「バーカ お前が弱くなっただけだよ…心も体もな…」
概要
本作は『名探偵コナン』で温泉旅館を舞台にした初のエピソードである。
原作9巻、アニメではFile27・28の前編後編に分けて展開された。
江戸川コナンと毛利蘭が初めて混浴した回としても有名な回で、テレビアニメ版の入浴シーンは、コナンは全裸で蘭も胸や腹が見えている。また、被害者の浴衣を脱がせて上半身を完全に露出させてしまうなど(胸の一部は小五郎の腕で隠している)とても大胆な場面も多い。コナンは本作の混浴がよほど衝撃的だったのか、以降、コナン自身が何度も回想している(コナンが蘭との混浴を思い出して鼻血を吹き出した際、小五郎は「蘭の裸見て、興奮してたんじゃねーのか?」と推測していたが、蘭本人は「コナン君はまだ子供だから」とあっさり否定していた。コナンは「正体バレたら殺される」と心の中で思っていた)。アニメの前編の冒頭では、オリジナルの前日談が制作されている(凶器の拳銃等の補完がなされている)。
また、本作は毛利小五郎の初主役回となっている。いつもは三枚目の小五郎が主役を張った初のエピソードであり、友人間で殺人が起きた事に激怒し、「必ずオレが暴いてやる!絶対にな!!」という小五郎の決意を見たコナンもフォローに徹したため、小五郎が眠らされずに犯人を指摘した記念すべき事件であった。最後の一本背負いは、本作の事件解決を象徴しているシリーズの有名な名シーンとして知られている。本作以降、家族や友人絡みの事件の時はコナンを超える推理力を発揮したり、犯人を背負い投げをする等を披露している。
あらすじ
栃木県の温泉旅館「弁慶」で行われる小五郎の大学時代の柔道部メンバーの同窓会へついていくことになったコナンと蘭。
みんなで卓球や花火大会を楽しむ中、事件は起こった。花火大会にも顔を出していなかった小五郎の友人の一人・堀越由美が自分の部屋で頭を撃ち抜かれて死亡していた……。
ゲストキャラクター
名前 | 声優 | 職業 |
---|---|---|
中道和志 | 玄田哲章 | 千葉県警刑事。元柔道部の大黒柱 |
綾城行雄 | 山路和弘 | 綾城紀子の夫で高校体育教師。元柔道部のエース |
綾城紀子 | 北川真由美 | 綾城行雄の妻で専業主婦。元柔道部のマネージャー |
大村淳 | 土師孝也 | 模型店経営。元柔道部一の勝負師 |
堀越由美 | 宮寺智子 | 化粧品会社勤務。元柔道部のマネージャー |
ゲストキャラクターの内、大村淳だけはその後にアニメオリジナルエピソードで1回だけ再登場している。
綾城を演じた山路和弘氏は後に服部平蔵、大村を演じた土師孝也氏はジェイムズ・ブラックをそれぞれ2代目として演じる。