「さて 次の 目的地ですが あなたさまの 実力で 決めたいと 考えております」
概要
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』(第5世代)に初登場したキャラクター。
イッシュ地方のライモンシティにある施設「バトルサブウェイ」のトレーナーでありサブウェイマスター。
「バトルサブウェイ」のシングルトレインで20連勝すると、彼が21戦目で戦う最後のトレーナーとして登場する(マルチトレインでは相方であり双子の兄弟であるクダリとタッグを組む)。
また、上記の「シングル」「マルチ」にて21戦全てに勝利すると更に強力なポケモンの使い手が集まる「スーパーシングルトレイン」「スーパーマルチトレイン」への乗車を許してくれる。
そして、そのスーパートレインの49戦目でも同様の形で勝負を挑んでくる。
一人称は「私」。普段は事務的な敬語調だが、感情が昂ると「ブラボー!!」と声を挙げることも。
本職は鉄道員らしく、列車内のアナウンスをするような要領で会話する。
BW1では、主にクリア後のやり込み要素におけるボスキャラポジション。ストーリー攻略だけ楽しむプレイヤーにとっては馴染みのないキャラクターであったが、BW2ではストーリ上でバトルトレイン施設の説明役として登場し、クダリとタッグを組んで戦うイベントがある。
アニメ版・ポケマスEX・LEGENDSアルセウスでは右手でモンスターボールを投げる。
名前の由来は鉄道用語の「のぼり」と藤の花の家紋である「上り藤」と考えられる。(マメ科の花ルピナスも藤の花を逆さにしたような形のためノボリフジと呼ばれることがある。)
容姿
制帽とロングコートを着た男性。見た目はクダリと瓜二つだが、こちらは黒を基調とした服装をしている。また、生真面目な性格を表しているのか、仏頂面にも見える表情が多い。
所持ポケモン
シングルトレイン・21戦目
スーパーシングルトレイン・49戦目
マルチトレイン・21戦目
スーパーマルチトレイン・49戦目
ギアステーション前(BW2)
- ガントル Lv.26
全体的に見るとじめんタイプの技に弱いポケモンが多い。
ギギギアル、オノノクスは自身のステータスを上げてから攻撃を仕掛けてくることがあり、早めに倒しておく方がよいが、ギギギアルは「オッカのみ」でほのおタイプの技のダメージを、オノノクスは「ヤチェのみ」でこおりタイプの技のダメージを軽減するので、一筋縄ではいかない。
シングルでは、イワパレスの特性が「がんじょう」であるかないかによって戦況が大きく変わる。「ゴツゴツメット」も持っているため下手に接触技を使うと返り討ちに遭うことも。
スーパーシングルでは前述のオノノクスに加え、こうげきの高いドリュウズは「いのちのたま」を持たせ、とくこうの高いシャンデラは「オーバーヒート」を放ち大ダメージを狙ってくるため、相性の良いポケモンであっても油断は禁物である。
アニポケ
CV:佐藤健輔(アイリスのカイリューなど多数のポケモンを担当)
「ベストウイッシュ」編第45話の終盤で初登場。
本格的な活躍は47話・48話で、サトシ一行と共にロケット団の悪事に立ち向かう。
51話ではサトシのポカブ&デントのヤナップVSノボリのシャンデラ&クダリのシビルドンでタッグバトルを行った。
原作同様にクダリとは双子の兄弟であり、丁寧な口調で話す。クダリからは「ノボリ兄さん」と呼ばれており、ノボリが兄でクダリが弟であることがわかる。
めざせポケモンマスター第3話では、デントの幻覚という形で登場。本人ではない、かつ数言の台詞のみながらオリジナルキャストの佐藤氏が起用される気合の入れようであった。
ポケマス
CV:松岡禎丞
エピソードイベント「勝利へ走れ 出発進行!」に登場し2021年6月30日に実装。バディとなるポケモンはドリュウズが選ばれた。
じめんタイプのフェス限定バディーズで、技構成は砂嵐を起こす「すなあらし」と相手の命中率を下げる「どろかけ」と一見するとテクニカルのようだがロールはサポート。
トレーナー技「特急がまいります!」で味方のバディーズ全員のこうげきを1段階、急所率を2段階上げることができ、キズぐすりによる回復も完備した優秀なサポートだが真価を発揮するのは場が砂嵐の時。
砂嵐下だと上記「特急がまいります!」に味方全員を次回ゲージ消費0状態にするという追加効果がつき、ゲージ消費の重い強力な技を何も考えずに使って相手に大ダメージを与えることができるようになるほか、はじめて変化技を使った時にだけ味方のバディーズ全員のこうげきととくこうを2段階上げるパッシブスキル「初P変化技後攻撃特攻↑G2」や砂嵐下で攻撃を行えば味方のバディーズ全員のすばやさを1段階上げる「砂嵐時P技後素早↑G9」の効果で味方全体に多種多様なバフを行えるようになる。
自身もまた砂嵐の恩恵を受けられるバディーズであり、「砂嵐無効&防御特防上昇」でぼうぎょ・とくぼうを1.3倍にして耐久力を補強することができる。
同じサブウェイマスターのクダリ&アーケオスをはじめとしてライチ&ルガルガン、シロナ&ガブリアス、キバナ&ジュラルドンなど砂嵐下で本領発揮するアタッカーは3〜4ゲージのゲージ消費が重い技かバディストーンボードで獲得できる「素早さ↑分(B技)威力上昇」のどちらかまたはその両方を抱えているため、こうしたアタッカーを活かす砂パの起動役及びサポートには彼が最適となる。
スペシャル
2022年にはスペシャルコスイベント「謎解きティーパーティー」にてシルクハットに燕尾服、モノクルの執事風の衣装で登場し4/14に実装。バディはアギルダーのむしタイプのテクニカル。
衣装、バディ共にクダリと対になっている。
ファン待望の新衣装なのだが、同時期に展開していたポケモンLEGENDSアルセウスとのあまりの方向性違いに情緒不安定になったファンも居たとか居なかったとか。
マジコス
2024年10月31日にエピソードイベント「マジコス兄弟出発進行!」にてついにマジコスの姿が実装。バディはアニメやグッズでも相棒として描かれたシャンデラ。ゴーストタイプのスピードでEXロールはテクニカル。ダイマックスが可能になっている。
通常衣装と同じ黒を基調とし、高さのあるシャコー帽を被り、腰にカンテラを携え、バディの色に合わせた差し色のヒラヒラを各所に散らせたアシンメトリーで豪華なデザイン。
ちょうどイベントの開始日がハロウィン当日であり、それに合わせてアプリのタイトル画面にてバトルサブウェイBGMのハロウィンアレンジもお披露目されたため、ハロウィン衣装も意識したデザインになっていると考えられる。
ストーリーでは二人がタッグバトル大会を開催。同じく双子のジムリーダーフウとランと組み、双子の兄姉VS弟二人のバトルが行われた。また、同じくバトル施設を運営する四姉妹バトルシャトレーヌとの共演も。
一方で、ランが以前のイベントにてウルトラホールに飲みこまれ一時行方不明になったことをノボリに告げており、「これはLEGENDSアルセウスのノボリの伏線なのでは?」と身構えるファンもいる。
ポケモンLEGENDS アルセウス
「定刻通りに ただいま到着」
『ポケモンLEGENDS アルセウス』では、シンジュ団に所属するキャプテンの一人として登場。
本人曰く、気付いたらヒスイ地方にいて、立ち尽くしていたところをシンジュ団に救われ、ポケモンの扱いに慣れていたためキャプテンに抜擢された、との事。(シンジュ団集落でもノボリのポケモンの扱いの上手さを言及する住民がいる。)どういった経緯でこの時代にやってきたのかは不明で、公式サイトの紹介でも「ひょんなことから」と曖昧な表現に留められている。
当初はヒスイの他の登場人物と同じように彼の先祖と予想するプレイヤーもいたが、「大事なパートナーはほのおを使うポケモンだった」「自分の同じ顔の男がいたような気がする」ということを朧げに話す様子から、彼本人と分かる。
元からのコートの下にシンジュ団の服を着こみ、コートや帽子は経年劣化によってボロボロになっておりボタンにも錆が見られる。顎髭を蓄えていたり、目元に皺が増えていることから、BW・BW2の時点からそれなりに年を重ねているようだ。
後に公開された設定資料ではヒスイに飛ばされてきたのは「XX年前」とされており、少なくともヒスイ地方で十数年以上の年月を経ているのではないかと思われる。
こちらに来る中で名前以外の過去の記憶の大部分を喪失してしまったようだが、鉄道用語を絡めた話し方は相変わらずである。
トレーナーだった経歴からか、ヒスイのキャプテンたちの中で唯一モンスターボールを使い、戦闘する時もシングルバトルで行う。作中で対戦時に手持ちポケモンを6匹使用する数少ない人物でもある。(ノボリ以外はクリア後のある人物のみ)
作中では主人公にライドポケモンであるオオニューラを貸してくれる他、「何か思い出せるかもしれない」とバトルを仕掛けてくる。そのおかげでポケモントレーナーであった事や元々いた世界のことを、断片的ではあるが思い出すことができた。
これがきっかけになったのか、上記イベント以降はコトブキムラの訓練場で特定のNPCをバトルの相手として呼び出す役目を引き受ける。エンドロール後はノボリ自身ともバトルが可能。
「ヒスイの夜明け」アップデート後はデンボクの依頼を受け訓練場を強化。ギンガ団、コンゴウ団、シンジュ団のよりすぐりの三人と連戦する「かちぬき道」、全242通りのポケモンの組み合わせ(こちらの方が不利)で戦う「いっぴき道」など新たなバトルを新設。彼自身も”特訓ノボリ”なる手持ちの強化を遂げ、さらにそれに勝利するとLv.75の野生の力に満ち溢れたオヤブン3体を同時に繰り出す“オヤブン使い”として登場する等、新たな目的を見つけやりすぎなレベルで充実した姿を見ることができる。
余談
ノボリが本作に登場することは発売まで秘匿されており、一種のサプライズ出演となった。本家ダイヤモンド・パール・プラチナとは全く縁のない人物だったため、この点で驚いたプレイヤーも多かった模様。
ノボリがヒスイ地方に飛ばされた理由だが、端末を所持しておらず何らかの使命を帯びた様子もないこと、更に重度の記憶喪失に陥っていることから、主人公のそれとはまた別の理由で飛ばされた可能性が高く、彼自身も「(時空の)裂け目は関係ないと思う」と考察している。
記憶喪失という症状やシンジュ団の集落の有る場所から別の要因が絡んでいるのではないかという説もある。
他にも任されているオオニューラが「崖登り」を得意とする事や、ヒスイ地方のモデルである北海道に「登別(のぼりべつ)」という地名があるからでは、という考察も見受けられる。
またポケマス実装時のイベントではシンオウ地方のキャラクターもしくはヒスイ地方のキャラクターの子孫と思しきキャラクターが多く登場しておりそれが今回の展開の伏線だったのではとも。
ノボリ自身はシンオウ地方とは全く縁がなかったが、シンオウ地方と彼の出身地であるイッシュ地方はBWの時点で(隣り合う世代同士のサプライズの側面もあるが)遠い存在というわけではなかった。
四天王のカトレアの初登場はプラチナのバトルフロンティアであり、シンオウ地方のチャンピオンであるシロナはカトレアのサザナミタウンにある別荘に頻繁に訪れ、BW2では「洞穴の奥深くはシンオウ地方につながる」とタウンマップに記されユクシー、アグノム、エムリットのイベントが発生する「心の空洞」が存在していた。
さらに今作では、コンゴウ団シンジュ団両方のテントにBWのチャンピオンであるアデクによく似た肖像が飾られ、イッシュ地方の伝説ポケモンがヒスイにも出現しさらに仲間が発見されるなど、ノボリの状況と関係があるかは不明だが、シンオウとイッシュの繋がりは確かに古くから存在していたことが確認された。
見知らぬ世界に飛ばされ、さらに記憶喪失と散々な状況に置かれた彼ではあるが、元の登場作品では業務連絡的な台詞しかなかったのに対し、今作では冷静で聡明な性格や個人的な語りなどキャラクター性が掘り下げられた描写がなされている。
特にバトル終了時や写真屋での柔らかな表情は必見。
一方でプレイヤーの中には相方で双子のクダリと離れ離れになる、記憶を失って自分が何者なのか分からなくなる、しかも最後の最後まで記憶が完全に戻ることはないといった今作の設定に衝撃を受けた人も少なくない。そのためDLCなどの形でクダリと再会させてほしいといった、何かしらの救済措置を求める声も非常に多く、pixivでも元の時代に戻ってクダリと再会している様子を描いたイラストが多数見られる。(そのイラストたちに混じってノボリがヒスイに飛ばされた後クダリもヒスイに飛ばされたり、なぜかサブマスがヒスイに飛ばされるifを描いていた人もいたとかいなかったとか)
ポケモンGOにて
アプリゲーム「ポケモンGO」のGOバトルリーグ「時を超えた旅」2023/12/2~2024/3/2のリワードとしてヒスイ地方での彼の各種衣装及びポーズが獲得可能であった。帽子のみであれば2024/1/19~1/24のGOバトルウィークのリワードとなっていたが、それ以外の物は彼の実力に違わぬ高ランク帯のリワードとなっていた。
ポケモンGOにおけるポケモンLEGENDSアルセウス関係の衣装としては無料配布されている調査隊の服(男女)に続く実装であり、まさかのBW時の衣装よりか先の実装となった。
所持ポケモン
サブウェイマスターの時と手持ちが変わり、ヒスイ地方に出現するポケモンで構成されており、全て進化手順が特殊であるという共通点がある。エースポケモンは一貫してグライオン。
初戦
再戦
特訓ノボリ
- フーディン Lv.75
- ジバコイル Lv.76
- グライオン Lv.77
- モジャンボ Lv.75
- カイリキー Lv.76
- ダイノーズ Lv.75
オヤブン使い
※ シンジュ団、コンゴウ団と同様、3匹同時に繰り出してくる。
関連イラスト
関連タグ
リラ(トレーナー):ホウエン地方のフロンティアブレーンのリーダー格で、戦いの才能に溢れる。ポケモンSMにてウルトラホールという他の時空間に繋がる穴に迷い混み、別の世界に辿り着いたトレーナーつながり。部分的に記憶を失っていて、主人公と戦うことで記憶を取り戻そうとする点でも共通している。
ラン(トレーナー):ホウエン地方で双子の弟のフウと共にエスパータイプのジムリーダーを務める。ポケマスのイベントでは一時ウルトラホールに飲み込まれてしまったが、無事帰還している。