このあと どうなるか
わたしには もう みえているのよ
概要
『ポケットモンスター 赤緑』(第1世代)から登場したキャラクター。
名前の由来は『なつめ(棗)』と思われる。
英語名はSabrina。
ヤマブキシティジムリーダーで、エスパータイプポケモンの使い手。
キャッチコピーは「エスパーしょうじょ」、または「エスパーレディ」。彼女自身も幼い頃から超能力を持つ。
『RGBP』ではジムのみの登場・超能力を持つ少女ということ以外最低元の台詞しかないため、メディア展開によって容姿や性格、設定がそれぞれ異なっている。
それぞれキャラが違いすぎるので、混同せずにゲーム諸作品、アニメ(アニポケ)、漫画諸作品などでそれぞれパラレルワールドの別人と見たほうが良いのかもしれない。
各シリーズの特徴
基本的に外観はストレートのロングヘアで前髪ぱっつんの黒髪だが、各媒体によって多少異なっている。
赤・緑・青・ピカチュウ
「エスパー少女」の呼び名を持つ。
ヤマブキシティにあるもうひとつのジム・格闘ジムに勝ち、リーグ公認のジムリーダーとなっている。
服装はゲーム内でのグラフィックとポケモンカードゲームとでは異なっており、その後の作品ではポケモンカードゲームでの服装が彼女の服装のスタンダードとなっている。
ゲーム中では何故かムチを持っている。後にも先にもムチを持っている作品はこれだけ。
初代最強と言われたエスパータイプの使い手だけあって非常に手強い。ただ開発の配慮か、切り札のフーディンの技がサイコキネシスではなくサイケこうせんになっている。
なおヤマブキシティ自体がそらをとぶの順番でセキエイこうげんの後になっているなど、当初は町ではなかったorジムがないラストマップの予定?のようななにかしらの変更が開発途中であった部分がうかがえ、そのせいかナツメに負けた場合でも勝った事になるバグが存在する。
ピカチュウ版では手持ちがケーシィ、ユンゲラー、フーディンの3体に減少。
ケーシィは補助技しか使わないので、実質戦うのは後半の2体のみと言える。その代わり平均レベルが50と高く、フーディンの技がサイコキネシスに強化されているので、場合によっては赤緑青以上に厳しい戦いとなる。
また敗北時のバグも修正済み。
金・銀・クリスタル
『GSC』ではカントー地方で、前作と変わらずヤマブキシティのジムリーダーを務めている。対戦前に「あなたが来る予感は3年前からあったのよ」と発言しており、主人公が訪れることを以前から予知していた。
髪型は以前通りの黒髪ロングである。服の色は赤だったり、ポケモンカードゲームなどでは緑だったりとまちまち。
歳月が経ったたためか呼び名が「エスパーしょうじょ」から「エスパーレディ」に変わっている。
ファイアレッド・リーフグリーン
『赤緑』のリメイク作品。
衣装は前述のポケモンカードゲームにおけるものを踏襲。
ハートゴールド・ソウルシルバー
『金銀』のリメイク作品。
リメイク前は『RGBP』と大差ない外見だったが、この作品では今までとは大きく異なっている。
髪型はロングストレートから、大きく外ハネをしたセミロングヘアになり、前髪もぱっつんではなくなっている。服装も今まででは考えられないカジュアルかつセクシーなヘソ出しスタイルになった。
女主人公が新規のキャラクターになったり各キャラも服装などが大きく変化した『HGSS』だが、彼女についてはあまりの別人ぶりにファンからは賛否両論だった。
ちなみにイラストを担当した杉森建氏は髪型の違いについて「オシャレに目覚めた…んだと思います」と語っている(HGSSのキャラクターデザインは海野隆雄氏が担当)。
ブラック2・ホワイト2
『ポケットモンスターブラック2・ホワイト2』ではポケウッドで女優をしている。
『魔法の国の不思議な扉』にて敵役(にしてヒロイン)の魔女・ジュジュベを演じる。
服装は、スタジオ内ではHGSSと同じ。映画ではVFXにより魔女の衣装を着て登場する。
脚本内では、主人公演じる王子または姫にオバサン呼ばわりされてキレるが、展開次第ではアドリブでギャグ満載の面白い台詞も聞ける。
また、カルトルートに進むと…?
ポケモンワールドトーナメントにも出場。
対戦時には「あなたが来る予感は3年前からあったのよ」と金銀クリスタルやHGSSと同様のセリフを言うが、本当に予感があったのか、もしくは他のジムリーダーたちのセリフが初登場作品でのセリフを流用したものであるためナツメもその一例なのかは不明。
ちなみに施設内にいる、各地方のトレーナーを解説してくれる男性に「ああ!みらいよちされてえ!!」と発言されている(公式が病気)
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ
第一世代のピカチュウ版に準じた設定になっていることが多いLPLEであるが、ナツメの容姿に関してはFRLGとほぼ同じ。ただし、髪の色は深緑色の入った黒髪になっており、この辺りは後述するアニメ版からの逆輸入となっている。また、よく見ると手に指輪をはめている。
ジムの内装の変化と、戦闘開始前に目がギラッと光ることでかなりの強キャラ感が出ている。ポケモンに指示を出す際には、よく見ると超能力を使って体をフワっと浮かせている。
なお、攻略難易度はリメイク前と比べると格段に下がっている。
というのも、ストーリーを進めていれば、この段階までにあくタイプとの複合であるアローラコラッタを交換で入手可能であり、ちゃんと育てていればアローララッタまで進化させてジム戦に臨むことも十分可能だからである。
アローララッタが手持ちにいるだけでもジムの攻略が大幅に楽になるので、どうしても勝てないという場合はまずはアローララッタを手に入れてから挑んでみるのも手。
また、LPLEはSMとUSUMと同じく戦闘画面にトレーナーが映り、なおかつカメラワークもぐるぐるよく動くため、これまではほとんど見られなかったジムリーダーたちの後ろ姿も見ることができる。
ナツメのボディラインを強調する衣装を堪能するための最高の環境が整っていると言えるだろう。紳士たちも満足。
そのクールな風貌故に隠れファンも多いのか、チャンピオンロードのガードマンの1人が「ナツメさんっていいよね」という台詞を言うことも。
使用ポケモン
赤・緑・青・FRLG
ピカチュウ
- ケーシィ Lv50
- ユンゲラー Lv50
- フーディン Lv50
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ
- バリヤード Lv43
- ヤドラン Lv43
- ルージュラ Lv43
- フーディン Lv44
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ(強化後)
- バリヤード Lv56
- ヤドラン Lv56
- ルージュラ Lv56
- スリーパー Lv56
- フーディン Lv57
ポケモンスタジアム2
ジムリーダーの城(表)
ジムリーダーの城(裏)
金・銀・クリスタル・HGSS
- エーフィ♂ Lv46(HG・SSでは53)
- バリヤード♀ Lv46(HG・SSでは53)
- フーディン♂ LV48(HG・SSでは55)
『HGSS』(強化後)
HGSSの再戦では「シンオウキャンペーン」の如く、カントーのジムリーダーがシンオウ地方からやってきたポケモンを(最高レベルでないにもかかわらず)賞金首にすることが多い。エリカのロズレイドやアンズのドラピオン等が当てはまる。
(戦闘後に貰える賞金を120で割ると、レベルの数字がわかるだろう。)
ナツメに至っては賞金首が全手持ちの中で最低レベルとなった他、エリカと同様に、戦闘後に貰える賞金がジム戦(55×120)より少なくなってしまっている。
ポケモンスタジアム金銀
ジムリーダーの城(表)
ジムリーダーの城(裏)
BW2
カントーリーダーズトーナメント
- フーディン(エース)
- スリーパー
- バリヤード
- ヤドキング
- エーフィ
- ルージュラ
ワールドリーダーズトーナメント
ダウンロードトーナメント
- フーディン
- エーフィ
- ミュウツー
アニメ版
アニポケ サトシの旅シリーズ
無印編22、24話に登場。声優は荒木香恵。
ゲーム版と異なってかなり重く恐ろしい境遇の持ち主になっており当時視聴していた子供たちに大いなるトラウマを作った。
髪の色は緑がかった黒髪。服装は赤いワンピースに黄色いボタンが2列並んだもの(ボタンのサイズを除けばサイボーグ009風)。
感情に乏しく幼少期から強力な超能力の才能を発揮し、その技術を磨くことに熱中するあまり友達ができず、止めようとした両親をも家から追い出してしまう。幼い頃の自分の姿を模した不気味な人形を持ち、超能力で喋らせている。
自分に敗北した挑戦者を人形に変えたり、小さくしておもちゃのドールハウスに閉じ込めて危害を加えたりとかなりのサイコパスっぷりを発揮している。
そのためかヤマブキジムに挑戦するトレーナーはかなり無謀らしく、ナツメをよく知るおじさんからも『ここだけはやめた方がいい』と警告されている。(サトシより先に旅立ったシゲル達がヤマブキジムに挑戦したのかどうかは不明)
幼少期に追い出したとされる母親も人形に変えてドールハウスに閉じ込めていたほか、タケシやカスミまで人形に変えてしまった。最終的にサトシの連れてきたゴーストのおかげで笑顔を取り戻して無事に普通の少女に更正する。同時に人形にされていた3人も元の姿に戻り、両親とも和解できた。
今のところ新無印でも再登場の予定はない。笑顔を取り戻した後の彼女のその後はほとんど描写されてなかったため、いつかは再登場してほしいものだ。
余談だが、十数年前に撮影されたと思われる幼いナツメと両親の写真が回想シーンで登場しており、現在のナツメの父親は相応に老いている一方、人形から戻ったナツメの母親は写真とほぼ変わらぬ若い姿のままだった。つまり人形だった期間は年も取っていないと思われ、ナツメの母親は若い頃に幼いナツメによって人形にされて以降、十年以上もの年月を人形のまま過ごしていた可能性が高い。
ポケットモンスターTHE_ORIGIN
オリジナルアニメ『ポケットモンスターTHE ORIGIN』ではワンシーンのみ登場。
ボイスは収録されていない。
ポケモンマスターズ
CV:田中理恵
『FRLG』の容姿で登場。
『LPLE』のように超能力で浮く瞬間がある。
相棒ポケモンはフーディン。味方へかけるバフが多いサポート型で、バディーズわざの際はメガフーディンにメガシンカする。
最大の特徴は味方全体に物理軽減状態を付与する変化技「リフレクター」であり、これによって味方が物理技で受けるダメージを減らして生存力を高めることが可能。
さらにバディストーンボードで「わざ後素早さアップG2」を獲得すると壁を張るついでに味方全体のすばやさを2段階上げることができるようになる。
味方1体のHPを最大値の約40%回復しつつ味方の特攻を3段階、命中率を1段階上げられるトレーナー技「私にはみえる」は回復とバフを同時に行えるということでバフ技として破格の性能を誇る。
さらに全体の急所率を上げられるどうぐ「クリティカットG」は「わざ後急所率アップG1」のスキルを獲得することで、初期に重宝されたクリティカットG+と同様の効果になる。
味方にかけられるバフの多さや有用性、命中バフや場に物理軽減といった現状では貴重な役割をこなせることから非常に汎用性が高く、特殊アタッカーのサポートとしてはマジコスカミツレ&ロトムと並ぶ最適解。
特に自力ではとくこうを上げられないが高いステータスを誇る強力なエスパーアタッカーであるサカキ&ミュウツーとはカントー、エスパーのチームスキルが乗るため相性が良い。
さらにそこにサイコフィールドの展開ができ、バフがかかっているほど強力になるアシストパワーが主武器のベル&ムシャーナを加えたPFパはお互いの求めるものが非常によく噛み合っており強力。
ストーリーでは第24章でカミツレ(マジコス)、メリッサとチームを組んで主人公と対戦する。二人と違って人前に出て何かを表現する事は苦手だと語っており、未来でポケウッドの女優として活躍するのはまだ知らない様子。メイやハチクもナツメに気付いたものの、彼女の雰囲気が違うためか声をかける事はなかった。
☆6EX強化を実行すると衣装がメガフーディンの髭を思わせる白、色違いのメガフーディンの肩や袖を思わせる紫を基調としたカラーに変わる。
解禁前はフーディンのカラーリングから真っ黄色になってしまうのではと心配する声も多かったが全くそんなことはなかった。
2021年1月1日に開催されたエピソードイベント『新年ポケモン勝負』にてデンジと共に正月コスチュームが実装された。
パートナーにリーシャンを連れている。
他媒体での扱い
ポケットモンスターSPECIAL
詳しくは「ナツメ(ポケスペ)」の記事を参照。
穴久保版ポケットモンスター
少女という設定はどこへやら、老け顔の占い師のような服装で登場。
なみのりのひでんマシンを所持しており、ふたご島に向かおうとするレッドと戦うことになる。
手持ちはユンゲラーのみで、しかも配下のトレーナーが一人もいない状態である。
「力技は好まない」とのことで、ユンゲラー対ピッピのマジック対決を繰り広げるも、ピッピのふざけたマジックにより最終的にはヤマブキジムを吹き飛ばされる。
ポケットモンスター全書
人当たりの良い少女となっている。赤緑ゲーム中のグラフィックを元にした服装をしている。
ポケモン想いの心優しい性格だが、自身の超能力に苦しむ一面も。
電撃!ピカチュウ
ほんわかした感じのお姉さんとして登場。当作では登場しないゲームでのエリカとキャラが被っている。赤緑ゲーム中のグラフィックを元にした服装をしている。タケシとは知り合い。
作中に登場する極悪なゴースト『ブラックフォッグ』に苦しめられていた。
余談
旧裏ポケモンカードの「ナツメの眼」というカードは、国内版と海外版でイラストが異なる。ヤマブキシティにシルフカンパニーがある縁なのかマスターボールを所持している。
関連イラスト
関連タグ
ポケモントレーナー ジムリーダー(カントー) エスパータイプ
他のエスパータイプの使い手
イツキ(トレーナー) フウとラン ゴヨウ カトレア(トレーナー) ゴジカ ザオボー デクシオ ビート(トレーナー) セイボリー リップ(トレーナー)