解説
薄く水に溶けやすい。ほとんどの場合、細長い紙を巻いた巻紙(ロール紙)になっていて、多くは切りやすいようにミシン目が入っている。
シングルとダブル(2枚重ね)が主流だが、まれに3枚重ね、4枚重ね、5枚重ねといったタイプも存在する。
トイレにはたいてい専用のペーパーホルダーが備え付けてあり、そこにペーパーを据え付けて使用する。
ある程度柔らかいのでティッシュペーパーの代わりにする人もいるが、質の悪いペーパーだと鼻が痛くなったり、皮膚が負けて肌荒れやかぶれの原因になったりするので、本来の用途以外には使わないほうが無難である。
また、トイレットペーパーが一般的になる前の日本では和紙の一種である「ちり紙」が用いられていた(ちなみに、誤解されがちだが「ちり紙交換」とはちり紙を回収するのではなく、古紙をちり紙と交換するサービスという意味である)。ゆえに、非常時には習字などに使う半紙を適当なサイズに切って使うことも可能とされる。
不足
70年代のオイルショック、2020年の新型コロナウイルスのパンデミックなど、危機的状況においてしばしば店頭から消えることが知られている。デマが原因である、日本人の国民性の問題などと言われるが、実際には海外でもトイレットペーパーの品薄は起きている。これは、次のように説明される。
- そもそも、危機的状況においては保存食の需要が高まる。そして、食料品の需要とトイレットペーパーの需要は概ね比例する。しかし、保存食は冷凍・缶詰・レトルト・インスタントなど様々な選択肢があり、売り場も広く確保されているのに対し、トイレットペーパーの売り場は限られている。
- 加えて、トイレットペーパーは値段の割にかさばる商品であり、店側としては店舗に在庫を置いておきたくない。
- ゆえに、わずかな需要増加があればすぐに売り場が空になってしまう。これをマスコミが画像でセンセーショナルに報道することで必需品であるトイレットペーパーの不足にさらに拍車がかかる。
創作物
その他「トイレに駆け込んで用を足したまでは良いが、紙様がいらっしゃらない!」というシチュエーションは、漫画でよくあるお約束のひとつであろう。