新聞用紙
灰色をしていることが特徴だが、これは紙の原料である木材をすりつぶして繊維質であるセルロースを取り出す(パルプ化する)際、リグニンという木材を固める接着剤のはたらきをする物質を取り除いていないことが理由。
古い新聞紙が黄ばんでしまうのもリグニンのためである。リグニンが混ざっているので、チラシなどに用いられるコート紙やマットコート紙に比べて発色性が悪い(カラー写真などが鮮やかにならない)反面、製造の際に化学薬品を使わないので環境負荷が少なく安価で、リサイクルが容易で、薄くても文字が透けにくいといった特徴を持つ。
新聞紙原料としては、古い新聞紙を再生した古紙パルプの割合が高い。新聞紙原料の70〜80%が古紙で、これに木材から新たに製造されたパルプ2〜3割程度が配合されている(再生紙)。