坂出市
さかいでし
岡山県からの本州から四国の玄関口で、本四備讃線及び瀬戸中央自動車道の玄関口の市となる。
この為、鉄道においては東京から最も近い四国の市となる(道路を含めると鳴門市が近い)。
隣接自治体は…、高松市、丸亀市、綾歌郡宇多津町、綾川町、海を挟んで岡山県倉敷市と隣接している。
嘗ては塩田地帯であったが、現在は工業団地などに変わっている。
醤油に関しては鎌田醤油の本社がある事でも知られている。
農業は三金時が主流で、金時芋、金時みかん、金時人参などで知られている。
変わったトコロでは、叩くと高く澄んだ音を鳴らす特殊な希少石サヌカイト(讃岐石、出す音から「カンカン石」とも言われる)を産出している事でも知られており、これは石琴(いわゆる木琴の石版)の材料にもなる。
古代には高松市(旧・綾歌郡国分寺町)との市境近辺に讃岐国の国府が置かれていた。
また同地は崇徳上皇が流配され終焉を迎えた霊地でもあり、四国八十八箇所(お遍路)の札所が2箇所(79番・81番)ある。しかも、この2つの札所は双方ともに崇徳上皇崩御にも由縁のある関係史跡である(79番は遺体の安置所、81番は御陵つまりお墓)。
ただし、坂出市内にある八十八箇所の札所は連続しておらず、ひとつの札所に参った後は一旦は高松市に出ねばならない。順序としては以下の通り。
(78番・郷照寺/宇多津町)→79番・天皇寺高照院→(80番・讃岐国分寺/高松市)→81番・白峯寺→(82番・根香寺/高松市)
ルートは讃岐国分寺までは基本的に丸亀街道(県道33号・久米通賢街道)沿い(上級者や修験向けのガチの遍路道もあるが市街地の南にそびえる金山を登るガチ登山であるため初心者にはオススメはできない)であり坂出市街地は79版札所の手前にて通過する。
80番札所から81番札所に行くには高松市と坂出市を隔てる丘陵である五色台を登坂せねばならず、81番札所から82番札所へのルートは、その五色台の尾根あるいは中腹を横断する山岳縦走であり、この区間の遍路道は「根香寺道」と呼ばれる国の史跡に指定されている(ただし縦走区間に関しては一応、自動車でも行けるように遍路道の並走道路「香川県道180号」として整備はされている)。
あと、こうした事情から、この地域は『水曜どうでしょう』四国八十八ヶ所企画の聖地でもある。ただし地元としては訪問にあたっての礼儀は守り、番組の真似だけは厳に慎むように(地元民にも寺にも迷惑)としている。その理由は件の番組そのものにてきちんと描写されてしまっている。