概要
ドラえもんプラス3巻及び、藤子・F・不二雄大全集15巻に収録。
トイレットペーパー型のアイテムで、これをちぎって体に巻くと体重が軽くなり空を飛び事ができる。
ストーリー
のび太がしょんぼりした顔をしたいたためドラえもんが訳を聞くと、明日ハイキングに誘われたが、ジャイアンとスネ夫に「のび太はきっと途中で息が切れてへばるだろう」など散々言われたことを説明された。それならへばらなきゃいいとドラえもんは言ったが、のび太は絶対にへばる自信があるんだと言い切り、泣き言も言い出したので、仕方なくドラえもんは「トビレットペーパー」を取り出した。
そしてこれの説明をすると、のび太は早々に自分の体に巻き出したが、まき過ぎたため天井まで浮かんでしまい、ドラえもんから2メートルくらいでいいとアドバイスされ、翌日自分は服の下にこれを巻き、ドラえもんも同行して皆とハイキングをすることになった。
いざ登山となると、ジャイアンとスネ夫は「負けるか」と急いで頂上を目指しだし、しずかは皆の速さについていけなくなったので、トビレットペーパーを分けてあげることにした。しかしその後ドラえもん達は分かれ道にさしかかり、スネ夫に左へ行くことを教えられたが、実はこれは遠回りの道で、スネ夫は自分たちだけが早く頂上に付くための嘘だった。
そのままジャイアンとスネ夫は右の近道で頂上を目指したが、ドラえもん達は荒れた道に出てしまったので、トビレットペーパーを使い空から直接頂上に到着。そしてヘトヘトになりながらも遅れて頂上にやって来たジャイアンとスネ夫は、飛んできた折り鶴を珍しい小鳥だと言って追いかけるが、それはドラえもん達が暇つぶしにトビレットペーパーで作った折り鶴だった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1985年2月22日に、水田版は2024年7月13日にそれぞれ放送している。
1985年版
- のび太は散々困ったと言ったり溜息をついたりしてアピールしたが、一方のドラえもんは漫画を夢中で読んでいたため、のび太は大声を出して強引に気付かせ訳を聞かせた。そしてドラえもんも「どうせジャイアンにいじめられたんでしょ」と、いつものワンパターンさから訳を言い当てていて、のび太から「今度の今度こそ絶体絶命なんだから!」と言われ仕方なく詳しく聞くことになった。またのび太が言った説明は回想シーンで描かれている。
- ドラえもんがトビレットペーパーを出した際のび太は「トイレットペーパーで涙を拭けっていう意味?せめてティッシュペーパーを出してくれればいいのにな」と言って鼻をかんでいて、これを丸めて捨てたが浮かび出したのでびっくりした。そしてのび太がドラえもんから2メートルくらいでちょうどいいと目安を言われたのは、これを外して落下し痛い目をみたから。
- ドラえもん達はバスでハイキングに来ている。また皆が自分の弁当の中身を言う下りが追加されていたが、のび太は言う前にジャイアンとスネ夫に言い当てられていた。
- しずかは途中でハイキングは自分の力で登るから楽しいと思い立ち、トビレットペーパーを使うのを止めようとし、ドラえもんもこれに同感だったため、のび太も捨てざるを得なくなった。
- 途中ジャイアンとスネ夫は吊り橋から落ちてしまうも、何とか木に捕まって気を失う程度で済み、捜しにやって来たドラえもん達によって救出され、草原に寝かされた。そしてドラえもん達も再びトビレットペーパーを捨て、自力で頂上を目指した。
- ジャイアンとスネ夫は頂上に付いた際、トビレットペーパーを付けたしずかを天女と見間違えていて、続いてやって来たドラえもんとのび太も同じ格好をしていたため、ここは天国で自分達はやっぱり落ちた時に死んでいたんだと勘違いして大泣きしている。
2024年版
- ドラえもんがしょんぼりした顔ののび太に訳を聞く描写はカットされ、のび太がした説明は探検家の恰好をした皆が、ジャングルで自分だけを置いていくというイメージ映像で語られた。
- 1985年版と同じくドラえもん達はバスで来ていて、スネ夫は大きなバッグできていたためジャイアンに中身を聞かれ、高級弁当が入っていると答えたが、これにより分けることになってしまった。また、のび太は登山に対して余裕綽々だったため、ジャイアンとスネ夫からもし自分達より頂上到着が遅かった場合、弁当を全てあげる約束をもちかけられ承諾した。
- トビレットペーパーはドラえもんが取り出している
- ドラえもん達が歩いた荒れ道は木の根っこが多く浮き出たところで、更に吊り橋も壊れていたため、トビレットペーパーでこれを修理し、先に進んだ。しかしその先も崖伝いの細い道や、大きな滝のある崖を登らなくてはいけないようなところだったため、自分達にトビレットペーパーを使用した。一方ジャイアンとスネ夫は荷物を軽くするため、途中で弁当を食べていた。
- ラストでドラえもん達は、木製の舞台の上で折り紙をしていた。