レイマリカセ
れいまりかせ
東方Projectに登場する博麗霊夢、霧雨魔理沙、茨木華扇の三名によるグループ。
主に華扇の登場する作品である『東方茨歌仙』にてこの三名の交流が見られる。
華扇が『東方三月精』以後複数の作品に登場するようになってからは『茨歌仙』に止まらない三名の関わりも増えており、例えば『東方深秘録』では三名が同じ目標を共有してそれぞれの役割を担って共闘する様子なども描かれている。
『茨歌仙』開始以前から華扇は博麗神社を訪れており霊夢や魔理沙とも面識があったが、霊夢や魔理沙からは忘れられていた。
第一話にて華扇が頻繁に神社を訪れる事を宣言して以降、三名は交流を深めていくこととなる。
この段階では華扇は来訪の理由として昨今の人妖に「 言いたい事が山ほどある 」との理由を挙げており、霊夢は口うるさい華扇の来訪を渋ったが、魔理沙はそのお説教を通して不死の道への可能性が見えるのではと、霊夢に華扇の来訪を歓迎するよう勧めた。
これ以降三人の交流が頻繁に始まるが、その際には華扇がその知識で以て二人にアドバイスすることも多く、特に金採掘に関するエピソードでは華扇の知識が霊夢と魔理沙の身体、ひいては生命の安全を保護し危険を回避させた格好ともなっている。
雷獣や化け狐のエピソードでも、華扇のアドバイスが生かされている。
また、玄武の沢に水柱が出現した際には三名が現地で調査しており、山童の一件ではそれぞれがともに情報や知恵を出し合って問題に挑んだりする様子も見られる。
普段は一緒にお茶を飲んだり炬燵で華扇のお土産を食べたりする間柄である他、結果的ながら三人だけでお花見をしたり、三人が食材を持ち寄って宴会用の料理を作ったりと、その日常的な場面でも三人の仲の良い様子が描かれている。
加えて先述のような調査などの場面に限らず三人が共に出かける様も描かれており、怪魚の話を聞いて玄武の沢を訪れたり一緒にプラネタリウムを見に行ったりと、屋外でもその日常性を共にする様子が描かれている。
一方で魔理沙が茨華仙の屋敷への侵入を試みたエピソードではこの魔理沙個人の行動がエピソードの起点になって華扇と霊夢とがそれに応対したり、球電にまつわるエピソードでは霊夢と魔理沙が同じ視点から人里で起きた怪異を調べているのに対して華扇は事の次第を別の視点から見、独自に行動している。霊夢の様子が行動動機の中心となることもあり、例えば霊夢が元気をなくした際などは魔理沙と華扇が霊夢を元気づけようと行動しているなど、各自がエピソードの中心となって他の二者がそれをフォローするといった関係性も見られており、三人の関係性の在り方もまたストーリーごとに様々である。
『茨歌仙』以外では、先述のように『三月精』では霊夢と魔理沙が華扇について話題にしたり、その言葉を思い出したりといった様子が見られている。
『深秘録』では体験版段階において同作に登場が予告された操作キャラクターが霊夢と魔理沙と華扇の三名であり、製品版の作中でも霊夢と魔理沙と華扇の三名は同じ意志のもとで行動するなど、『深秘録』においてもその結びつきが描かれている。
「文々春新報」(『東方文果真報』)では魔理沙と華扇が『深秘録』の異変にも関連した外の世界からの特殊な来訪者である宇佐見菫子に対する霊夢のスタンスの在り方の是非(外来人の脅威と巫女の業務)を射命丸文に問われているが、いずれもその排除などは行わないという現状の霊夢の方針を信頼している様子が語られている。
この一連のシーンからは元々霊夢と縁のつながりが認められている魔理沙だけでなく、華扇も文から霊夢の行動の是非を問う意味がある人物と見出されている様子も見て取れ、華扇もまた魔理沙同様に霊夢周辺の人物として捉えられている様が描かれているものともなっている。
pixivでも三名の交流が描かれており、その仲の良い様子や原作に見る華扇の立ち位置を意識したものなど様々である。『茨歌仙』によるものだけでなく、先述の『深秘録』などによる三名の様子を描いた作品も発表されている。
なお、霊夢、魔理沙、華扇の三名に関連して、『茨歌仙』においてこの三名と交流の多い東風谷早苗を加えた「レイマリサナカセ」のタグも用いられており、こちらもまた原作での四名の交流などを背景とした様子が描かれるなど、「レイマリカセ」とはまた違った関係性が描かれている。