日本の1980年代後期〜1990年代初頭のバブル経済に伴う好景気は「バブル期」「バブル景気」「バブル崩壊」を参照。
概要
経済においては不動産や株式など、直接生活へ関係しないものへの投機により物価などが高騰し、これがさらに投機を引き寄せている状態を「バブル経済」と呼ぶ。
この状態になった場合、雇用の促進、購入意欲の増加による物価の上昇などが発生する。しかしこの状況が各種事情(対象商品の暴落や中央銀行の金利引き上げ)により終了した場合、その反動、すなわち雇用の購入意欲の減少や雇用の衰退が一気に襲いかかることとなり、不景気、ひいては恐慌が訪れる。
特に日本では80年代末〜90年代初頭のバブル経済を「バブル期」「バブル景気」などと表現し、その後の不景気を失われた20年と表記することがある。また、広義においては大戦景気(第一次世界大戦により、ヨーロッパでの製造が停止したことによる好景気、戦争終了後不況になる)もこう表記することがある。他には明治時代初期にはウサギバブルも存在した。
なお、外国においては以下のものが有名である
- オランダのチューリップバブル(17世紀ごろ庶民がチューリップの球根に投資したことに始まるもの)
- フランスのミシシッピ計画(18世紀ごろアメリカ開拓会社株式およびフランスの紙幣によるバブル、フランス革命の原因のひとつとなった)
- イギリスの南海泡沫事件(18世紀ごろ、南米とイギリスとの貿易およびアフリカとの奴隷貿易を行う会社であった南海会社の公債引受けによる株式発行に端を発した株式のバブル、イギリス議会のスキャンダルとなり、会計監査制度が行われるきっかけとなった)、鉄道狂時代(19世紀ごろの鉄道に対する投資の集中)
- アメリカの狂騒の20年代(20世紀、第一次世界大戦のあおりでヨーロッパの資本が流入したこと、大量生産の体制が整ったことによる景気過熱。ウォール街大暴落を引き起こし世界恐慌をもたらした)
また、南アメリカおよびアジアにおいても1990年代にこの状態となり、終了後不況が訪れた。
近年ではIT関連やサブプライムローン(富裕層でないところへの住宅ローン、ほかの債権と組み合わされ販売されハイリスクであるにもかかわらず投資家が購入し住宅価格の下落によりジャンクとなった)などの問題がこれであったとされる。
関連タグ
バブル(曖昧さ回避)
FXで有り金全部溶かす人の顔(バブル経済の終了とともにこういう顔の人が現れる)