果報は寝て待て
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かほうはねてまて
「果報は寝て待て」とは、ことわざの一つである。
「果」とは、因縁因果によって生ずるもの。
「報」とは、自分の言動によって生じ、自分に返って来る事柄。良い事・悪い事、両方に使う。
つまり、「果報は寝て待て」とは、結果はどうなるかは分からないので、やるべき事をやったら、慌てず騒がず落ち着いて待て、という意味である。
大切なのは、努力し最善を尽くす事である。
何もせず、ただ寝て待っていれば幸福の方からやってくる、という意味で使うのは誤用である。
似た諺に、待てば海路の日和あり・石の上にも三年、というのが有るが、どちらも事前の準備や忍耐強く努力を継続するという大前提が有り、「たいした努力もせず良い結果を得る」という意味は無い。さらに最善を尽くしたことを強調したことわざには人事を尽くして天命を待つがある。
果報とは、仏教由来の言葉で、前世に行った行為によって受ける現世での報いの事である。