汁粉
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しるこ
「汁粉餅」の略。小豆あんを水でのばし、砂糖を加えて煮、餅や白玉を入れた甘い食品。
「汁粉餅」の略。
小豆あんを水でのばし砂糖を加えて煮、餅や白玉を入れた食べ物。口直しにシソの実の塩漬けなどを添えて供される。
こしあんのものと、つぶあん(つぶしあん)のものがあり、こしあんのものを「御膳汁粉」と呼び、江戸ではこれが本格本寸法の汁粉であるとして広く好まれた。一方で、関西などではぜんざいと呼んでいるつぶあんやつぶしあんのものは「田舎汁粉(ぜんざい)」と呼び今ひとつ好まれていなかったが、これは寒冷地の小豆は皮が固くなってしまい、つぶあん自体が好まれなかったためである。こしあんに砂糖煮の小豆を加えたものを「小倉汁粉」と呼ぶ。
こしあんに最中を詰めて、それを湯で溶かして食べる懐中汁粉というのもあり、いわばインスタントフードのはしりでもある。このように温かい状態で食べるのが一般的だが、冷やしたり氷を入れたりして、冷やし汁粉、氷汁粉にすることもある。
芥川龍之介はこの汁粉が好物で、雑感を述べた短編小説もある。それによれば、明治~大正にかけての近世、東京界隈には百ほどの汁粉屋(甘味処)があったというが、関東大震災と近代化を機に姿を消していき、カフェー(喫茶店)が増えたらしい。
また、餅などの入らない、缶や紙パックに入った飲料も市販されている。特に関西では汁粉といえばサンガリアなどが提供している飲み物のイメージが強く、ぜんざいと比較して汁粉自体がそこまでメジャーな甘味ではない。それどころか、いわゆる江戸の御膳汁粉でさえもこしあんぜんざいと呼ぶことがある。また、白玉団子を用いることは少なく、だいたい白餅を使う。
一見すると汁粉のようなビジュアルの韓国料理「パッカルグクス」は見た目に反し甘くはないので衝撃を受ける日本人が多いのだとか。
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