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タケコプター

たけこぷたー

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。最も代表的な道具の一つであり、装着すると空を飛ぶことができる。
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概要

藤子・F・不二雄原作の漫画アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。
身に着けることでを自由に飛べるようになる。『ドラえもん』第1話から登場するひみつ道具の代表格であり、読者にもなじみ深い。
アニメ版『ドラえもん』のオープニング曲「ドラえもんのうた」には「空を自由に飛びたいな。はい、タケコプター!」という歌詞があり、これも有名と言えるだろう。

名称は「竹とんぼ」と「ヘリコプター」を組み合わせたものであり、原作版初期では「ヘリトンボ」という名称だったこともある(大全集1巻収録「未来の国からはるばると」等で確認可能)。
TC1巻収録「未来の国からはるばると」では、ドラえもんが初めてこの道具を取り出した際、のび太の半ズボンに付けている。その後、ズボンが脱げてのび太が落ちてしまうというオチとなっている。

しかし上記のエピソード以外の作品では、この道具を衣服の上に装着したとしても、その衣服だけが飛んで行ってしまったことはない。実際に『魔界大冒険』では、ドラえもん以外のメンバーは「石ころぼうし」の上にタケコプターを装着して飛行していたが、帽子だけが外れてのび太達が落下してしまうことはなかった。
それだけでなくTC38巻収録「スネ夫の無敵砲台」でも、ドラえもんとのび太は帽子の上にタケコプターを装着して飛行していたが、やはり帽子だけが外れてドラえもん達が落下してしまうことはなかった。

中期以降では作品内ですっかりお馴染みの存在となり、読者に使用法の説明すらされなくなった。更に、ドラえもんに頼むまでもなくのび太がズボンのポケットに入れていることさえある(TC18巻収録「タンポポ空を行く」、『ブリキの迷宮』等、数多くの作品で確認可能)。

TC26巻収録「タイムカプセル」における25年後の世界では、ノビスケがタケコプターを使用して空を飛んでいる。このことから、タケコプターは22世紀に開発された道具ではなく、原作版『ドラえもん』の世界における現代から25年後の未来には既に実用化されていることが分かる(上記の「タイムカプセル」は『小学五年生』1981年11月号に掲載された為、その時代から計算した場合は2006年ということになる)。

仕様等

以下、タケコプターの設定及び描写等について記述する。原作版と派生作品の設定を分けて記述するのが難しい為、便宜上どちらも同じ項目に織り交ぜて記述する。

大きさや形状は、日本の伝統玩具の竹とんぼとほぼ同じである。原作版では、この道具がどのような原理で飛行しているかが正確に説明されたことはない(大長編版宇宙開拓史』の作中にて、ドラえもんが「プロペラ機」と発言しているのみ)。その為、原作版以外の書籍では、この道具について解釈が分かれている。

1つは柄の先に「万能吸着盤」と呼ばれる吸盤型装置が付いており、この装置が装着場所(帽子タイプの道具を身に付けている場合は、背中等に装着する場合もある。上記の『魔界大冒険』では、ドラえもんは「魔法ぼうし」を被っていた為、タケコプターを尻尾の近くに装着している)とタケコプターを固定し、使用者の「飛びたい」という意思をコンピュータが読み取ることで自動的に浮かび上がることが出来る(『ドラえもんのひみつ道具使い方事典3』)。

もう1つは柄の内部に特殊な装置が埋め込まれており、「けん引ビーム」で使用者とタケコプターが離れないよう密着させ、スイッチを入れると宙に浮かぶことが出来る(『ドラえもん道具カタログ』、『決定版ドラえもん大事典』)。

空中に浮かび上がる原理については、基本的にどの書籍でも「反重力を利用している」と解説されている。プロペラに搭載された「反重力ボード」(『ドラえもん道具カタログ』、『決定版ドラえもん大事典』、『ドラえもんひみつ大百科』)を回転させることで、使用者の周囲に反重力場を発生させ、地球の重力を断ち切って浮かび上がることが出来る(『ドラえもんのひみつ道具使い方事典3』及び『最新ドラえもんひみつ百科1』では「反重力ボード」という名称は設定されていないものの、やはり「プロペラに反重力場発生装置が搭載されている」と解説されている)。その一方、『ドラえもんひみつ全百科』(『てれびくん』1980年6月号の付録)では「揚力により浮かび上がる」と説明されている。

動力源は電池であり(『恐竜』等、様々な作品で明言されている)、電池が完全に切れるとそのまま真下へ落下してしまう。お馴染みの道具でありながら、使い方次第では命を落としかねない道具と言える(TC21巻収録「未来の町にただ一人」では、22世紀には重力を緩めて落下速度を低下させるシステムが道路に組み込まれており、落下したのび太がこのシステムのお陰で怪我を免れる様子が描かれている)。

ドラえもんもこの事を知ってる為、日々の定期点検を欠かさず行っている(TC33巻収録「すぐやるガン」、『恐竜』、『日本誕生』等)。しかし大長編及び映画版では、物語の都合で電池切れになってしまうことが多い(ただし大抵の場合は徐々に電池がなくなっていき、最終的に軟着陸するのでドラえもん達が怪我をしたことはない)。

目安として、時速80kmで8時間連続飛行するとバッテリーが上がって使い物にならなくなるが、4時間飛行するごとに20時間休めれば長持ちさせることが出来る(『恐竜』にて明言されており、大長編版日本誕生』でもやはり4時間飛行するごとにタケコプターを休ませている)。その一方、映画版竜の騎士』では充電式になっている(大長編版ではそのような描写はない)。

大山のぶ代版アニメ「四次元ポケットのスペア」では、ドラえもんがタケコプターを3個同時に使用して高速で飛行する様子が描かれており、水田わさび版アニメオリジナルエピソード「聖夜のドロボーサンタクロース」では、ドラえもんがタケコプターを2個使用し、一気に加速する様子が描かれている(原作版ではそのような描写はない)。

持ち上げられる重量については、原作版の作中では明言されていない。参考として上記の『ドラえもんひみつ全百科』では、タケコプター1個で持ち上げられる重量は約100kgと解説されている。

ちなみに飛行出来る場所は空中に限らず、高水圧の深海底でも問題なく飛行することが出来る(『海底鬼岩城』)。それだけでなく、作品によっては宇宙空間及び太陽の至近距離でも問題なく飛行している(学習漫画『ドラえもん 宇宙大探検』)。その一方、映画版『銀河超特急』では、宇宙空間では使用出来ないとされている(大長編版ではそのような設定及び描写は存在しない)。

暴風雨が吹き荒れる場所ではまともに飛行することが出来ず、タケコプターが外れてしまったことがある(『アニマル惑星』)。また、大長編版『日本誕生』では極度に寒い場所(氷点下50度)でも問題なく飛行しているが、映画版『日本誕生』では、寒さのせいでバッテリーが冷え切ってしまい飛行不能になってしまっていた。

実現性

千葉大学では、高校2年生を対象とした入試(飛び級入試)で「タケコプターを使って飛ぶことができるかどうか論述せよ」という問題が出題されたことがある。

柳田理科雄氏がプロペラが生む風圧の反作用によって飛翔すると仮定し考察を進めたところ、「頭部などタケコプターを貼り付けるであろう部位に対しプロペラが小さすぎる為、プロペラの風は殆ど身体に吹き付けられ非常に効率が悪い。数十キロの人体を持ち上げる為、タダでさえ強力だった風は、これを解消する為に更に凄まじいものとなり、その大部分は身体に吹き付けられる。音速を超えた風を叩きつけられた体はバラバラに飛散し、(タケコプターが)飛び立つころには僅かな頭皮しか残っていない」とのこと(「結局プロペラのみが飛んでいく」と説明された挿絵では、ドラえもんのものらしき頭皮に付着したタケコプターにのび太が顔を蒼褪めている)。

  • この考察には揚力が含まれていない為、実際には多少マシかも知れないが、大した差はないだろう。これを防ぐにはタケコプターを大きくする必要があるのだが、それだけではプロペラの慣性で体がキリモミ回転を始めてしまう為、これにも対処しなくてはならない。また、直径数センチの円に張り付いた部分の頭皮だけで全体重を支えると、それだけで頭部には激痛が走り、バラバラになる前に結局頭皮が引きちぎられる恐れもある。課題は山積みである。
    • その為「プロペラは飾り」というのがSF好きの間の定説。
      • そもそも現在の公式設定では、上記の通り反重力で飛行していると解説されている。その為、反重力が存在しない現代科学では事実上考察不可能である。

二重反転プロペラであれば揚力でも飛行可能であり、実際に「一人乗りヘリ」として作られている(さすがにタケコプターサイズではない)。『ザ!鉄腕!DASH!!』のコーナーでも二重反転ヘリ(シゲコプター)が製作されたが失敗している。

余談

大山版アニメ「あべこべの星」及び2009年版「あべこべ惑星」(水田版アニメ)では、あべこべ地球に住むドラえもんが「タケノコプター」を取り出している。前者は「飛行出来ない上に落下して身体が地面に埋まってしまう」道具として、後者は「基本的には遅い速度で飛行するが、出力次第ではタケコプターと同等の速度で飛行出来る」道具として描かれている(原作版ではこの道具は一切登場しない)。

関連タグ

ドラえもん ひみつ道具
反重力

ビームローター:「プロペラによる揚力ではなく、実際には別の技術で飛行している」点が共通している。

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