概要
米粉やきな粉を原料とした生地を用いた京都の和菓子である。京都土産の定番となっている。
江戸時代中期には既に作られていたとされているが、正確な時期についてははっきりせず、メーカーの宣伝表記等をめぐって争いがある。
もともと生地を焼き上げた焼き菓子だが、焼かずに蒸した状態の「生八ツ橋」が戦後考案され、現在はこちらがよく知られている。
生八ツ橋の場合、二つ折りにして餡を折り込んだものもあり、土産物としてはこちらが有名かつ主流であろう。
八ツ橋(堅焼き八ツ橋) | 生八ツ橋(餡入り) |
---|---|
由来
形状と名前の由来には諸説あり、企業によって採っている説が異なる。
形状
箏(琴)の形を模したものであるとする説と、川にかかる橋の形であるとする説がある。
名前
箏曲の祖である八橋検校からとする説と、『伊勢物語』第九段の舞台三河国八橋からとする説がある。
余談
ニッキの独特の風味から賛否が分かれる味となっており、否定派からはガッカリ名物と見做されることもある。
表記ゆれ
関連タグ
舞妓まどか:聖護院八ツ橋総本店がパッケージに起用。
花札:五月の種札が「菖蒲に八橋」。和菓子ではなく橋で、『伊勢物語』に由来するものと思われる。
九十九八橋:東方Projectのキャラクター。八橋検校が名の由来と思われ、和菓子と直接の関係はないが、名前と由来の繋がりからしばしばネタにされる。