曖昧さ回避
- 料理やお菓子の詰め物(フィリング)のこと。「餡」とは本来、この意味であるが、2.及び3.の用法を派生させた。
- 菓子などに使う甘いペースト。特に小豆餡を指して「あんこ」と呼ぶ。
- 塩味などが付いた澱粉質の透明でどろりとした物体。餡掛け料理に使われる。
本記事では、1.2.3.の各要素を説明する。
1.詰め物としての餡
餃子・春巻き・肉まん・おやきなどの生地の中にくるむ具材。主に挽肉や野菜を用いる。洋風に言えばフィリング。料理に使われるものは、たいていは塩味・醤油味などの塩気のある餡であるが、小豆餡などの甘い餡を用いる場合は2.と意味が重なる。
2.和菓子の餡
代表的なものは小豆で作った餡で、単に「餡」と言った場合小豆餡を指すことも多い。
このほかの素材としては以下のものが代表的である。ゴマのほかはでんぷんをたくさん含むのが特徴である。
・白いんげん(手芒豆〔てぼまめ〕) - 白餡の材料。
・栗
・カボチャ
・ゴマ
餅や饅頭などの中に包んだり、外側に付けたり掛けたりして供する。
小豆の餡については、見た目と食感によって、滑らかに濾したこしあんと、豆の形を残したつぶあんが存在する。
3.餡掛けの餡
料理の上に掛ける、片栗粉などの澱粉でとろみをつけた汁。葛餡。あんかけチャーハンやあんかけ焼きそば、蟹玉、天津飯などの中華料理の技法として知られるが、あんかけ蕎麦など日本料理でも使われる技法である。→あんかけ
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