概要
ポケモンに持たせる事で効果を発揮するどうぐの一つ。初登場は第2世代。
雫のような形をした宝石の一種。ゲーム内のグラフィックではネックレスのような形となっており、実際その形や色合いは美しい。
主にゲーム内のイベントにて入手できるが、道端に落ちていたり野生ポケモンが所持している場合もあり、大体のシリーズではやろうと思えば複数個入手できる。特にポワルンやラプラスはこのアイテムを所持している可能性が非常に高く、シリーズによっては野生個体は必ず所持している。
持たせたポケモンが使用するみずタイプのわざの威力を強化する効果を持つ。実際にはシリーズによって効果(主に内部で処理されるダメージの計算式)が微妙に異なっている場合もあるが、おおよその認識は上述したもので間違いはない。ちなみに第8世代現在の効果は「わざの威力が1.2倍」になる。
正直なところダメージの上昇率はさほど高くはない。また、あくまで強化できるのはみずタイプの攻撃わざのみ。効果範囲や威力の上昇率ではいのちのたまやこだわりハチマキなどに劣っており、単純な火力強化であればそれらのアイテムには敵わない。
しかし、先述のアイテムはポケモンに持たせる上で一定のリスクや制約を必要としているため、そのような欠点を嫌うのであれば採用の余地もなくはない。また、ストーリー上で入手できれば手持ちのポケモンを手軽に強化できるアイテムとしてとても便利。
第9世代時点でも採用するポケモンが悉くそれなりの技範囲を持ち撃ち分けの必要がある上に耐久調整がタイトになりがちなため、冷遇される傾向にあるタイプ強化アイテムとしては比較的ポピュラーな部類。
この手のアイテムの中では珍しく、アニメ版にも登場している。
同類(?)アイテム
ポケモンに持たせる事で特定のタイプのわざを強化するどうぐは他にも存在し、現在では少なくとも各タイプに1種類以上は対応するアイテムが存在している。そんな中、何故かみずタイプは他のタイプと比べて多めに用意されており、現時点で4種類存在する。
ただし、これらのアイテムには他にも少々特殊な使い方が存在しており、純粋にポケモンのわざを強化する「だけ」なのはしんぴのしずくのみである。
みず技強化アイテムはこのように矢鱈恵まれており、シナリオ中でも手軽に手に入るケースも少なくないため、多少なれどみず技とみず強化アイテムの組み合わせで力押しする攻略法はデザイナーズコンボの意味合いがあるのかもしれない。
- うしおのおこう
お香アイテムの一つ。初登場は第3世代。
かつてはしんぴのしずくよりさらに上昇率が低かったが、第4世代で強化された事で追い付いている。また、このアイテムを持たせたポケモンを育て屋や預かり屋に預け、通常はマリルが生まれるタマゴを入手した場合、そのタマゴからはマリルではなくルリリが生まれる。
- さざなみのおこう
うしおのおこうと同じくお香アイテムの一つ。初登場は第4世代。
こちらは登場した時点でしんぴのしずくやうしおのおこうと同等の性能。また、うしおのおこうとほぼ同じ形でタマンタの入手に深くかかわる。
- しずくプレート
プレートアイテムの一つ。初登場は第4世代。
基本的な効果はしんぴのしずくとほぼ同じだが、アルセウス(正確には特性「マルチタイプ」を有するポケモン)に持たせると本来のタイプがみずタイプに上書きされ、姿もみずタイプ仕様のものに変化、さばきのつぶてもみずタイプのわざとなる。なお、なげつけるの威力は上述したアイテムの中のどれよりも高い(が、どうせなげつけるのならこわもてプレートの方が威力は出る)。