香川県の北西内陸に位置する市。
北は多度津町、南は琴平町およびまんのう町、東は丸亀市、西は三豊市に、それぞれ隣接する。
概要
善通寺市は香川県内では中規模の市ではあるものの、その県内における役割と存在感が大きい市として知られている。
まず市の名前に取られている大寺院である善通寺の存在が挙げられる。この寺は真言宗の日本における開祖である空海の出自となる佐伯氏の本屋敷跡(要は空海の出身地)であり、その名は空海の父である佐伯善通より取られた。(開基も佐伯善通に置く)これを由来として真言宗善通寺派の総本山として成り立ち、真言宗全体における三大道場(善通寺・東寺・高野山)のひとつとして数えられている。この事から善通寺市は四国八十八箇所(お遍路)にとっても重要な霊場の一つとして扱われ、同巡礼においては札所5箇所を擁する伝統的な門前町として栄えた。
次に善通寺周辺は善通寺の門前町であった事から開けた(大所帯を常駐させる事ができる)土地が多かった。この事から明治以降、陸軍第11師団が置かれ、戦後になってからも陸上自衛隊が旅団司令部(現在は第14旅団)を置いている、こちらの意味でもやはり伝統的な軍務街である。
かの乃木希典もまた第11師団長として逗留し、讃岐うどんを師団の部隊食として重用したと伝えられている。そのため善通寺に駐屯している自衛隊の観閲式や駐屯地祭では案の定、見学者に讃岐うどんが振舞われている。
そして、最後に挙げられるのが四国最古の福祉学系学部を据えたキリスト教系大学である四国学院大学と、甲子園出場常連の古豪にして四国最古と呼ばれる私学校・尽誠学園高等学校を擁する学生街としての顔である。そのため、県庁所在地でもない小さな市にもかかわらず、ローティーンから20代前半の人口が多い。ちなみに四国学院大学はpixiv的に述べた場合、かの徳弘正也の母校として知られる。