メガエルレイド
めがえるれいど
やいばポケモン・エルレイドがメガシンカした姿。
ポケモンXYに於いて、相方・サーナイトがメガシンカしておきながらエルレイドには何もなかったが、遅れること1作…ORASにおいてメガシンカを得ることとなった。
サーナイト同様、白を基調としたカラーリングとなり、見た目ベースも大きく崩れてはいない(ただし、メガサーナイトと異なり、メガシンカすることによって少々体重が重くなる)。
胸にあった赤い器官(プレート)の大半が特徴的な両肘へと移り、赤く大きな刃を成形している。このプレートから強力なサイコパワーの刃を生成することが出来、状況に依っては両腕に同時展開した二刀流での戦いを披露するとされている。
また、頭部も兜の様な形状に変化し、背中には優れた防御性能を持ったマントの様な物が付く様になった。
公式サイトでは「騎士」と表現されているが、対のメガサーナイトのモチーフが公式で「花嫁」となっているだけに「花婿」のイメージも連想させる。並べたら完璧である。
HP | A | B | C | D | S | 合計値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
エルレイド | 68 | 125 | 65 | 65 | 115 | 80 | 518 |
メガエルレイド | 68 | 165 | 95 | 65 | 115 | 110 | 618 |
比較分 | ±0 | +40 | +30 | ±0 | ±0 | +30 | +100 |
能力は主に攻撃が大きく上昇し、素早さと防御も上昇する。
余り使わない能力にも上昇値が割かれていたメガサーナイトと異なり、使わない能力に関しては全く上昇値を割かないという中々理想的な能力上昇をしている。
とはいえ、防御が上昇しているとはいえ低いHPはそのままなのでそこまで硬くなった訳ではない。また、エスパー・格闘故に耐性も余り良くない点には気を付けたい。
攻撃力は165・素早さは110と、攻めの面では非常に優秀な能力を有する。
特に素早さはラティオスと同速であるため、大半のポケモンを抜き去ることが可能。
エルレイドははたきおとすや3色パンチ等攻撃技バリエーションも広いため、どんな相手でも対処しやすいのは利点。
ただし、習得技威力は全体的に低く、高火力技がほぼインファイト1本となってしまうため、技の通りが悪くなると途端に威力不足が目立つ様となってしまうのが難点である。サブウェポンが豊富なので効果抜群を取れればまだ戦えるが。
特性は「せいしんりょく」へ変化する。特性に関しては該当記事を参照のこと。
シングルでは通常特性も対怯み特性である「ふくつのこころ」であるため、怯み技が飛んで来なくなる可能性がさらに高くなったため特性ページにあるようにダブル以上向けであろう。
「せいしんりょく」と「ふくつのこころ」の兼ね合いに関しては、通常のルカリオと良く似ている。
エルレイドはスキルスワップも覚えるので、使い難いと感じるならば相手へ押付けてしまうのも良いであろう。
ただし、特性が「せいしんりょく」となった分初手より「ねこだまし」持ちの相手の強力な攻撃を誘う点には注意したい。
メガシンカ前の素早さは80とやや不安な上、前述の通り耐久は上がるとはいえ不安が残る。
例として特に「ねこだまし」を採用する傾向にあるメガガルーラ相手の場合メガシンカ直後は素早さで負けており、しかもメガシンカしても耐久に努力値を振らないとすてみタックルで確実に落とされてしまう。
まもるで1ターン凌いだらメガガルーラよりも速くなり、ふいうち程度なら普通に耐えるので有利となるが、折角の特性を半分殺してしまう点は中々も難しい所である。
しかし、第7世代ではメガシンカしたターンの素早さがメガシンカ時の素早さに反映される様になり、上記の問題も改善された。今度は「すてみタックル」を使わせるまでなく倒すことが可能。
運用の際はメガルカリオが比較対象に挙げられる。
彼処と比べると耐久数値こそ上回っているものの、彼処ははがねタイプの優秀な耐性で(弱点はメジャー寄りとはいえ)ある程度補っている。メガシンカ後の素早さも彼処が上である。
一致技火力も「てきおうりょく」や習得技関係でどうしても劣りがち。そして対怯み特性に関しても上記の通りと中々考えさせられる。
一応ルカリオはメガシンカすると怯みを避けられぬものの、どっちにせよメガシンカは任意なので…。
一致火力でのゴリ押しメインのメガルカリオに対して、安定火力のメガエルレイドといった所であろう。
ORAS初期環境は同時期に追加されたメガボーマンダが非常に幅を利かせているのが難点。
一応「れいとうパンチ」という対抗打があるものの、実はいかくなし+耐久無振りでもメガマンダの体力が満タンであった場合は確定1発に出来ない。
また、ファイアローのブレイブバードでもメガシンカ前同様確定1発とされる。
定石といえば定石であるが、不利な相手は無理に相手をしないようにすることも重要である。
第7世代環境ではフェアリータイプ持ちのポケモンが増加しているのが辛い所。
カプ・コケコやカプ・レヒレくらいならZ技で強化でもされない限り耐えて勝てるのであるが、カプ・テテフやミミッキュは素早さで上回っていても勝つことは厳しい。
一方、サイコフィールドやミストフィールドといったフィールド特性が流行したのはエスパータイプ物理アタッカーとして有利となったといえよう。
攻撃力は種族値が高い分無補正・無振りでも十分確保出来るため耐久へ努力値を回しやすいのであるが、前述の通り技火力が不足している部分があるため攻撃努力値も欲しいジレンマもある。
対のメガサーナイト同様、トレーナーの実力が大いに試されるポケモンといえるであろう。
『ポケモンマスターズ』
- ポケモンマスターズでもORASのミツルであるため彼のバディで登場しており、バディーズ技を使用することでメガシンカする。メガシンカ後は「ローキック」から「インファイト」へ変化。
変化した腕が「デュエルディスクの様に見える」というネタも。