概要
記事タイトルはアニメ版でのサブタイトルで、原作では『赤女の悲劇』。
コミックス第82巻・83巻に収録。アニメでは第754話~第756話の3話構成(湯煙/悪霊/復讐)で2014年10月11日・18日・25日に放送された。
本作は、過去に起こった殺人事件の被疑者「赤女」を巡るエピソードで、演出的にも赤女の狂気を前面に出している。赤女を捜査する江戸川コナンと世良真純、それに怯える毛利蘭・鈴木園子と容疑者メンバーで事件は展開していく。警察ゲストでは、長野県警のメンバーが久しぶりに登場した。
また、世良が意図的に残したスマートフォンから、領域外の妹の存在を知らされている。
そして、本作では事件現場の風呂に突入する際、コナンが蘭の全裸を目撃してしまっている。原作では胸が見えただけで済んだと思われるが、アニメ版ではバスタオルが完全に足下まで落ちてしまい、全裸をコナンの前で披露していた(しかもコナン目線では、至近距離かつ下から見上げてモロに見てしまうという過激なシーンになった)ため、一部の消費者から「性的描写で卑猥だ」との指摘を受けている。「小五郎の同窓会殺人事件」では混浴こそしたが、回想では全裸を見たかまでは確認できていなかった。また、アニメでは脱衣籠に蘭のピンクのブラジャーが入っているのが描かれた。
ちなみにコナンが蘭の全裸を目撃して鼻血を吹き出した際、前述の同窓会殺人事件で蘭との混浴に鼻血を吹き出したコナンを見た小五郎と同じように「蘭のヌード見て興奮したんじゃないのー?」と推測していた園子だったが、蘭本人はあっさり否定している。
蘭のせいで目立たないが、この事件では他にもゲストキャラである河名澄香が、背中の傷の治療の為に同級生の仁田甚輔や男性警官(+コナン)がいる前でブラジャー姿を披露するシーンがある。停電の影響で室内は蠟燭の明かりのみとはいえ、これに対して本人も男性陣も特に恥ずかしそうにする様子もない。色々と凄い。
あらすじ
コナン、蘭、園子の3人は世良に誘われ、長野の森の中にある貸別荘を訪れる。
実は世良には2人の兄がいて、今回は『2番目の兄』が高校時代の同級生から貸別荘の謎を解いてほしいという依頼を受けたのだが、彼が現在忙しいので世良が代わりに依頼を受ける事になったという。
貸別荘へ向かう途中、蘭と園子は赤いレインコートと赤いブーツを着た女を目撃。
その事を別荘にいた4人に話すと途端にその場の空気が重くなる。
実は今より15年前にこの近くにある別荘で殺人事件があり、その犯人の「赤女」と呼ばれている女が現在も逃走中だったため、蘭達が目撃した人物はその女かもしれないと4人は思ったのだ。
彼らは12年前にこの貸別荘を訪れた時に、その同級生の伊元聡子も赤女を目撃し、その女を捜している途中で行方不明になり、その数日後に別荘の近くの沼で遺体となって発見されたのだ。
その日以来、彼らは聡子が亡くなった日にこの貸別荘を訪れる事にしているが、おととしからこの別荘で突如リンゴを大量に放り込まれたり、玄関の扉に赤いペンキをぶちまけられたりという、赤にまつわる怪事件が立て続けに起きていたため、その怪事件の謎を解いてもらおうと世良を呼んだという。
そんな中、風呂場から蘭たちの悲鳴が。急いで駆けつけると、浴槽に大量のトマトが浮かんでいた。さらにその湯船の中から出てきたのは……。
赤女の事件
15年前に浮気相手と貸し別荘に来た会社員が乗り込んできた妻に包丁で滅多刺しにされ殺害された。その際の返り血で白いレインコートが真っ赤に染まった事と血まみれになりながらも滅多刺しにし続けていたおぞましい姿から彼女は赤女と呼ばれるように。赤女は森の中に消えて今も逃走中だったが……。