データ
初登場 | ポケットモンスター 金・銀 |
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タイプ | いわ |
ぶんるい | 特殊 |
いりょく | 60 |
めいちゅう | 100 |
PP | 5 |
範囲 | 単体 |
直接攻撃 | × |
備考 | 10%の確率で攻撃・防御・特攻・特防・素早さが一段階上がる |
英語名 | AncientPower |
概要
『ポケットモンスター 金・銀』で登場したいわタイプの攻撃技。
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』以降の作品は同タイプでは珍しい特殊技に分類されている。
原始の力を呼び覚まし、相手を攻撃するとのことで、化石ポケモンや古代から存在するポケモンが多く習得しそうなイメージだが、意外とかなりの種類のポケモンが習得する。
ただ、その力は本物らしく、モンジャラ→モジャンボ・ヤンヤンマ→メガヤンマ・イノムー→マンムーの進化はこの技の習得が必要不可欠となっている。これが理由か後述するように性能が地味にもかかわらず一度も削除された事が無い。
なお、音の響きから勘違いされやすいがこれではない。
対戦面の性能は威力60かつPP5と、とんでもなく低い。
一応追加効果が全ステータスを一段階上昇させる(同効果を求める場合Zワザを使用するか、デメリットの大きい専用技しかない)という破格の性能であるため、擬似的な積み技として10%の発動確率に全て賭ける酔狂なトレーナーも一定数存在するらしい……が、安定した勝利を求める大半のトレーナーは当てにしないしするべきではない。
もっとも、ゲーム内のバトル施設では例のアレが発動して毎ターン当たり前の様に強化を遂げる凶悪な攻撃兼積み技(通称「げんしのまい」)に変貌する事もある。
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』までは技がタイプ毎に分類されていた都合上物理技であったため、「いわなだれ」を習得出来ないポケモンが代用として積む程度だった。
『ダイヤモンド・パール』からは先述の通り特殊技に設定され、採用率が上がるかと思われたがそんなことはなかった。
やはりこの性能で実戦は厳しい上、そもそもいわタイプの特殊アタッカーが数える程しかいないため、特殊技になってしまうとただでさえ低めの需要がさらに下がったのである。
辛うじてオムスターやマグカルゴがいたものの、いずれも当時は優秀な積み技を持たなかった(あっても「ロックカット」程度)事もあり、こんな技を素撃ちするくらいならいっそいわ技を切るという選択が普通にあり得た。
あるいは当時の「めざめるパワー」は最大威力70であった事から、わざわざ厳しい「厳選」を重ね、仕様上「最速」も捨てて、この技ではなく「めざめるパワー」岩を取ったというトレーナーも少なくなかった。
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』からは優秀な積み技「からをやぶる」が追加され、火力の増強と「最速」にする意義が見え始めたため、多少ながら採用者が増加した。
『ポケットモンスター X・Y』では「めざめるパワー」の威力が60に固定化された事により弱体化したが、それでも採用率はお察しレベル。強いて言えば特性を活かせるメガバクーダや同族対策でメガリザードンが採用したくらいか(それも後者はXなら物理の「いわなだれ」が一般的だったが)。
一応『ポケットモンスター ソード・シールド』でもリザードンが同族封じのために極稀に仕込んでいることがある。素撃ちで確定1発にすらならないが。
ポケモンカードゲームでは「特殊能力」として扱われており、しかも初代から登場している。
その効果は「場のポケモンの進化を封じる」。
特に初代ポケモンカードは進化しないと力を発揮しないポケモンが多く、出しただけでデッキをほぼ封殺してしまう事もあった。その効果を持っていたのはプテラである。
BWでアーケオスのカードがこの特殊能力を受け継ぎ、サポートカード「マツブサの隠し玉」(手札がこのカード以外になければ進化後を含む闘属性のカード1枚をトラッシュから無償召喚)と合わせて環境を荒らしまくったため、使用禁止になってしまった。
ポケモン不思議のダンジョンシリーズでは同じ効果を持つ「ぎんいろのかぜ」「あやしいかぜ」と異なり正面角抜けにしか命中しないため、この2つと異なり凶悪な技とは見なされていない。
一応『赤・青の救助隊』のトゲチックや店主カクレオンが暴走するトリガーになってはいたが……
関連タグ
ぎんいろのかぜ あやしいかぜ:他タイプの同威力・効果技。なお、この2つは進化に一切関わらないのが災いしたか剣盾以降では削除されてしまった。
パワージェム:より実戦的な性能の特殊いわ技。カタログスペック上では。
メテオビーム:いわ特殊技最高威力。威力だけは。