魔神遺跡殺人事件
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まじんいせきさつじんじけん
汚れし輩の汚れし手から「魔神具」を守るべし!!
『金田一少年の事件簿』File:18。単行本25~26巻に収録。
不動高校で先輩の宗像さつきの誘いで遺跡発掘のアルバイトをする事になった金田一と美雪と佐木。
ところが訪れた発掘現場。 島根県出雲 の磨陣村で金田一達は忌まわしい殺人事件に巻き込まれる・・・。
はたしてこの謎に満ちた3つの「死」は本当に村の守り神「凶鳥の命」の祟りなのかー?
七鏡の館関係者
- 宗像さつき:今作のゲストヒロイン。不動高校3年生。とある事情から金が入用になったはじめにアルバイトを紹介した。非常に積極的な性格で、作中のある行動から特に男性読者からの人気が非常に高い。
- 宗像志郎:さつきの父親。故人。考古学者で魔陣村の遺跡群の発掘調査をしていた。さつき曰く何かにとりつかれたように遺跡の調査をしていたようだが、本編の1年前に落盤事故に遭い死亡している。
- 宗像今日子:さつきの母親。病気のために顔に大きなアザがあるらしく、それを隠すために常に黒いヴェールをかぶっている。素顔は娘のさつきですら写真でしか見たことがない。はじめにアルバイトの依頼をした張本人らしい。
- 九十九イヨ:古くから宗像家で働く家政婦頭。70歳。若かりし頃の宗像志郎、今日子夫妻に仕えている。今日子がふさぎ込みがちになる前から仕えており、今日子の素顔を知る数少ない人物。アニメ版には未登場。
- 村西弥生:宗像家で働く家政婦。38歳。さつきが生まれる前より宗像家で働いている。ドア越しでしか母親と触れ合うことができないさつきにとっては、村西や九十九ら家政婦らが育ての母親のような存在であったようである。
- 宗像吉衛門:さつきの曽祖父。故人。魔神具に宿る「凶鳥の命」の呪いを恐れ、魔陣村に4つの館を建てた。
宝玉の館関係者
矛の館関係者
この事件は村の言い伝えに沿った犯行、いわゆる見立て殺人なのだが、本作で死亡した人間の中の一人はそれとは何の関係もなく、犯人が殺す気もなかった偶然の事故死である。
だがこれも村の言い伝えに沿ったものと解釈できたため、若干事態が混乱することとなった。
またその死に方も巨大な銅鐸が落下してきて頭部と腕が綺麗に切断されるという不自然なものであり(銅鐸の外枠が余程鋭利になっていない限り、切断されず全身が潰れるのが普通だろう)、残酷な死亡シーンでありながら少々シュールな状況になっている。
その為、外伝である犯人たちの事件簿では、犯人までもが「なんか死んだ…」と驚愕しており、「(見立てとして)銅鐸は盗んでないじゃん」と困惑していた。