カイオーガの記事の肥大化防止につき、分離させました。
ポケモンGO
- 長らくグラードンの図鑑説明にてその存在が示唆されているだけで、登場はしていなかったが、2018年1月13日に事前の告知なしで突如レイドボスとして世界中のジムに降臨し、多くのファンを驚かせた。なお、出現期間は同年2月14日までとなっている。
- その後、同年3月上旬にグラードンと共に再出現した後、6月のウォーターフェスティバルの際に3度目の出現を果たし、この時には色違いのすがたも実装された。これ以降も何度か(色違い共々)復刻されているので、伝説ポケモンの中では比較的戦闘する機会が多い部類に入る。
- ちなみに、図鑑説明に「自然のエネルギーによってゲンシカイキし本来の姿を取り戻す。」と書かれており、原作未プレイ勢に対する(ある意味での)ネタバレをやらかしてしまっている。これは『ポケットモンスター オメガルビー』の説明文をそのまま使っているためであるが、相方のグラードンにはゲンシカイキ云々といった件は一切書かれていなかったことから余計に不自然さが際立ってしまったと言える。
- なお、ゲンシカイキは登場から5年が経った2023年にようやくゲーム内に実装されることとなった。
性能
- 何と種族値が先んじて実装されていたグラードンと全く同じ(原作ではカイオーガは特殊寄り、グラードンは物理寄りの性能であったが、本作では特殊と物理の区別がないため、このようなことになっている)。つまり、グラードン同様に超高CPの持ち主で、最大で4000を優に超える。 ここでも互いに対になる存在であることが明確化されている。
- 技はというと、通常技に「たきのぼり」、ゲージ技に「ハイドロポンプ」「かみなり」「ふぶき」「なみのり」「こんげんのはどう」(限定技)と全体的にかなり威力重視かつ多彩なラインナップ。 その高い攻撃力から放たれる一致「ハイドロポンプ」および「なみのり」の威力は凄まじく、特に雨が降っていれば天候ブースト効果の適用もあり、鬼神の如き強さを発揮できる。
- とはいえみずタイプにはライバルが多く、火力面では確かに最強クラスだが「みずでっぽう」を覚えないので小回りの利きはシャワーズやラグラージ等と比べて大きく劣る。人によっては多少火力は落ちるがこれらのみずポケモンの方がカイオーガよりも扱いやすいと感じるかもしれない(特にラグラージはハイドロカノンを習得したことでカイオーガに肉薄するほどにまで火力が大幅に上がっている)。また、ギャラドスとは最も火力の出る技の構成が被っているものの、幸いなことにこちらは耐性面でひこう複合のあちらとは役割が異なってくる。
- そして、2019年8月にはとうとう「クラブハンマー」を覚えたキングラーにDPSで抜かれてしまうという想定外の事態まで発生。蟹の鋏に負けてしまったカイオーガは泣いてもいい。しかし、程なくしてカイオーガ自身も分割ゲージ技である「なみのり」を覚えられるようになったため、技の回転効率に関しては幾分かは改善がなされている(ちなみに伝説枠では現状唯一の習得である)。
- 現在は専用技「こんげんのはどう」が実装されたので火力も向上し、メガシンカと自身のゲンシカイキを除きみずタイプ最強のDPSを出せるようになった。しかしカイオーガの場合「なみのり」の性能が良いため、無理に「こんげんのはどう」を覚えさせなくても平気だったりする。1ゲージ技で威力に優れる「こんげんのはどう」、2ゲージ技で取り回しが良い「なみのり」の2択といったところ。
- ステータス面では非常に強力であり、性能面も申し分ないのだが、こうしたこともあってか、グラードンのような(同タイプも含めて)ぶっちぎりの最強キャラと呼べるほどの存在にはなっていない。
- さらに、今後の伝説レイドでも大活躍が見込めるグラードンとは違い、伝説ポケモンにはみずタイプが有効な相手が少ない、若しくはみずが効く相手にはじめんが効くことも多いなど、汎用性の面ではグラードンには一歩劣ることになっているというのも痛い(ファイヤーとホウオウには水の方が有利なのだが、こちらはいわタイプが2重弱点になっているため、今度はバンギラスやドサイドン、ラムパルド等がライバルとして浮上してくる)。
- 一方、ジム攻略に視点を当てるとよく刺さる相手もそこそこ多く、特に何故かジムに置かれやすいドサイドンには二重弱点を突ける。二重弱点ではないがドンファンやカバルドンといったじめんタイプにも刺さるためほのおタイプやじめんタイプを想定してジム攻略に使用するのもいい。
- また、(これは他のすべてのみずポケモンに言えることであるが、)雨の少ない時期や降水量の少ない地域では天候ブーストによる火力上昇が見込めず真価を発揮しづらいという点も地味にネックなところではある。これも天候を味方につけやすいグラードンと比べて少々見劣りしてしまう点の1つと言えるだろう。
- それでも、一致技に恵まれなかったせいで一時期要らない子扱いされてしまっていた同タイプの豹と比べればはるかに優遇されてはいる。また、ゲージ技が多彩という利点を生かし、2つ目のゲージ技を開放してサブウェポンの「かみなり」でみず対策に用いたり、「ふぶき」でドラゴン退治を行うといった変則的な運用方法も考えられる。寧ろこちらの方が他のみずポケモンと役割が被らずに済むかもしれない。ただし、伝説のポケモンなので技開放のコストが多いのがネック。ふしぎなアメの使用も考慮しておこう。
レイドボス
- このポケモンの真の恐るべき所はむしろレイドバトルが史上最難関の難しさになっているところだろう。ボスとして登場した際のCP値は、対になるグラードンと同じくおよそ51000。
- みずタイプなので普通はでんきタイプかくさタイプで勝負できるが、問題はゲージ技の「ふぶき」である。 くさタイプが一撃で溶かされ、かつ発動も早いのでゲージ技の撃ち合いにも異常に強い。くさタイプのみならずサンダー、カイリューなども食らうと危険。でんき単タイプは等倍で受けるがライコウ以外は耐久が高くないので押し切られてしまう。当のライコウも2発受けるのは厳しい。サンダースなどのHPの低いポケモンだと回避成功しても轟沈してしまう。つまり殆どの対策ポケモンが軒並み対策され、対抗手段が非常に限られるのだ。
- ふぶき対策の筆頭格ははがね複合で、こおり技を半減できるジバコイルだが、元になるコイル自体がそこそこレアな部類に入るポケモンであるため、現在は入手難易度が落ちたとはいえ育成はおろか入手することすら困難なのが難点。
- ジバコイルの他には、ランターン、ルンパッパ、ウインディ(「ワイルドボルト」)、ホウオウ(「ソーラービーム」)、バクフーン(「ソーラービーム」)、キュウコン(「ソーラービーム」)、ゴウカザル(「ソーラービーム」)が候補に挙がるかといったところ。ここまで来ると、最早ハピナスを出されても文句は言えないだろう。
- さすがに最大かそれに近い人数が揃えばそう簡単に負けることはないが、そうでない場合は相当厳しい戦いになることを覚悟する必要がある。損害を顧みないでとにかく多くの手持ちポケモンを叩き込んで戦わないと逆に損害が増えてしまう。
- 「ふぶき」の他には、みず最強のゲージ技である「ハイドロポンプ」やでんき技の「かみなり」等も使用してくることがある。グラードンと同じくゲージ技が多彩なのでその時々に応じて臨機応変にチーム編成を変えていかなければあっという間に壊滅させられてしまうことになるだろう。
ゲットチャレンジ
- また、実装初期はレイド攻略だけでなくゲットチャレンジも非常に困難であることでも悪名高かった。どういうわけか、初期のカイオーガの配置はグラードンと比べて異常に距離が遠く、サークルも小さかった。さらに、これに加えて浮遊系のポケモン特有の横移動までしたり、かなりの頻度で暴れたりするものだから、ボールが中々当たらなかったのである。このため、予めサークルを固定しておき、威嚇が終了するタイミングで丁度うまく当たるよう投げる等、工夫する必要があるわけだが、サークルがここまで小さいと、最早エクセレントはおろかグレートが出るかすら怪しくなってくるレベル。こうしたこともあり、せっかくバトルで勝利したのにゲットできずに逃げられてしまった…なんてこともザラにあり、カイオーガのゲットに失敗したトレーナー達の悲鳴が世界各地で木霊することになった。
- さすがに開発側もこれはマズいと判断したのか、1月19日のアップデートに合わせる形でカイオーガの位置を再度調整し、以降はかなりボールを当てやすい位置に居座ってくれるようになった。このため、現在は初期と比べて幾分か捕まえやすくなってはいる。
- 2023年のホウエンツアーではさらに位置が修正され、グラードンと同等くらいの場所に居座ってくれるようになったので、格段にボールを当てやすくなった。ただし、ゲンシレイドの仕様上、通常のレイドと比べると使えるボールの数が減っているので、捕まえやすさという点ではどっこいどっこいといったところ。
- 一方で、グラードンと比べると暴れる頻度が高く、横移動までする点は変わっていないため、捕獲難易度が全ポケモン中トップクラスで高い点は変わっていない。あくまで以前よりは多少マシになった程度に考えておいた方が良い。
ポケモン不思議のダンジョンシリーズ
赤・青の救助隊/救助隊DX
クリア後に行ける「嵐の海域」のボス。同格三体とは異なり、クリア後のストーリーで最初に戦うことになる。なんでクリア前のストーリーで登場しなかったのかと言えば、グラードンとの戦いで傷ついて眠っていたことや探索にダイビング修得者の同行が必須な為。乱暴なまとめ方をするならばクリア前のストーリーで探索する必要性がないからである。後輩と比べるとまだ伝説のポケモンの威厳は残していると言えるが…。
なお、リメイク後の『救助隊DX』ではゲンシカイキする上、リメイク前のダンジョン内で「全種類のグミ」を拾えるという仕様が無くなった為に難易度が高くなった。
時・闇の探検隊・空の探検隊
パスワードで解放される「そこなしうみ」のボスとして登場。倒すとみずタイプ版ともだちリボンである「みずのハーモニカ」が入手できるが、50階もある長すぎるダンジョンなので準備は念入りに。
な本作と『ポケモン超不思議のダンジョン』ではみずタイプの技を全て引き寄せて無効化(『ポケモン超不思議のダンジョン』では特攻アップのおまけ付き)する特性よびみずの登場によりカイオーガ率いる水系ダンジョンの攻略が大幅に楽になっている。カイオーガ自身も自力ではでんきタイプの技を覚えられないため対策としても有効。
ポケモン超不思議のダンジョン
- 調査ランクを「マスターランク」にすることで出現する『雨の海流 26F』に出現し、ゲンシカイキしたカイオーガとのバトルに勝利すると仲間になる。
本作でもよびみずは有効だが、本作ではよびみず持ちがいる間は敵ポケモンが水タイプの技を使用しなくなるため『探検隊』ほどの恩恵にはあやからなくなっている。
ポケモンマスターズ
アオギリ&カイオーガ
特別イベント「海と大地の化身現る!」にてバトル相手として登場し、2021年6月にアオギリのバディで実装。本編ポケモンUSUMでもアオギリの手持ちにカイオーガがいたが、あちらはポケモンRSE時空の彼である為、ポケモンORASの彼の手持ちなのはこのポケマスが初。
パッシブスキル
ホウエンの信念 | マスターパッシブスキル。味方全員の特殊技の威力を20%あげる。味方のバディーズ全員の特殊技で攻撃を受けたときのダメージを25%軽減する。この効果は自分のチームにホウエンのタグを持つ味方のバディーズが多いほどさらに上昇する |
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初登場時雨化 | 初めて登場したときだけ天気をあめにする |
雨時ゲージ加速威力↑3 | 天気があめのときはわざゲージが早くたまるようになる。天気があめのときは技の威力をあげる。 |
雨時間延長5 | 天気があめになったときにあめの時間を延長する |
技
こんげんのはどう | 追加効果なし |
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スペシャルアップ | 自分の特攻を2段階あげる |
かみなり | 天気があめのときは攻撃が必ず命中する。30%の確率で相手をまひ状態にする |
始まりに還す! | 自分の命中率を1段階+急所率を3段階あげる。自分の防御と特防を2段階さげる。天気があめのときはさらに自分の特攻を2段階+命中率を1段階あげる+回復付帯状態にする |
バディーズ技
理想郷を造りだす こんげんのはどう | 追加効果なし |
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マスターパッシブスキルとして、ホウエン地方出身のトレーナーと一緒に編成すると味方の特殊技の威力を最大で50%増強し、相手からの特殊技のダメージを最大で31%軽減する能力を持つ。
パッシブスキル「初登場時雨化」で自身は雨天候を展開しながら、威力226の4ゲージ技「こんげんのはどう」で相手全体に攻撃する強力な特殊アタッカー。
天候が雨の時にわざゲージが加速し技の威力も上がる「雨時ゲージ加速威力↑3」も持つため、全体技で威力がやや減衰することを加味しても相当な火力が期待できる。
さらにみずタイプの技であるため天候による補正も受けることができ、あまりにも補正が乗りすぎるせいか素のステータスは低めに設定されている(それでも前述の幾多の補正のおかげでマスターバディーズ相応の火力が出るが)。
前述のマスターパッシブスキルの効果に加え、雨状態で火力が上がるホウエンのみず特殊アタッカー(ロールはテクニカルだが)であるハルカ&ラグラージとは編成における相性が良い。お互いの火力上昇の恩恵だけでなく、アオギリ自身の登場時の雨の効果が切れたり相手に天候を変えられた場合もハルカが「あまごい」で上塗りし雨状態を持続させることができるためレジェンドバトルなどの中長期戦にも対応できる。また、その場合もアオギリの「雨時間延長5」の効果が乗るので引き続き長時間の雨天候で有利に戦うことが可能。
メインストーリー
『悪の組織・ホウエン編』では別組織の暗躍により、アオギリではなくある人物と共に暴走してしまう事となる。
『悪の組織編・最終章』では、ある者とあるポケモンによって呼び出されたポケモンで上記と別個体が登場。
ポケモンレンジャーシリーズ
『ポケモンレンジャー』で登場。グラードンとの戦いで傷付いた体を癒すべくサフラのうみの海底洞窟に出現するが、彼女(?)の出現が海のポケモンたちの暴走を招く結果となり、主人公が調査の為にラプラスでサフラのうみに急行する事に。
海底洞窟のある海域には渦潮が無数に発生しており、主人公はこの渦潮に巻き込まれてカイオーガと対面する事になる。
キャプチャ画面では一定間隔でなみのりを使用してくるので、タイミングを見計らってポケアシスト「ほうでん」を使用し、11回囲む事でキャプチャが完了となる。
ポケとる
- イベントステージのスーパーチャレンジ枠で登場。挑戦にはライフを2つ要する。前半は岩を4~5個ほど出してくるにとどまるが、手数が減っていくと大量のバリアを張ってくる。なのでそうなる前に倒すか、メガバンギラス(色違いのすがた)などといったメガシンカ効果でバリアを大量消去できるポケモンを連れていくと良いだろう(それか(おすすめはしないが)第3の手段としてバリアを全て消せるヤングースを連れていくのもある)。
- スキルは、デフォルトではいわをけす(岩を1個消す)、スキルチェンジでいわはじき(岩を2個消して更に追加ダメージ)に変更できる。はっきり言っていわはじきに比べたらデフォルトのスキルは使い勝手が悪すぎるので早急にスキルチェンジするのが望ましい。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズX』以降の作品に登場。モンスターボールから出現すると「ハイドロポンプ」で相手を場外へ押し出す。
ダメージこそ与えないが、水流の勢いがすさまじいため相手に出されるとかなり厄介。しかもシールドやカウンター系の技で防げない。反射系の技であれば防げる。
マリオの下必殺ワザの「ポンプ」の強化版だと思ってくれればわかりやすいだろう。