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概要編集

金田一少年が解決した事件の一つで、ノベルスシリーズ第7弾。

原作漫画のマガジン連載終了後に刊行された。本作のキャラクターの1人が後に漫画『黒魔術殺人事件』に登場している。


雪影村殺人事件』に作風が似た金田一の幼馴染み集団が登場する事件で、七瀬美雪が同行する点が異なり、金田一自身が殺人の引き金を引いてしまった大変ショッキングな事件で、『殺人レストラン』並みの偶然の一致がもたらした悲劇でもある。

この事件のお陰で、一部の読者の間で金田一が「死神」だと噂されてしまうが…?


鬱な話と相反するように世界観とキャラクターは大変かわいらしく、序盤~中盤は過去の事件の回想と日常シーンで構成されているため、殺人事件が起きるのが遅く(そのため、賛否両論となっている)、読者への問いかけのページが存在していないため、ミステリー以外の楽しみ方もできる事件。


あらすじ編集

夏休みのある日に、自宅の押し入れを整理していたハジメ。この時、コーヒーカップの破損防止に使われていた新聞紙に、6年前の冬山遭難事故の記事を発見する。

現場は軽井沢で、6年前の夏の数週間を過ごしたとある館の近くの出来事であった。

旅行用の古いタウン誌を引っ張り出し、軽井沢に向かうハジメ。訪れた先の『邪宗館(じゃしゅうかん)』では6年前に一緒に過ごした4人の仲間が待ち受けていた。4人はそれぞれが悲しい過去を持ち、各々の才能を伸ばした天才に成長していた。

夜に6年前に唸り声が聞こえると噂されていた廃墟地下室に向かうと、『邪宗門』を名乗る何者かが脅迫状を送り付けてきた。やがて友人の1人が何者かに殺害され、第二の殺人も起きる。やがて…。


登場人物編集

金田一一

七瀬美雪

長島滋

明智健悟


常葉瑠璃子

井沢研太郎

荒木比呂

絵馬純矢


遠藤樹理

三島幾真

絵馬龍之介

絵馬翠

堂本富士夫

堂本香苗

出島丈治


備考編集

  • 『雪影村~』に似た事件であるが、『世界観を西洋の絵本のようにかわいらしく描く(雪影村も昭和の日本の農村が題材の絵本らしさがある)』『キャラクターを擬人化された動物のようにかわいらしく描く』『序盤を過去に起きた事件の語りで構成し、殺人事件の発生を遅らせ、殺人事件が起きる前のモラトリアムを楽しませる』など、本作のみのオリジナル要素も見られる。
  • 『雪影村~』と同様に同音異義語がネックの事件で、より小説に見合った使い方がされている。同じくヴァイオリニストが登場する『悪魔組曲殺人事件』でも同音異義語ネタが使われたことがある。
  • 金田一二三が名前だけ登場し、金田一の母と一緒で苺好きなのが判明した。過去に美雪がイチゴ柄ビキニを着ていたこともある。
  • 話の最後に美雪が『自動車を最初に作った人』のたとえ話をしているが、この話から『黒魔術殺人事件』に繋がるとは…。
  • 殺戮のディープブルー』と同様に逆ハーレム戦隊ものの要素と失禁の描写(過去に起きた殺人事件)が盛り込まれていて、『黒魔術殺人事件』にはハーレム要素が盛り込まれた
  • 挿絵で犯人がバレない工夫がされているものの、『雷祭殺人事件』のやり方の二番煎じであった。
  • 作者の天樹征丸氏が心身ともに限界だったことを後書きで触れており、本作で金田一のノベルスシリーズは一旦終了となり、ノベライズは2018年刊行の児童書『金田一くんの冒険』まで待つことになる。

関連タグ編集

金田一少年の事件簿

軽井沢 洋館 ノスタルジー

幼馴染み/孤児/天才児 動物系女子/動物系男子

アールデコ いちご狩り キノコ狩り 山菜取り ティーセット お茶

お化け屋敷 おまえのようなババアがいるか郵便局の事件) 猿軍団

呪文 古紙 ポポポポ〜ン

白い悪魔 可哀い 鬱くしい 儚い

ダークメルヘン/ほのぼのダーク トラウマ ぱふぱふ


金田一以内

金田一少年の殺人…軽井沢に長嶋警部が登場した事件繋がり

狐火流し殺人事件…金田一のトラウマ再び

金田一以外

ゴセイジャー…五人の天才ではなく五人の天使

鳥取クモ屋敷の怪…『名探偵コナン』に登場する誤読が原因で起きた事件繋がり


殺戮のディープブルー→ 邪宗館殺人事件 → ???(『金田一くんの冒険』を読んでね)

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金田一少年の事件簿 きんだいちしょうねんのじけんぼ

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