学園七不思議殺人事件
がくえんななふしぎさつじんじけん
『金田一少年の事件簿』File:4(単行本第4~5巻収録)。
当時大ブームだった『学校の七不思議』をモデルとした痛ましい事件で、ドラマ版(初代・堂本剛版)及びアニメ版では第1話となっているのが特徴。2022年4月放送から放送の5代目・道枝駿佑版で初回からリメイクを放送すると発表された。大幅な改変があった堂本版と比べて、比較的原作に準じた内容となるものの、キャラの1人である鷹島のみ未登場。
主人公の金田一一がミステリー研究部に入部したのはこの回から。以降もたびたびミス研部員は登場している。
不動高校に伝わる七不思議。その全てを知った者は、放課後の魔術師に殺される___。
七瀬美雪が所属するミステリー研究会が今回槍玉に挙げたのは、不動高校七不思議。会長の桜樹るい子の色気に騙されて金田一も入部し、早くも研究が始まった。
しかしある晩、不動市を突発的な地震が襲う。それにより、「ある事実」に気付いた桜樹は…。
- 桜樹るい子(3年):ミス研会長。メイン画像左端の美人。言動が非常にエッチな歩く18禁。登場シーンがほとんどない割に、金田一をミス研に引き入れたキーパーソンであることと前述の妖艶な存在感から金田一少年のヒロインたちの中でも高い人気を得ている(ドラゴンボールでいうところのバーダックみたいなもんよ)。
- 尾ノ上貴裕(2年):メイン画像左奥のポッチャリ男。真壁が受賞したコンクールに1次選考落ちし、真壁の傲慢な態度を憎んでいる。
- 真壁誠(3年):メイン画像右上の見るからにウザいワカメ野郎。「ブレスレット殺人事件」で推理大賞を取ったらしいが…?基本みんなから嫌われてる。
- 鷹島友代(2年):メイン画像右中の眼鏡っ娘。潔癖症。真壁にイジられているように見えるが実際は…
- 佐木竜太(1年):メイン画像右下。撮影大好きで常時カメラを回している変人。のちに金田一たちと行動を共にする準レギュラーになった。
- 的場勇一郎(顧問):気の弱い物理教師のオッサン。
- 立花良造(警備員):学園を警邏する中年警備員。
- 青山ちひろ:メイン画像中央(元々はショートヘアの気が強い女子生徒だった)。故人。
怪人『放課後の魔術師』
七不思議を全て知った者を殺しにくるという謎の怪人。ニューギニアの仮面を被って黒衣に身を包み、深夜の学校で怪しげな儀式を行う。
原作・アニメではノッペリとした仮面にボサボサの鬣が特徴。けっこうコワい。
後々殺人事件の全容を明かすのに重要な役割を果たすことになるが、見たところはどこの学校にもあるようなオカルトじみた内容の七不思議となっている。
- 開かずの生物室:生物室で電球を取り換えていた女生徒が誤ってスカーフを首に引っ掛けてしまい、そのまま首がつまって死んだ。その霊が未だに成仏できていないらしい。
- 手首の這い回る印刷室:裁断の時に手を挟んで失血死してしまった男子生徒がいた。その時千切れた手が、まだ這い回っているらしい。
- 血に染まる井戸:中をのぞいて転落死した女子生徒の血で井戸水が赤く染まるらしい。
- 魔の十三階段:その階段は数えるたびに段数が異なり、気付いた者は転落し命を落とすらしい。
- 呪われた楽器室:ある生徒が楽器室のガラスに突っ込んで首に破片が刺さって死んでしまったらしい。
- 知恵の女神:昔、銅像に押し潰されて死んだ生徒がいたらしい。
- 首吊り大イチョウ:この銀杏の木に縄をかけ、いじめを苦にして自死した生徒がいたらしい。
前述のとおり、原作では第4話だった話がドラマ版とテレビアニメ版では始まりの第1話となったがこれは学園という身近な舞台、ヒロインである美雪の危機と一への信頼が理由とされている。
堂本版の影響でトラウマと語られることが多いこの事件だが謎解きの難易度はかなり簡単。というのもトリックがわかれば自ずと真犯人が特定できる。そのため初心者向けの事件とも言える。
金田一少年の事件簿 みんなのトラウマ お茶の間の良い子号泣シリーズ
金田一少年の事件簿外伝犯人たちの事件簿:シーズン1の第2話。