概要
『ポケットモンスター赤・緑』で初登場したキャラクター。
その後、『GSC』『FRLG』『HGSS』『BW2』『LPLE』に登場している。
名前の由来は恐らくツツジ科のエリカ属。
英語版の名前も同様に「Erika」で、日本版から名前が変わっていない数少ない人物である。
(Erikaという人名は欧米で普通に存在するため、そのままでも海外プレイヤーに受け入れられると判断されたのだろう)
カントー地方のタマムシシティのジムリーダーで、くさタイプのポケモンの使い手。
勝利するとレインボーバッジと、RGBP・LPLEでは「メガドレイン」、FRLG・GSC・HGSSでは「ギガドレイン」のわざマシンが貰える。
キャッチコピーは「しぜんを あいする おじょうさま」。
お嬢様口調のおっとりした性格で、勝負の前でも寝てしまいそうになるほど。
その一方で、HGSSでは友人のミカンをからかってみせる一面も見られた。
趣味は生け花で、女の子ばかりのジムでは生け花教室も開いている。
また、タマムシ大学で講師を務めている才女でもある。
『BW2』ではPWTのカントーリーダーズトーナメントに出場する形で登場。
余談だが、名前の由来であるエリカ属は英語圏では「ヒース」または「ヘザー」と呼ばれ、前者は『エメラルド』に登場するフロンティアブレーンのヒースに、後者は『スカーレット・バイオレット』のゼロの秘宝に出てくるヘザーにその名前が使われている。
容姿
(左:FRLG、中央:HGSS、右:LPLE)
黒髪ボブで和服を着用している。
『RGBP』『FRLG』『LPLE』では袴姿。色は『FRLG』では黄色と赤、『LPLE』では黄緑と赤。
『GSC』『HGSS』では若干髪が短くなり、『HGSS』では紅葉柄の着物を着ている。
『RGBP』で描かれた戦闘時のグラフィックでは正座姿をしていた。
また、ポケモンカードでは水色の着物やワンピースを着た姿も描かれたことがある。更に「エリカのお付き」に描かれている描写では意外にも従者はメイドで洋館暮らしである。
『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ“完全版"公式ガイドブック』に掲載された設定資料集によると『LPLE』の服装は「着物袴風ロングスカート」とのことで、あくまで正式な着物ではない模様。
アニメ版
アニポケ サトシの旅シリーズ
CV:氷上恭子
無印編
第26話に登場。原作ゲームとは異なり黒髪ではなく鮮やかな青色の髪となっている。
ジムリーダーだけでなく香水販売店のオーナーを兼ねており、香水販売店のオーナーとしては吹輪結いの髪型に着物を着た江戸時代のお姫様のような恰好をしていたが、試合の際にはワンピースに着替えており、一見すると別人にも見えてしまう程、外見が異なっている。
また、おっとりしたお嬢様のイメージが強い原作に対し、本作では少し強気でしっかりした大人っぽい人柄として描かれている。
香水を侮辱したサトシをジムから門前払いしているが、挑戦者の態度があまりにも酷ければ、ジムリーダーにも挑戦を拒否する権利はあると思われるので、違法性は無いと言える。
実際、この当時のサトシは、言動・態度共に生意気かつ自信過剰で、年上に対しても溜口で会話する等、礼節に欠けている部分もあった為、門前払いも自業自得と言えた(セキチクジムのジムリーダーであるキョウと対戦する時期には、ようやく改善された)。
この結果、サトシはジムに入り込むべく女装をする事になっている。
バトル開始時は順調にサトシを追いつめていくが、ロケット団の暗躍で試合が中断、更にジムが火事で全焼してしまい、中に取り残されていたクサイハナをサトシが救出したことで、感謝の意を込めてバトルの再開はせずにバッジを渡した。
アニポケ1期ではシリーズ構成担当であった首藤剛志氏の意向により勝ち負けにこだわらない作品作りという方針をとっていたという事情もあり、サトシがジムが抱えている問題を解決してバッジを貰う(勝負は中断され決着がつかない)、ジムリーダーではなくその代理と戦ってバッジを貰うといった事例が2件ずつ、合計4件あったのだが、中でもこのエリカ戦はエリカの容姿・性格の変更、ジムリーダーの強敵感があまり出ていなかったこともあって上記展開に批判的な層に槍玉に挙げられることが多くなってしまっている。
そういったことが後の出演でのしっかりした原作準拠の姿勢に影響している、かもしれない。
劇場版ポケットモンスター キミにきめた!
無印の登場回から20年後となる2017年に公開された無印のリメイク作品である本作では、ジムリーダーとして唯一出演。
声優はアニメ版と同じく氷上恭子氏であるが、ゲーム版準拠のデザインでサトシと戦う。
出番が短めだったため、どういった性格なのかははっきりと描かれず、テレビ版のエリカとの関係も不明。
新無印
『キミにきめた!』から5年後、『無印』の登場回から実に25年ぶりとなる第94話にて再登場。
もちろんアニポケ1期と同一人物の設定で、驚く事に声優も上記無印及び劇場版に引き続き氷上女史が担当している。
髪の色は原作準拠、服装はポケモンマスターズで着ていた着物姿となっている。また、ポケモンマスターズと同じく新たにリーフィアを手持ちに加えている。
今作では原作と同じく生花教室も開いていた一方で、無印での香水販売店のオーナーと言う設定もきちんと踏襲している。
以前と比べると強気な一面は見せず、お嬢様口調で終始穏やかに接しており、ゴウがカイロスの恋の為に生花教室に来た事に対しても、理解を示すのみならず感動して喜ぶ等、内面もゲーム版の設定に近くなったと言える。まあ、無印で強気な態度を見せたのは、挑戦者であるサトシの態度があまりにも失礼であったのが原因とも言えるかもしれないが…。
ちなみに無印編時でのサトシとの出会いもちゃんと覚えているが、サトシが香水を侮辱した事や女装した件については触れる事は無く、ジムが火事になった際にサトシにクサイハナを助けられた事に改めて感謝の言葉を伝えている等、大らかさを見せている。
一方でサトシの方も無印編とは異なり、ちゃんと敬語で話し、本人についてゴウやコハルに説明した際は「さん」付けで呼んだりもしている等、無印の頃より見ていた視聴者にとって、サトシが精神的に成長している事を実感させる様子を見せている。
尚、ロケット団3人の事は覚えていなかったのか、特に以前の事を思い出すような素振りは見せなかった。
ジムリーダーとしての実力も衰えておらず、ロケット団とのバトルでは、新たな手持ちであるリーフィアに、タイプ相性で不利なハハコモリをはっぱカッターのみで押さえ込ませていた。
話のラストでは、コハルのイーブイと交流を深めたリーフィアの葉から抽出して作った香水を、コハルにプレゼントしている。
タケシとカスミ以外で無印編のカントーのジムリーダーが別シリーズで再登場してサトシと再会したのは、彼女だけである。(ジムリーダーで唯一アニポケシリーズ皆勤賞のロケット団のボスであるサカキもトキワジムのジムリーダーであり、サトシと2度対面した事があったが、いずれもロケット団のボスとしてでありジムリーダーとしてサトシとは会っていない。また、現在はジムリーダーの仕事はしておらず、後に四天王のキクコが代理でトキワジムのリーダーを務めていた。
セキチクジムリーダーのキョウとクチバジムリーダーのマチスも後のシリーズに登場しているが、こちらは回想と言う形である。)
他媒体
ポケモンマスターズ
CV:茅野愛衣
通常版
『FRLG』の容姿で登場。バディはラフレシア。くさタイプの☆3テクニカル。
メインストーリー第4章をクリアすると仲間にできる。
特筆すべき性能はパッシブスキルの「必中化」によるしびれごなで相手を確定麻痺にできる点。
スペシャルガードにより特防、トレーナー技により特攻・防御を上げることができ、物理・特殊の両耐久面でタンクを熟しつつエナジーボールでそこそこの火力も出せる。
バディストーンボードを解放すれば晴れ時回復や相手麻痺時威力上昇などあらゆる面で能力が向上する。
20シーズン
2020年12月にシーズン限定バディーズとして登場した時の相棒はキュワワー。こちらはフェアリータイプの☆5サポート。
実装時にはエピソードイベント「お届け!花咲く幸せ!」が開催された。
性能はヒーラーに特化した性能であり、味方全体にリジェネ付与、全体回復、デバフ回復、状態異常回復等、およそ考えられる回復性能をすべて有している。
自らもドレインキッスによる自己回復でしぶとく生き残ることができ、タンクも熟せる。
BP報酬
バトルポイント実装により、その報酬である呼出券によってモンジャラをバディにしたエリカを仲間にできる。こちらは☆4テクニカルバディーズ。
主人公を除き、3体目のポケモンをバディ実装されたのは初である。
性能はどくどく・まとわりつくを利用した毒とバインドによる耐久戦法を得意としている。すいとるによる回復も微量ながら可能。
マジコス
メインストーリー「悪の組織編」のカントー編が始まると同時にマジコスに身を包んで登場。バディはリーフィアで☆5のテクニカル。キュワワーに続き原作での手持ちの中にはいないポケマスオリジナルの選出である。
3体のバディ持ちのトレーナーが増えてきたところに、それらを突き放すように初の4体目のバディ実装となった。
にほんばれを使って天候を晴れにすることで真価を発揮し、トレーナー技の「いいお天気ですわ」の効果を倍以上のものにし、ソーラーブレードをタイムラグなしで叩き込む戦い方を得意としている。
パッシブスキルも晴れ時に発動するものばかりであり、自らが攻めるもよし、他の晴れ適性を持つアタッカーと組ませるもよしの万能バディーズとなっている。
ポケモンカードになったワケ
本作におけるエリカはかなりの天然キャラとして描かれている。
ロケット団の一員であるカエデとは子供の頃の友人だったが、当の本人は花粉アレルギーを患っているにもかかわらず、彼女に苦手な花をあげたり、飯事に必ずクサイハナを伴ったりしていた。
更にアレルギーで涙を流すカエデを見ては「カエデちゃんったら涙が出るほどお花が好きなのね」と勘違いしていた。
このことでカエデはエリカがアレルギーのことを知っていて態とやっていると思い、以来彼女を恨んでいる。
作中での悪意のない悪意を振り撒く言動からか読者からの評価は悪く、カエデ曰く「頭の中までお花畑」と読者の感想を代弁するかのように称してた。
ポケットモンスターSPECIAL
カントージムリーダー・正義のジムリーダーの一人。
お嬢様口調でお淑やかではあるが、気丈とした性格。
大学講師として授業で行っている時などは和装ではないが、表紙イラストなどで弓道着を着用している姿を見せることがある。
穴久保版ポケットモンスター
シルフカンパニーの社長の娘である、社長令嬢。
手持ちポケモンはフシギバナやクサイハナ→ラフレシアなど。
使用ポケモン
赤・緑・青・FRLG
ピカチュウ
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ
- モンジャラLv33
- ウツドンLv33
- ラフレシア(切り札)Lv34
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ(強化後)
ポケモンスタジアム2
ジムリーダーの城(表)
- クサイハナ
- ウツボット
- モンジャラ
- ラフレシア(切り札)
- ウツドン
- タマタマ
ジムリーダーの城(裏)
金・銀・クリスタル・HGSS
HGSS(強化後)
HGSSの再戦では「シンオウキャンペーン」の如く、カントーのジムリーダーがシンオウ地方からやってきたポケモンを(最高レベルでないにもかかわらず)賞金首にすることが多い。アンズのドラピオンやナツメのエルレイド等が当てはまる。
(戦闘後に貰える賞金を120で割ると、レベルの数字がわかるだろう。)
エリカも同様で、モジャンボが最高レベルではあるが、賞金の計算(55×120)に関わっているのはロズレイド。その結果、ナツメと共に、戦闘後に貰える賞金がジム戦(56×120)より少なくなってしまった。
一方で、ウツボットとキレイハナに至っては初戦からレベルが全く変わっていない。
ポケモンスタジアム金銀
ジムリーダーの城(表)
ジムリーダーの城(裏)
BW2
PWT・カントーリーダーズ)
- ラフレシア(切り札)
- フシギバナ
- ウツボット
- ナッシー
- モジャンボ
- キレイハナ
PWT・ワールドリーダーズ、タイプエキスパート
PWT・ダウンロードトーナメント
関連イラスト
関連タグ
その他のくさタイプの使い手
ナタネ デント フクジ マオ(トレーナー) ヤロー(トレーナー) コルサ(トレーナー)
その他
ポケモンマンホール:タマムシシティのモデルである町田市でマンホールの蓋になっているポケモンは彼女の切り札の進化前となっているナゾノクサ。ある意味、彼女ありきの選出と言える。