まずは注意事項
実際に製造すると大変危険な上に、重大な犯罪になるので絶対まねしてはいけない。
というか爆薬の製造自体、素人が行うと合成した瞬間に爆発するのがオチなので絶対やらないように。
おもちゃに用いられている黒色火薬ですら、間違った扱いをしただけで指が吹っ飛んだ人も居るくらいだし、トリニトロトルエン(TNT)や可塑性爆薬のように爆薬そのものが人体に対する化学的毒性を持っていることもあるので・・・。
概要
電子回路によるタイマーや時計の針に電気接点を構成させたもの、時計のタイマー機能の流用、時間のかかる化学反応、線香のように燃焼に時間のかかるものなどを時限装置として使い、所定の時間になると爆薬に起爆する仕掛けの爆弾。
時限装置といっても非常に気の長いものもあり、年単位での時間経過後に起爆するものもある。
最近は携帯電話等を使い、時間経過以外に遠隔操作で爆発も出来るようにしているものもある。
創作物では……
よくあるトラップ
解体を防ぐためにブービートラップが仕掛けてあり、下手に近づいただけで爆発したり、間違えた手順を踏むと爆発したり、解体を行おうとした者が別の被害を受けたりする。
現実でも解除を難しくする為にトラップが仕掛けられているということはあり、解体の際には細心の注意を要する。
緊張感を出すという目的からか、解体に成功するのは爆破寸前であることが多い。
鉄板ネタ
解体作業の締めに必ずと言っていいほど、赤と青のコードによる二択を迫られる。フィクションで時限爆弾解体のネタが出るとほぼ90%近い確率で出る鉄板シチュエーション。
初出はアメリカ映画ジャガーノート。
このネタが出た場合は、ほぼ生存フラグでもある。
なお、「どうしてどちらか片方を切れば解除できるようになっているのか?」というと、ジャガーノートでは犯人の目的は「時限爆弾による脅迫」であり、金が支払われたら解除方法を教える予定だったからである。
近年ではそんなことは無視されて、とりあえず時限爆弾が出ると赤と青のコードとなることが多いが、ちゃんと初出時は意味のある設定だったのである。
更にここから派生して、三本目の隠されたコードがあったり、両方同時に切る必要があったり(短絡を考えずに一緒に切る、もしくは別々の工具で切る)、
ギャグ作品にて、正しい方を切って解体に成功したものの、その後の一悶着で切ってはいけない方をうっかり切って爆発といったオチもある。
コメディ映画にありがちなオチ
電源がコンセントから引いてあって、「もう駄目だ!逃げろ!」と逃げる際に足を引っ掛けて電源コードが抜けてしまい、爆弾の機能停止。
宇宙物のコメディ映画にあるオチ
カウントダウンの数字をわざと飛ばして、ツッコミが来ると「今のは冗談よ♡」とアナウンス、その後再びカウントダウンして爆発。
キチガイなオチ
時限装置は仕掛けてあっても簡単に持ち出せたり、ばれた時の起爆機能がない。
黒幕がよくやるヘマ
キャンセル機能つき時限爆弾を仕掛けるも主人公の活躍によってその場に取り残され、急いで解除コードを入力しようとするものの解除コードを間違えて(または間に合わず)爆発。それもビルや都市、惑星が爆発するほどの破壊力の爆弾。
超科学的な結末
時限爆弾の爆発直前に逃走する敵の乗り物へ転送。
サンダーバード(SF人形劇)の場合
腕輪型時限爆弾をサンダーバード1号が海まで運んでいってボルガ式解決法で処分。
謎のピラミッド(実際はZ団のアジト)内の銃撃戦で可燃性の特殊高性能天然ガスがアジト内に大量に漏れ始め、図らずも時限爆弾が仕掛けられた状況と同じ時限爆発が起こる状況になる。サンダーバード1号と2号が避難した少し後にピラミッドごと大爆発。
FF5の場合
がんばれゴエモンシリーズの場合
空中を移動する城に、城から出るまで爆発しない不思議な時限爆弾を、仮面ライダーのパロディとしか思えない人物がゴエモン達を城の牢屋から救助するとともにセットしていったり、
城を攻略された敵幹部等が城の自爆装置を発動→ゴエモンインパクトに乗って脱出→そのまま巨大ロボット戦といった、お決まりの流れに沿ったものがある。
エルフェンリートの場合
作中に登場するディクロニウス(女性型ミュータント)の少女の中で、性格と能力から一番危険なディクロニウスであるマリコの体内に埋め込まれており、携帯電話に埋め込まれた制御装置から認証コードを30分毎に入力しないと爆発する仕掛け。
ルーシーと対峙したときに、制御装置を拾った隙を突かれルーシーに両脚をぶった切られ、劣勢になる。そして拾った制御装置も破壊されて、認証コードが入力できない状態になる。その後、認証コードの制限時間を超えたため爆発。マリコは死亡する。
ガンヘッドの場合
作中の最後のほう、人類に敵対する存在である大型コンピュータ「カイロン5」が敗北後、自爆をするべくカウントダウンを始め、更にカイロン5の暴走によりカウントダウンが早くなってしまう。そのままではブルックリン達が爆発に巻き込まれるため、ガンヘッド(AI搭載戦車型ロボット)がカイロン5に体当たりして装置の可動を抑えてカウントダウンを遅くする。ブルックリン達が脱出した後にカウントが0になり爆発。爆発後にガンヘッドがブルックリン達に作戦成功の旨を伝えるメッセージを電送している。
魂斗羅スピリッツの場合
3面ボスであるビッグファズの攻撃のひとつ。プレイヤーのいる位置の周辺に複数の時限爆弾を飛ばしてくる。3カウント(実質1.5~2秒位)後に爆発(というより爆炎を噴く)するため、カウントダウン終了までの間に反対側へ逃げないと爆風(爆炎)に巻き込まれ1ミスになってしまう。ちなみに、この間ビッグファズは壁を閉めて隠れている。
メトロイドシリーズの場合
ラスボスを倒した直後に自爆装置が作動し、制限時間以内に出口又は宇宙船へ向かうミッションが開始される。
時間内に到着したらゲームクリアだが、脱出に失敗するとそのままゲームオーバーになってしまう為、最後まで油断は禁物。
派生語として
現在は調子がいいが、時間をおいて発生する可能性のある不調を時限爆弾と呼ぶことがある。単に爆弾とも。
特にスポーツ選手の故障についてよく言われる。
例:あの選手は膝に(時限)爆弾を抱えている
関連タグ
裸の銃を持つ男(米コメディ映画)
逃走中:かつて派生ゲームとして登場していた「解除中」がこれをモチーフにしている。
目覚まし時計:時限爆弾の材料にされたり、切るコードを選ぶネタをアラームの解除方法にしたり