「玉田もバカなやつだ…この中身を見なきゃ殺されずにすんだものを…」
CV:永井一郎
概要
米花図書館の館長。57歳。
一見すると穏やかな風貌だが、本性は、偽装した本の中に大量の麻薬を隠して売り捌き、麻薬の存在を偶然知った職員の玉田和男を口封じのために殴打して失神させ首を絞め殺害した極悪人。さらには、こっそりと真相を聞いていた少年探偵団にも鉄パイプで襲い掛かった。その後も探偵団を追い詰めていくが、本棚のドミノ倒し作戦に引っ掛かりあえなく御用となった。
ちなみに少年探偵団が図書館内を探索中、歩美の靴紐がほどけて一瞬だけ1人になった隙を見て背後から首を絞めようとしたが、すぐにコナンが呼びかけてきて回避された。(もしコナンが呼びに来るのが少しでも遅れてたら彼女は命を奪われていた可能性が高い)
フルネームは津川秀治。図書館の館長という役職から津川館長と呼ばれることが多い。
正体が発覚した後の顔芸と永井一郎の怪演から絶大な人気を得ているキャラクターで、見た目からは想像のつかない凶行と言動で読者にトラウマを与えた犯人である。アニメ版に至っては上記に加え、ホラーな効果音や目が赤く光る演出までついた。
コナンの中でも「トラウマ回」や「一番怖かった犯人」など語り草になっており、検索してはいけない言葉としても有名な一方で、ストーリーや本人自身のインパクトの強さからネタにされていることも多い。凄まじいほどのトラウマブレイカーである。
2014年3月にはHDリマスターで再放送されており、永井氏の急逝から二ヶ月後の時期でもあった。
公式スピンオフ作品『犯人の犯沢さん』では、双子の兄の秀太郎が登場。図書館の発展を心から願う優しい人物なのだが、言動がいちいち弟と瓜二つという強烈なインパクトの持ち主。
そして2024年4月、作品の新作LINEスタンプが登場。
その中になんと津川館長がラインナップされてしまった。
同スタンプではレギュラーメンバーに加え劇場版「100万ドルの五稜星」の登場キャラである服部平次や遠山和葉、怪盗キッドに大岡紅葉、伊織無我、沖田総司がメインとして収録されている中、明らかに異質な津川館長の存在はファンの間でも大きな話題を呼んだ。
ちなみに原作30周年記念で開催された「名探偵コナン展」では津川館長はステッカーとしてグッズ化されており、こちらは暗闇で光る蓄光仕様となっている。どうしてこうなった。
こちらも当然大きな反響を呼び、ほとんどのグッズが完売することの多い本展の例に漏れず各会場で完売が多発した。
このように、原作の事件で1回きりの登場、しかも後に触れられることが全く無いキャラなのにも関わらずファン、そして公式からも絶大な支持を得ている。
名探偵コナンという作品の中で「一番出世したモブキャラ」をこの人とするなら「一番愛されているモブキャラ」はこの津川館長で間違いないだろう。
余談
別のアニメの話になるがこの回、2014年に亡くなった永井氏に代わり現サザエさんの磯野波平役を演じている茶風林氏も目暮警部で出演しており、新旧波平共演回でもあったりする。
また、永井氏は同作品で鈴木次郎吉の声も担当していた。没後は富田耕生→佐藤正治となっている。
関連項目
名探偵コナン 津川秀治 少年探偵団 図書館殺人事件 みんなのトラウマ 名探偵コナンの犯人 極悪人 外道 卑劣漢 狂人 愛すべき外道 ネタキャラ 検索してはいけない言葉
如月峰水:『天国へのカウントダウン』で永井氏が演じたゲストキャラクター。如月のキャラクター原案は原作者の青山剛昌氏が担当しており、キャスティングも青山氏の推薦である。
歌島リゾート殺人事件:津川館長のような殺人犯が登場する金田一では珍しい事件。