概要
神奈川県大和市福田にある小田急江ノ島線の駅。駅番号はOE06。
駅の東側には国道467号、西側には騒音問題で有名な米軍厚木基地が存在する。南側にある神奈川県道45号茅ヶ崎中山丸子線の拡幅工事により、いずれは高架工事を行う予定となっているが、地元民からは今更、高架工事ぃ?無理じゃね?という風に鼻で笑われるくらいの与太話扱いであり、半ば実現不可能な小田急線の夢物語と見られている。
地元民の間で言い伝えられている再開発計画
この桜ヶ丘周辺も長後駅同様、昭和後期(バブル経済の頃と思われる)~平成極初期までの好景気であった頃、実際に再開発計画が検討されていた。目的は大和駅中心部から3km以内の立地である事を生かして中心部と地続きの市街地に生まれ変わらせるためであった。現代に伝わる話によれば、西口側の地主らはおおむね、土地買収に同意していたが、東側の地主達は古い世代が多い上に頑迷で、土地を緑地指定させてまで、自分たちの土地を守ろうとした。それが原因で再開発計画は見事に頓挫。県と市の再開発の情熱は予備プランとしていた高座渋谷駅周辺に移行し、桜ヶ丘はあっさりと放置された。再開発計画が消え、単なる片瀬江ノ島線の片田舎でしかなくなった桜ヶ丘はここ数年の時世もあって、衰退がいっそう加速してしまった。駅の高架工事の要請はそんな状況を打破するための起爆剤の側面もあるが、駅舎の老朽化も原因(駅舎自体、有に数十年ものである)と思われる。長後のほうが遥かに有名だが、桜ヶ丘も再開発の頓挫で見事に衰退し、駅前商店会がシャッター通り化した街なのである。
駅名の由来
駅のすぐ近くに桜株という地名があり、本来は「桜株駅」を名乗るはずであった。だが、開業前、戦前期の1936年頃に運動会帰りの10人以上の子供が送迎のために乗っていた車ごと列車に跳ね飛ばされ、即死する惨事が起こったため、その名が験担ぎも兼ねて忌避され、資材の確保が叶った戦後に「桜ヶ丘駅」として開業したのである。現地の古地名であった桜株を名乗らなかったのは戦前の痛ましい惨事が由来である事は(事故からの年月が100年近くも経過したこともあって)地元民の記憶からも消えつつあるという。
駅構造
小田急にありがちな相対式2面2線の地上駅。老朽化が進んだらしく、建て替えが検討されている。
利用状況
- 2018年(平成30年)度の1日平均乗降人員は20,606人である。小田急の駅では51位。
利用状況比較表
年度 | 乗降人員 | 順位 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 20,891人 | 50位 |
2009年(平成21年)度 | 20,316人 | 51位 |
2010年(平成22年)度 | 20,279人 | 50位 |
2011年(平成23年)度 | 19,870人 | 51位 |
2012年(平成24年)度 | 20,308人 | 51位 |
2013年(平成25年)度 | 20,749人 | 51位 |
2014年(平成26年)度 | 20,491人 | 52位 |
2015年(平成27年)度 | 20,602人 | 53位 |
2016年(平成28年)度 | 20,519人 | 54位 |
2017年(平成29年)度 | 20,608人 | 52位 |
2018年(平成30年)度 | 20,606人 | 51位 |