概要
現在の観音寺市は2005年(平成17年)10月11日に、(旧)観音寺市と三豊郡大野原町・豊浜町が対等合併によって発足した市となっている。
旧観音寺市は1955年1月1日に、三豊郡の観音寺町・高室村・常磐村・柞田村が対等合併する事によって成立している。(同年2月11日に大野原村、五郷村、萩原村が合併して大野原町が成立。豊浜町の成立は遡って1899年の姫之江村の町制施行に伴う改名による)
主な農作物としてレタスが知られており「らりるレタス」のブランドを持つ。
讃岐うどんには必須といわれるいりこの産地である伊吹島がある。この事からうどん県いりこだ市を称している。
かつては加ト吉(現本社は東京。社名はテーブルマークに変更)の本社も存在した。(加ト吉の祖業は善通寺市の港で開業した家内手工業による水産加工業)
ユニ・チャームの生産子会社であるユニ・チャームプロダクツやコスモテックの本社があり主力生産工場も構えている。つまり紙おむつや生理用ナプキンの産地でもある。(一方で親会社であるユニ・チャームの四国支社は四国中央市川之江側の県境付近にある)
地理
隣接自治体は東に三豊市、南に徳島県三好市、東に愛媛県四国中央市。
香川県で最も西側に位置しており、近畿地方や岡山へのアクセスが両方ともあまりよくないことで知られている。
西へゆけば愛媛県四国中央市に入るくらい、岡山、高松より愛媛東予地区の方が近い。
自然
気候は南は讃岐山脈や四国山地、北は瀬戸内海側の対岸にある中国山地の影響で台風などの自然災害や積雪は比較的少ない。
但し、雪に関しては南関東より降雪日数は多い。
北で瀬戸内海に面しており、海岸沿いは瀬戸内海国立公園の一部。特に燧灘に面しており鯛や鰆の良漁場としても知られている。
イベント・観光
イベントとしては勇壮なちょうさ祭りが有名。ちょうさ、とはいわゆる山車による太鼓台の事。
四国中央市との県境付近に道の駅とよはまがあり、勇者であるシリーズとのコラボを行っている事から勇者部の駅として知られている。
旧大野原町から愛媛県四国中央市川之江まで、四国山脈を縦走しながら繋ぐ香川県道9号沿いに、日本に2つしか無いマルチプルアーチダムである豊稔池(豊稔池ダム)がある。マルチプルアーチダムとしては日本最古のダムであり、また戦前建築かつ石積式建築においては日本に唯一無二となるマルチプルアーチダムである。
なおダムカードも配布しているが、現地に管理事務所が無いため、配布を受けるにはダムと自身(受取希望者)を写した写真を観音寺市役所の大野原支所まで持っていく必要がある。
市内の琴弾公園には寛永通宝を模した大規模の砂絵があり「銭形砂絵」と呼ばれる。現地はドラマ版銭形平次のオープニングロケ地としても知られ、また金運のパワースポットでもある。幼少期に銭形砂絵を訪れれば「一生、お金には困らない」という伝説があり、近くには道の駅ことひきがある。
道の駅ことひきの観光案内所にも、勇者であるシリーズのパネルやスタッフのサインがあるため、こちらもこちらでまた聖地扱いとなっている。
四国八十八箇所(お遍路)
市名の由来は四国八十八箇所69番札所観音寺による。ただし、寺の名は「かんのんじ」だが市の名は「かんおんじ」である。
観音寺の境内には同じく四国八十八箇所68番札所神恵院(じんねいん)がある。
そのため、この2つの札所は一元的な運営が成されており、1箇所で2つの札所に参れるスポットとなっている。
なんでこんなコトになったのかと言えば、それは廃仏毀釈のせい。元々68番札所は琴弾公園の脇にある琴弾山の頂上にある琴弾八幡宮であり、そこでは本地仏として観世音菩薩を祀っていた。しかし明治の廃仏毀釈のせいで琴弾八幡宮の仏教要素が廃撃され、行き場を失ったそれらを観音寺が引き受け、境内を分割して祀り現在に至っている。(もっとも江戸時代より琴弾八幡の別当は観音寺が受けていたため、その頃より琴弾八幡の神恵院としての御朱印は観音寺で代理授与を行っていた)
神恵院の前の札所は三豊市山本町小松尾の大興寺、観音寺の後の札所は三豊市豊中町本山の本山寺である。
交通
鉄道
香川県内の自治体として珍しく高松琴平電気鉄道の路線がなく、JRのみとなっている。
市の中心駅:観音寺駅
道路
高速道路
一般国道
関連項目
結城友奈は勇者である - 観音寺市が舞台のアニメ。