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ヌシポケモン

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ぬしぽけもん

ヌシポケモンとはぬしポケモンの別名で「ポケモンスカーレット・バイオレット」における表記。

ポケモンSMの存在に関してはぬしポケモンを参照。

概要

パルデア地方に存在する強大な力を誇る特殊なポケモン達。

スカーレット・バイオレットの三本のメインルートのうちの一つ「レジェンドルート」にて、ペパーと協力して挑戦するボスを担う。

言葉や立ち位置こそアローラ地方の「ぬしポケモン」と同じだが、こちらは全カタカナで「ヌシポケモン」で表記されており、その実態はだいぶ異なる。

前作のぬしと区別するためか、英語では巨体を誇るヌシポケモンである事からタイタン(Titan)となっている。

元々は200年前、ある調査隊がエリアゼロで発見した滋養植物「秘伝スパイス」を、外界に持ち帰り栽培しようとしたのが始まり。

しかしそこへやってきた野生ポケモン達がスパイスを食い荒らした結果、彼らはその効能によって、従来より遥かに強い力と大きな体躯へ成長を遂げ、その場を縄張りとして管理していた人間や他のポケモン達を追い出してしまった。

以降、パルデアにはスパイスが自生する洞窟が五か所残されるようになり、その摂取権を独占しながら、周囲の生態系のトップに君臨する個体を「ヌシポケモン」と比喩するようになった。

こうした理由から、縄張りに鎮座しているのは「自分の好きなスパイスを守るため」であり、アローラのぬしたちの様に住処の秩序を守ろうとする気概は乏しく、明らかに近隣の者たちに迷惑をかけているヌシも存在する。

なお、アローラのぬし同様、世代交代や縄張り争いによって全く違うポケモンに変わっていく事もままあるらしい。

伝奇に書かれていた最初のヌシはイーブイフカマルだった様だが、現在は下記の面子がヌシの座に収まっており、全てSV初登場の進化しないポケモンで固められている。

ストーリーではある理由から、彼らが持つと噂されていたスパイスを求めるペパーに協力し、各地を巡って攻略していくことになる。

普遍的な攻略方法

ヌシ戦は基本的に、主人公のみで戦う1戦目→スパイスを摂取しパワーアップしたヌシに対し、ペパーと共に挑む2戦目、の二部構成になっている。

全体を通して、新ポケモン「ジオヅム」が有効。

ヌシはHPが高いが単体のポケモンであるため、新技「しおづけ」がよく効く。

特に「がんじょう」を持った個体であれば相手の行動を問わず必ず一回動けるため、後半のヌシ相手にもしおづけを決められる。

そのため野生ポケモンの回避さえきちんと出来れば、しおづけを当てたら回復でがんじょうを復活させて耐え続けるという手で低レベルでもヌシを倒して回ることが可能。

ミミズズ・テツノワダチ・ヘイラッシャ・シャリタツとはがねタイプやみずタイプのヌシが後半に固まっているため、耐える必要があるターン数も基本短くて済む。

それ以外には、物理攻撃型ポケモンが大半を占めるためムクホーク・ギャラドス・ウィンディなどが持つ「いかく」が、特に後半勢は接触技だらけなのでウミトリオなどが持つ「ぬめぬめ」がよく効く。

もちろんリフレクターやゴツゴツメットといった物理攻撃・接触技の対策も有効なので、攻略に手こずる場合は色々試してみよう。

なお、以下のヌシポケモンの更なる詳細については、個別で各ポケモンの記事をそれぞれ参照のこと。

岩崖のヌシ・ガケガニ

「ンガアアアニィ!!」

「おとなしい」性格で、性別はメス。

消化促進の効能を持つと言う、「ひでん:あまスパイス」を独占・守っている。

壁にくっついているガケガニを追いかけていくと戦闘になり、1戦目はピンチになると逃走。

再び追いかけるとスパイスを食べてさらに強くなり、戦闘になるが、駆けつけたペパーとともに協力してガケガニを倒すことになる。

ペパーはシェルダーを使用。

体力が半分を切ると攻撃性能と素早さが上がり、耐久性能が落ちる特性「いかりのこうら」を持つ。

この特性があるため、長期戦を挑むのは厳しい。できれば一気にHPを削りきって倒してしまいたい。

1戦目はある程度任意で調整が出来るが、2戦目はペパーのシェルダーの与えるダメージも考えて行動しよう。

ぎりぎりダメージが足りなかった!という時の事を考えて、「アクアジェット」を覚えたウミディグダ等、先制攻撃技を使えるポケモンを裏に準備しておくのも手。

ガケガニの技はがんせきふうじ、とおせんぼう、いわくだき、はさむ。

大空のヌシ・オトシドリ

「ストオオオクッ!!」

「ようき」な性格で、性別はメス。

血行促進・免疫向上の効能を持つと言う、「ひでん:にがスパイス」を独占・守っている。

西1番エリアで山から岩を落とし、登山客や他のポケモン達を困らせて楽しんでいた。

コライドン/ミライドンにライドしていれば問題はなく、ヌシのオトシドリに接触すると戦闘になる。

ピンチになると逃走。近くの洞窟のスパイスを食べてパワーアップ。ペパーと協力して倒すことになる。

ペパーはコジオを使用。

こいつだけ一戦目と二戦目の間にインターバルがなく、回復なしの連戦になることに注意。

コジオ、ガケガニなどの耐久力のある岩タイプポケモンで攻めてしまうのが楽。実際、2戦目はペパーのコジオに任せっきりでも普通に勝てる。

電気タイプでもいいが、入手性の良いパモは防御面でやや不安が残る。進化させたとしてもさほど改善されない(むしろタイプに格闘が追加され、進化前は半減だった飛行技が等倍化してしまう)のでやはり適しているとは言い難い。

万全のレベル上げで早々と仕留める自信がなければ、フィニッシャーは他の手持ちに任せてほっぺすりすりを打ち込む程度にしておくのがいいだろう。

オトシドリの技はついばむ、つばさでうつ、いわおとし、いちゃもん。

特性いわはこびでいわおとしがタイプ一致技相当の威力を発揮するので、飛行のみならず岩が弱点のポケモンも気をつけること。

潜鋼のヌシ・ミミズズ

「ミミズズズゥー!!」

「きまぐれ」な性格で、性別はオス。

身体鎮痛の効能を持つと言う、「ひでん:しおスパイス」を独占・守っている。

東3番エリアに潜伏しており、主の中でも特に巨体であるために発見は容易。ただし、近づくと逃走し、3回追いつくとようやくバトルに。追い詰めるとマップに大穴をあけながら再び逃走を図るので今度は4回追いつくとペパーが合流して再び戦闘になる。

ペパーはノノクラゲを使用。

特性は「どしょく」。地面技を受けるとダメージを無効にしてHPを回復する。

ノノクラゲは地面技を覚えるが、ここのペパーは使わないので安心。

特性のおかげで地面技が通じないが、格闘・炎が有効なままなのでそちらで戦おう。幸い、周辺にいっぱいいるので調達も楽。

ホゲータを御三家に選んでいればただの消化試合と化す。

尚、ねむり等の状態異常を付与すると、ペパーのノノクラゲが「たたりめ」を使い始める。

ミミズズの技はアイアンテール、ずつき、まきつく、すなあらし。

特にアイアンテールは外れやすいが高威力なので注意。

「ドン! フアアアンド!!」

「ウィ・ルドン・ファー!!」

「やんちゃ」な性格で、性別は不明。

唯一バージョンによって異なり、ロースト砂漠でスカーレットではイダイナキバ、バイオレットではテツノワダチがヌシとして登場。

滋養強壮の効能を持つと言う、「ひでん:すぱスパイス」を独占・守っている。

砂漠のある地点を徘徊しており、接触すると戦闘になる。

ピンチになると逃走。近くの洞窟でさらにパワーアップする。

ペパーはスコヴィランを使用。

周囲のポケモンと比べてレベルが頭一つ抜けており、種族値の高さも相まって下手に挑むと返り討ちに遭う可能性も高い。

特にイダイナキバの方はテツノワダチより攻撃力も高い上に、テツノワダチに有効なしおづけも効きづらく、更に格闘、地面技両方でコジオ系統の弱点を突いてくるのでジオヅムを使う戦法はあまり有効ではない。どうしても使いたい場合は近くでレベル33のゴーストテラスタル個体を調達できるのでそいつでやるのがいいだろう。ただしイダイナキバの地面枠はじだんだなうえ、ゴーストの弱点を突くあく技のはたきおとすを持っているので、かわらわりを安易にゴーストテラスタルで透かしにいくのは危険。

2戦目はこちらは相手の攻撃を下げまくりスコヴィランのサポートに徹するのも手。

なお、テツノワダチのみホゲータを選んでいるなら逆に攻め切ってしまうのも手。

ヌシの攻撃は接触攻撃ばかりなので、十分育った特性ぬめぬめのウミトリオがいるとそこに置いておくだけでヌシの素早さをガンガン下げてくれる。後のヘイラッシャ攻略にも使えるのでぬめぬめ持ちウミトリオは育てておいて損はない。

両者の技はこうそくスピン、じだんだ、はたきおとすが共通、加えてイダイナキバはかわらわり、テツノワダチはアイアンヘッド。

ちなみにこのヌシのみ、戦闘開始前にオーリム博士/フトゥー博士からの通信が入り、「本来はパルデアの大穴に生息しているポケモンだからくれぐれも注意して対処してくれ」と警告してくれる。

(もっともヌシポケモン相手には逃げる事は出来ない為、レベルが足りなかった場合警告されようとどうしようも出来ない事も多いが…)

「オレヌシー!!」

ヘイラッシャは性別はオス。

解析によると「わんぱく」な性格である。

シャリタツは「れいせい」な性格で、此方も性別はオス。

オージャの湖の孤島にいるとされつつも正体不明と言われていたヌシ。立地上「なみのり」による移動が必須であり、ヌシの中では唯一、正規の方法で最初に到達することが不可能。

孤島では大量のシャリタツが鳴き声を上げており、その中に紛れているヌシ個体に話しかけると戦闘になる。

代謝向上の効能を持つと言う、「ひでん:からスパイス」を独占・守っている。

唯一3戦あるヌシ戦。1戦目と2戦目はヘイラッシャ、3戦目はシャリタツとの戦いになり、2戦目と3戦目は連戦になる(オトシドリ戦とは異なり回復はする)。

ペパーはヨクバリスを使用する。

共に水タイプのポケモンではあるが、シャリタツはドラゴンタイプのおかげで水タイプの弱点が消失しており、結果としてこの2体は弱点のタイプが被っていない。

種族値傾向も物理偏重のヘイラッシャと特攻の高いシャリタツで全く異なるため、この2体を1体のポケモンで同時に対策するのは難しい。

特にヘイラッシャは先に戦ったイダイナキバとテツノワダチに匹敵する驚異的な能力の持ち主でありニャオハを選んでいてもかなりキツい戦いを強いられる事となる。

ヘイラッシャの技はアクアテール、みずのはどう、のしかかり、いっちょうあがり。

シャリタツの技はりゅうのはどう、こごえるかぜ、だくりゅう、ちょうはつ となっている。

なお、ストーリー攻略中にDLCを導入した場合いどのめんオーガポンを連れていくと非常に楽になる(特性が「ちょすい」なのでヘイラッシャの技はのしかかりいっちょうあがりしか効かず、シャリタツのこごえるかぜも等倍になる)。

攻略後

撃破するとペパーとの交流イベントが挿入された後、コライドン/ミライドンのライドアクションが一つ解禁される。

一連のイベントが終わった後、再びヌシと戦った場所に行くと、何と戻ってきている。

しかし倒された影響でスパイスの成分が抜けてしまったのか、普通のポケモンと大差ないサイズにまで小さくなっており、その場で動かず、近づいただけでは何もしてこない。話しかけるとバトルに入り、ゲットも可能。

以下の特別仕様のため、是非ゲットしておきたい。

  • 「ヌシだった」の称号を付けられる「ヌシのあかし」持ち。
  • 6U(全個体値30)固定。
  • 性格及び性別は全員固定で厳選不可。
  • (縮んだとはいえ)サイズ最大固定。テーブルシティ西にいる大きさ判定のやまガールに見てもらうことで、「でっかいあかし」をつけてもらえる。

尚、偽竜組はシャリタツのみとなり、「ヌシだったヘイラッシャ」は出現しない

また、ここで入手できるオトシドリは隠れ特性のいわはこびを持つ。

余談

ポケモンを捕まえる又は倒すとポケモンのおとしものが手に入り、わざマシンマシンリーグペイ(LP)と交換することが可能だが、ヌシポケモンの基になったポケモン達のおとしものは100LPと高めに設定されている(他は一部を除いて大体2桁)。LP不足の際は、サンドウィッチ等の食事パワーでそうぐうパワーを上げて狩りまくるのも手だろう。

碧の仮面にはスパイス入りの餅を大量に食べた事で巨大化したイイネイヌマシマシラキチキギスが登場するが、おそらくヌシポケモンと同じ仕組みで巨大化したと思われる(決してこれではない)。

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