気をつけろ… 油断すると奴がまた人の心の中から顔を出す…
復讐という名の殺人鬼が…
概要
山荘包帯男殺人事件は、『名探偵コナン』において、江戸川コナンが解決した事件のうちの一件。
原作では鈴木園子の初登場回である(アニメではアニメオリジナル回のバレンタイン殺人事件が初登場回となった)。
作品の特徴として、現在の規制では放送不可能のシーンが多く、コナンが解決した事件の中でも猟奇的な殺人事件であるため、トラウマ回として有名。
その一方、動機が語られた事で殺された被害者女性もクズだった事が判明した為、コナンの同情出来ない被害者として名前が上がる1人ではある。
あらすじ
コナンと蘭は、蘭の親友である鈴木園子に群馬の別荘で行う姉・綾子の映研仲間の同窓会に招待された。
しかし、その別荘に行く途中で怪しい包帯男を目撃するなど不穏な状況であったが、無事同窓会が始まった。
和やかな雰囲気の中始まった同窓会だったが、敦子という名前が出た途端その場の空気が一変する。
その後、散歩中に太田とはぐれてしまった蘭は、謎の包帯男が斧で襲いかかられるも、コナンのおかげで何とか助かっている。
この状態のままでは危険と判断して警察に電話しようとするも、電話は不通。さらには、吊橋が落とされて山荘は外界から隔離されてしまった。
その中で、包帯男に池田知佳子が連れ去られてしまい、森の中で知佳子を探すが、森の中でバラバラとなった知佳子の死体が発見される…。
事件関係者
名前 | CV | 説明 |
---|---|---|
鈴木綾子 | 元井須美子 | 園子の姉で大学院生。24歳。大学時代は映研でメイク・衣装を担当していた。 |
太田勝 | 井上倫宏 | 外車ブローカー。24歳。大学時代は映研で主に主役を張っていた。 |
高橋良一 | 加藤満 | 食品会社社員。巨漢のぽっちゃり系。25歳。大学時代は映研で大道具を担当していた。 |
角谷弘樹 | 後藤哲夫 | 映画雑誌編集者。25歳。大学時代は映研でカメラマンを担当していた。 |
池田知佳子 | 唐沢潤 | 脚本家。24歳。映画『青の王国』で一躍有名になっている。今回の事件の被害者。大学時代は映研の部長を務め、脚本と監督を担当していた。 |
徳本敦子 | なし | 綾子達のかつての映研の仲間だった。2年前に自殺しており……? |
余談
この事件は犯人が自殺しようとするが、その際に『自分は敵を討った正義の使者』と発言し、大切な人を口封じで襲った挙句にそれを棚に上げた犯人に激しい怒りを抱いたコナンが、探偵役の園子の声で『死にたきゃ勝手に死にやがれ!!!!』『ただの醜い血に飢えた殺人鬼だ』と暴言を放つ場面が印象に残る。
しかし、とある事件での犯人を推理で追い詰めてしまい、結果自殺に追い込んでしまった。それ以降、犯人が自殺しようとしたときには極力自殺を未然に防ぐように考えるようになった。
なお、アニメでは上記の話の後にこの山荘包帯男の話が放映された為「死にたきゃ勝手に死にやがれ」というコナンの発言に矛盾が生じてしまう結果となった。とは言え、身内が身勝手な理由で何度も襲われた上にそれを棚に上げて「仇を取った正義の使者」だなんてふざけた言い訳をされたら流石のコナンであろうとキレるのは当然であるが(それでも「死にたきゃ勝手に死にやがれ」は探偵として頂けないが。但し怒鳴り声で無くなっている為、性根を見抜いてのブラフと解釈する事も出来る)。一応、コナンの上記の心情が明かされたのはその事件の話ではなく、後の事件での話であり、その放送も1年後であったため、この二話だけで語るのであればあまり大きな問題にはならないとも言える。
だいぶ後のエピソード「封印された洋窓」で再びこの別荘を訪れた際に蘭が今回の事件について触れており園子も「そ、そんなこともあったわね…」と冷や汗を掻きながら思い出していた。今度は手抜き工事が原因でまたしても吊り橋が落ちてしまっており辿り着けなかった。
更に直後巻き込まれた殺人事件の捜査を担当した山村ミサオの調べによれば、それ以前にも近くの別荘で殺人事件が起こったりしていたらしい。
…鈴木家はもうこの別荘を放棄した方が良いのではないだろうか?(まあ売却しようにも事故物件になってしまっているので買い手は付かないだろうが…)