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金田一少年の事件簿外伝犯人たちの事件簿

きんだいちしょうねんのじけんぼがいでんはんにんたちのじけんぼ

金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿がイラスト付きでわかる! 金田一少年の事件簿のスピンオフ作品。
目次[非表示]

「皆の前でトリックの粗を言うのやめて…!!」(オペラ座館殺人事件の犯人)
「先に金田一殺せばいいんじゃない?」(雪夜叉伝説殺人事件の犯人)
「追いつかん……ッ!!トリックに肉体が追いつかん…ッ!!」(金田一少年の殺人の犯人)
「Good Luck!!犯人諸君!!」(魔術列車殺人事件の犯人)
「ジェットコースター…!! 征丸ジェットコースター…!!」(飛騨からくり屋敷殺人事件の犯人)

概要

漫画アプリ「マガジンポケット」で配信された「金田一少年の事件簿」のスピンオフ作品。
原作は天樹征丸金成陽三郎さとうふみやで作画は船津紳平が担当。
金田一視点ではなく歴代の犯人達の視点で描かれており、彼等の心情を中心にトリックや犯行を実行する苦労、謎を解かれる焦燥(と)を中心に描かれ、ギャグ作品かつシュールな作風が特徴。余談だが、原作において『殺人レストラン』『女医の奇妙な企み』『速水玲香と招かれざる客』など、倒叙もので犯人視点でギャグ風に描かれた作品がある。

当然ながら本編未読の読者にはネタバレの嵐である。
推理物なのに。
如何に「金田一」の連載開始が20年以上昔の作品で大人気作品(既読者が多い)とは言え、犯人の正体(いわば本作の主人公であるため表紙にデカデカと載っている)は勿論、トリックから何からネタバレだらけであり、さらに本作の焦点は犯人(共犯の場合はその全員)の行動と心境、トリックの為の労苦が中心であり、トリックや話の流れや大筋そのものは既読者向けにダイジェストで省略され、内容を知らないとピンと来ない部分も多い。そういう部分も含め、本編を読んだ後での読書をお勧めしたい。

第6シーズンで遂にFile編のシナリオをすべて消化(※後述)してしまったため、第7シーズンからはCase編としてリニューアルした(タイトルカウントもリセットされている)。

ストーリー展開

本作においては1エピソードは「金田一」本編よりも短い、3~4話1組の形式をとっている。

話の流れは、犯人が被害者を殺害に至る動機や流れが(簡潔に)語られるところから始まる。
そして決起した犯人のトリックの準備から工作と実行と言う原作では絶対に描写されない裏側が描かれ、常に付きまとう「巻き込まれただけの登場人物Aであり続ける為の演技」とその不安、更に解決編では言葉のみの説明で済まされているが実行していたら生じそうな粗を必死で隠す犯人の苦労話、そして金田一に容赦なく暴かれ、時には苦労して考案・実行したトリックをあっさりと再現されたりしていく苦難、ラストに(ある人物を除き)刑務所への面接、あるいは頭に輪っかがついて死の国からインタビュー方式で金田一への敗因やどうすれば金田一に勝てるのかその分析を語って終わる。
このインタビューは「金田一への敗北後」に事件を振り返るのを目的としているため、犯人が失踪、または記憶喪失等に陥る場合にはビデオの一時停止の如く時間を止めてでも敢行している。

作中(悲恋湖伝説殺人事件)で金田一が発言している通り一生を棒に振る覚悟で全てを投げうって殺人に手を染めているわけで、彼らの奮戦は嘆かわしくもその的外れな思考回路や他キャラ(金田一含む)の失策へのツッコミ更には体を張りすぎなアクションなど全てが爆笑を誘う。
なお、最後に「こうすれば金田一に勝てた」と分析した通りの人物が、次のゲスト(のヒント)になる。

収録作品

第1シーズン

  1. ファントム/『File:1 オペラ座館殺人事件
  2. 放課後の魔術師/『File:4 学園七不思議殺人事件
  3. Mr.REDRAM/『File:12 蝋人形城殺人事件
  4. 招かれざる客/『File:5 秘宝島殺人事件』※『週刊少年マガジン』出張掲載版


第2シーズン

  1. 雪夜叉/『File:3 雪夜叉伝説殺人事件
  2. 陰の脅迫者/『File:11 タロット山荘殺人事件
  3. 殺人鬼ジェイソン/『File:6 悲恋湖伝説殺人事件


第3シーズン

  1. 見えざる敵/『File:10 金田一少年の殺人』※『週マガ』にも短期集中連載
  2. 葬送銀貨/『File:17 仏蘭西銀貨殺人事件』※本エピソードのみ全6話と通常の2セット分に当たる


なお第3話(ファイル9)との箸休めとして、現在『イブニング』で掲載中の『金田一37歳の事件簿』とコラボした『ファイルEX:オーナーの事件簿』が掲載された。こちらは犯人ではなく、『オペラ座館・第三の殺人』(の前)で死んでしまったオペラ座館オーナーの黒沢和馬がゲスト。

第4シーズン

  1. 地獄の傀儡師/『File:15 魔術列車殺人事件』※単行本5巻発売記念にマガジン本誌掲載
  2. 凶鳥の命/『File:18 魔神遺跡殺人事件
  3. 地獄の子守歌/『File:8 首吊り学園殺人事件


第5シーズン

  1. 黒死蝶/『File:16 黒死蝶殺人事件
  2. 首狩り武者/『File:9 飛騨からくり屋敷殺人事件
  3. 怪盗紳士/『File:13 怪盗紳士の殺人


第6シーズン

  1. 赤髭のサンタクロース/『File:7 異人館ホテル殺人事件
  2. 亡霊兵士/『File:14 墓場島殺人事件
  3. 道化人形/『File:19 速水玲香誘拐殺人事件
  4. 『短編集1巻収録 氷点下15度の殺意』※シーズンチェンジの箸休めとして、マガジン本誌にも掲載
  5. 『オーナーの事件簿』


第7シーズン

  1. 魔犬「ケルベロス」/『ファイル20(Case1) 魔犬の森の殺人
  2. 指揮者(コンダクター)/『ファイル23(Case4) 露西亜人形殺人事件
  3. スコーピオン/『ファイル21(Case2) 銀幕の殺人鬼


第8シーズン

  1. 白髪鬼/『ファイル20(Case3) 天草財宝伝説殺人事件
  2. MONSTER/『ファイル24(Case5) 怪奇サーカスの殺人


登場人物

ゲスト方式のため毎回変わるが、本作の主人公たち。
本作の作風上、彼等の苦労を茶化されているが、動機は重いものが多いため、作者もそこまでは茶化してはならないと、動機の部分は序盤で語るだけで本筋にはあまり描写されない。それとあいまってトリックの正否や奔走、金田一や登場人物の行動及びその他想定外のアクシデントに一喜一憂して一種のキャラ崩壊を起こしている。時にはその苦労に妙な感情移入をすることもあるが、彼等が行っているのは許し難い犯罪なので、中には彼等の狂気とマッチしていると言う評価の高いゲストもいる。
トリックを駆使する原作の都合上、その下準備や実行に伴う苦労を中心に描かれることが多く、また閉じられた空間やその他トリックに必要な仕掛けを作るために遠隔操作の爆発や発火装置の製作等といった高度な専門技能を一から学んだり、怪人やトリックなどの演出と言う本編の裏側、中にはぶっつけ本番でいざ度胸のままに成し遂げたり、凄まじい努力の方向音痴ぶりこそ本作の見所である。

「なんで俺が人を殺す時に限ってめちゃめちゃ雨降りだしたの!?」
「結局フィジカル…!! トリックって…最後はフィジカル…!!」

原作の主人公であるが、本作においてはラスボス
次々とトリックを暴き、彼等の思惑をくじいていく存在で、いかに彼の存在が犯人たちにとって驚異なのか本作で読むとわかりやすい。
時に金田一本人に直接殺意を向けても生還してくる。
また、トリックを暴くために犯人が命や精魂かけて成し遂げたトリックを(中にはフィジカル頼りなものを一晩でというとんでもまで)再現して、ゲストたちを辱めていく。

「不死身なの…?」
「こ…これが…金田一一…!!謎を解くのに命を懸ける男…!!」

  • 警察官
事件が起こる都合上、切っても切れない存在だが、作中の都合で犯人たちの隠蔽工作やトリックに翻弄される役割。その中で犯人たちに心中でポンコツ扱いされるのが本作における一つのお約束

「ノーフューチャー!!日本の治安ノーフューチャー!!」

  • インタビュアー
章のラストで犯人たちにインタビューに赴く謎の人物。刑務所のみならず、最期を迎えたゲストには死の世界に赴いたり、中にはとんでもないタイミングにも実行するため、一部からは正体はこの人と推測されている。
言葉を荒立てたりせず時にゲストにダメ出しや無茶な反論をかまされるが、たまにシレッと毒のあるツッコミを返すこともある。


備考

  • 絵柄が初期の「金田一」に近く(と言うか連載当時のタッチに合わせている)、本家より原作に近いという逆転現象が起こっている。女性キャラが巨乳に見えるのも原作準拠。原作作画担当のさとうふみや曰く「あの頃の絵を改めて見させられると恥ずかしい」らしい。
  • Pixivに作画担当の船津氏本人が本作のイラストを投稿しているが、当然犯人のネタバレがあるので閲覧の際は注意が必要である。
  • 単行本も、案からネーム、連載までの楽屋ネタのオマケ漫画があり、更にカバー裏に関して登場人物がツッコんだりと、原作の単行本を持っているとニヤリと感じる小ネタが豊富。
  • 小説版(『オペラ座館新たなる殺人』『幽霊客船殺人事件』『電脳山荘殺人事件』『鬼火島殺人事件』『雷祭殺人事件』『上海魚人伝説殺人事件』『邪宗館殺人事件』『殺戮のディープブルー』)は作者がトレースしづらい事もあり、取り上げられる事はないと思われる。
  • やはり…というべきか、事情が事情なだけに、File:2『異人館村殺人事件』の六星竜一の登場はなかった。同じくギャグパロディである金田一少年の1泊2日小旅行では(原作では故人となっているものをその旨のツッコミと脚注を付けてまで)登場したのだが。


関連

https://pocket.shonenmagazine.com/episode/13932016480029113180

関連タグ

金田一少年の事件簿 漫画 犯人 外伝 事件 事故
事件簿の怪人 オムニバス 顔芸 策士策に溺れる
犯人の犯沢さん:こちらは作中の犯罪者ではなくモブ犯人オリ主の視点から描かれたお話。
3年B組一八先生:金田一のパロディが登場した。

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