概要
神奈川県藤沢市にある小田急江ノ島線の駅。駅番号はOE08。寂れつつある駅として全国的に有名である。
幻の再開発計画
昭和の後期~末期頃に相模鉄道いずみ野線や横浜市営地下鉄ブルーラインとは当駅で接続する計画が立てられ、実際に再開発に伴う街のリニューアルプランも立てられ、藤沢北部地域の中心地とすることにされていた。だが、地元の商店街の長老格(昭和の戦前期、もしくは大正、明治末期生まれか)が猛烈に反対した結果、南隣の湘南台駅に接続駅を変更した。(一説によれば、当時の長老達は商店街の昔ながらの商法に誇りを持っており、現代型の大型スーパーなどの存在を不倶戴天の敵として拒絶していたという)
だが、実際に1990年代の半ば以降に再開発が進展し、湘南台駅近隣が次第に栄えていったのに対し、長後駅近隣は急速に寂れていった。再開発も一段落ついた2010年代には地主と店主の世代交代もあり、商店街はすっかり形骸化。地域にはスーパーマーケットは一件も存在せず、再開発計画の頓挫で地価も二束三文になり、再開発反対派の地主や店主の子孫達はジジイたちのせいで土地が売れなくなった!!と嘆く羽目に陥った。(地価がバブル時代には数千万した土地も、数十年後の現代では数百万もしない(下手すれば、数十万円台に低下している)ほどにまで低下し、売るほうが手間と言われるほどに落ち込んでいるとのことで、反対派の子孫達の苦境は想像に難くない)
当時の地主らには皮肉なことだが、衰退した長後地域の住民が買い物に出かける先は藤沢の中心部か、かつて、自分たちが田舎と散々に見下していながらも、再開発を受け入れた高座渋谷駅の周辺であるとのこと。それをなんとか巻き返そうとする動きもあるものの、時すでに遅しは否めない。
駅構造
利用状況
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は34,294人である。小田急の駅では33位。
- 湘南台駅周囲の発展により、客を奪われて著しく衰退。乗降客数が減少していった。
利用状況比較表
年度 | 乗降人員 | 順位 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 36,153人 | 31位 |
2009年(平成21年)度 | 35,153人 | 31位 |
2010年(平成22年)度 | 34,760人 | 32位 |
2011年(平成23年)度 | 34,811人 | 31位 |
2012年(平成24年)度 | 35,133人 | 32位 |
2013年(平成25年)度 | 35,272人 | 32位 |
2014年(平成26年)度 | 34,674人 | 32位 |
2015年(平成27年)度 | 34,839人 | 33位 |
2016年(平成28年)度 | 35,141人 | 33位 |
2017年(平成29年)度 | 35,145人 | 33位 |
2018年(平成30年)度 | 34,945人 | 33位 |
2019年(令和元年)度 | 34,294人 | 33位 |