次の土曜 陽が傾く前に 絡繰峠の武田家に来られたし
さもなくば また生きた人形が 蜘蛛の餌食になるであろう
概要
『鳥取クモ屋敷の怪』とは、漫画『名探偵コナン』のエピソードの一つ。単行本第25巻に収録。
アニメでは1999年に3週に分けて放送され、2007年にも1時間に編集したデジタルリマスター版で復活した。
特徴として、コナンの解決した事件の中でも陰湿で救われない結末の悲しい事件として有名。
ある意味でのトラウマ回で、議論呼んでいる。
あらすじ
差出人不明の依頼状で呼び出された服部は、和葉と共に依頼料を突き返そうと鳥取の山中にある武田家へ向かっていた。和葉の頼りないナビで道に迷ってしまったところに、同じく武田家からの依頼で赴いたコナンたちが通りかかる。
不穏な事件が多発した武田家は「絡繰峠の蜘蛛屋敷、祟られたくなければ近寄るな」と噂されていた…
事件関係者
武田信一(CV:秋元羊介) | 小五郎の依頼人。武田家長男で人形師。45歳 |
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武田龍二(CV:古田信幸) | 武田家次男。東京在住の会社員。38歳 |
武田陽子(CV:堀越真己) | 武田龍二の妻。東京在住。33歳 |
武田紗栄・絵未(CV:吉田小百合・小島幸子) | 武田家次男夫婦の娘で双子。紗栄が姉で絵未が妹。9歳 |
武田勇三(CV:宝亀克寿) | 武田家三男。会社が潰れ、兄の仕事である人形作りを手伝っている。35歳 |
武田智恵(CV:鈴木れい子) | 武田三兄弟の母。蜘蛛御前の祟りを恐れている。71歳 |
ロバート・テイラー(CV:中原茂) | 日本の景色を愛する陽気なアメリカ人カメラマン。3年前、土砂崩れの事故に遭い美沙に助けられた。26歳 |
塩谷深雪(CV:雪野五月) | 武田家の家政婦。自殺した美沙の友人で、家政婦の仕事を紹介してもらった。26歳 |
根岸明雄(CV:中嶋聡彦) | 人形の流通を手掛けていた男性。事件の数日前、蔵で首を吊って死亡。 |
武田美沙 | 信一・絹代の娘。元看護師。ロバートの恋人で親交を深めていたが、3年前に不意に自殺。 |
武田絹代 | 信一の妻。美沙の自殺後、後を追うように蔵で首を吊り自殺。 |
余談
この事件での犯人は、証拠品を偶然見つけた和葉をスタンガンで気絶させるなど危害を加え、しかもそのことに反省の色が見られず「誰が傷つこうが構わない」と言ってしまったために、激昂した服部がとある真相を話してしまうシーンがある。
コナン自身もとある事件で蘭を口封じで襲い自殺しようとした犯人を批判してはいるが、今回の場合は
- 事件を解決するだけなら明かす必要はなく(実際服部も、事件解明前は伏せる方針であった。)
- 真実を知った犯人が自殺しかねない内容にもかかわらず
- 怒りに任せて突きつけた(コナンも「よせ服部!!」と心の中で思っていた)。
その真実に関しても、犯人が過去にとった行動により、ある人の人生を左右したということなのだが、断定できるものではなく推測といってしまえばそうなのである。それ以外に理由はなさそうではあるが。