保田旭(メイン画像左)を説得し、自分たちの人生を自分たちで掴み取るという夢を抱く。
アの三馬鹿の中では最弱で、知識と猿知恵はあるが底が浅い。また可愛い女の子に目がないという一面も。
自らの出自故に、「人として生きるチャンスがあるのに獣として生きようとする」ことをわがことのように悲しむ。明日郎や旭を放っておけなかったのもそれが一因である。そのため、剣心のように自己犠牲・自罰的な生き方には反感を抱いており、他2人共々「自分の人生は自分のもの」というスタンスを貫くこととなる。
やり方は否定的だが武田観柳のスタンスには共感を置いているためか何故か彼に気に入られている。
余談
外見は由太郎の際筆版がモデル。作者曰く、キャラクターイメージとしては『北海道編』の3年前が舞台の『GUN・BLAZE・WEST』に登場する読書家の投げ縄使いウィル・ジョンストンが近い。